草の葉

高山村にある、緑に包まれたギャラリー

行きたや 見ばや

2012-02-29 15:30:44 | 山の暮らし




百草から、また魅惑的な一枚が届く。

『眼の仕事』と題された坂田和實さんの古道具展。
以前から、坂田さんの眼には興味を持っていて、
目白の店も何度か覗いたことはあるが、
今回、
安藤雅信さんの『山が見える』の文章が引っ掛かって。

   山の中腹で抵抗している坂田さんの後ろ姿をずうっと見てきた。戦後を引き摺っていた昭和30年代            半ばまでに生まれた我々戦後生まれは、どこかしら支配層を見つけて闘おうとする癖のようなものを持            っている。古道具坂田に影響を受け、並べているモノが似ている若い人たちの感覚の良い店は増えた             が、どこか物足りなさを感ずるのはそれ故であろう。




子どものころから、
なぜか古いモノ興味のあった。
山の中腹に建つ祖父母の家は、
日本と西洋のものが入り混じり散在し、
ワクワクドキドキ。
一日中眼を輝かせ、あちこちひっくり返して見て歩いたものだ。


ワタシの古いモノ好きは、当然、今でも続いているわけだが、
昨今の若い人たちの昭和のもの集めには、
懐かしさはあるものの、
安藤さんが言うように、なにか物足りなさを感じる。

まさに、戦後を引きずっていた年代生まれのワタシは、
坂田さんの眼が選んだものを是非、見てみたいのだ。



子どものワタシはそこに何を見、感じていたのだろう。
あの時代の底流にあったものは何だったのだろう。



たぶん、
美しさへのあこがれを確かめたいのだ。







                でも、
                遠いんだよね~
                この前行ってきたばかりだしね~
「               「誰か連れてってぇ~」


                しんしんと降っていた柔らかい春の雪はやみ、
                今、周りはるるるるっと霞んでいる。
                明日から3月だもの。。
            
            


            




ガア~ン!!

2012-02-22 17:46:46 | 山の暮らし



スタットレスタイヤ装着の軽トラで、出かけようとしたら、ガッタンガタガタ。
雪と氷に乗り上げたのかと思ったが、道路まで出ても直らない。
首をかしげながら、下りて様子を見てみると、
あらあら、前輪のタイヤがぺっちゃんこ。
パンクかしらと、
空気を入れてもらい、ガソリンスタンドに運ぶと、
タイヤは大丈夫だと。
????
だが、ホイールとの接触部分が劣化していて、タイヤは使い物にならないという。
「えっ!」ってな感じ。
冬でもほとんど乗ることはなく、タイやの溝だって、まだしっかりだもん。


だが、そう云えば、思い当たることが・・・・
以前にも一度、
ホイールとの間から空気が漏れていたことがあったっけ。

どうせ、中古の軽トラだし、
タイヤさえきちんとしていれば、見かけはどうでもいいやと、
タイヤだけ新品で、ホイールは中古にしておいたのだ。
そのホイール、ご覧の通り、サビだらけ。
気にもしていなかったのだが、
結局のところ、
このサビが悪さをして、空気が漏れたり、タイヤの縁を劣化させたりしたようだ。

このままじゃ、危ないので
もちろんホイール並びにタイヤを交換。

『安物買いの銭失い』とは、まさにこのことか。

この前から、プリンターの調子も悪く、
修理に出すか、買い替えるか思案中だし、
またもや予定外の痛い出費。


まあ、平成7年製の中古の軽トラが、
ちょっぴり嬉しいそうには見えるが・・・・









それにしても、
先日のネズミ事件といい、
このところ、ガア~ン続きだワ。




           実は、このひと月内にも
              もひとつガア~ンがあるやもしれないんだぁ・・・・ビクビク







怒(ど)・悲(ヒ)ェ~!

2012-02-20 19:03:53 | 山の暮らし
2日前の夜のことだった。
薪ストーブの前の椅子に腰かけ、
何を思うでもなく、何を見るでもなくぽーっとしていた。
と、突然、視線の数メートル先のクローゼットで、
何やら黒い物体がサアーッと動いた。

「ん?」
「えっ!」
その途端、我に帰り、両眼がパチパチ、パチクリ。
そして、次の瞬間、心臓がドクドク、ドッキリ。
もしや・・・・

ソノことが頭から離れずに、
このところ、悶々とすごしていたのだが、
今朝、ついに・・・・

目の前をヒューっと。
とっさに、箒と蠅たたきを持ちだした。
が、そんなものは、もちろんなんの役にも立たない。

最近、いくら目が見えづらくなったとはいえ、
この至近距離では、もう疑うべくもない。
ああ、やっぱりかぁ。

数年前、大騒ぎしたことを思いだし、
もやつきは、悲しさを伴う脱力感へと取って代わった。
願わくば、せめてゴキブリであって欲しかった。

この衝撃を伝える言葉をワタシは持たない。



今、こうして書いていてもゾクゾクッ、ブルッ。。



                ::::




ちゃんとした入り口から入ってくるものだと思っていた。
「一体、いつ?どこから?」と、不思議に思ったが、
ネットで調べると、
ネズミというものは、1,2cmのほんの小さな穴から入り込むらしい。
だとすると、侵入口を見つけるのは容易ではない。
確かに、我が家は半分以上は土間仕様なので、その分、外に近いわけで、
人の出入り口からでも入りやすいだろう。
その上、
後の半分の板の間の下は、床下収納になっていて、
その開閉口には、いくつもの穴があいているわけで。

周りは田畑や森に囲まれているし、
近所の家でも、ネズミはゴロゴロしているということを聞いていたとはいえ、
それまでのワタシの住環境で、何十年も一度も見たことはなかったものに、
わずか5年の間に2度も遭遇するとは。


ああ、恐ろしや恐ろしや!!


なあんて嘆き、気落ちしている場合じゃない!
早速、ネットで調べ検討。
そして、3点を購入し、セットする。

業者に依頼はとんでもなく高くつくらしいし、
一番効果的な?超音波を忌避というのは、ヒトにも悪そうだし、
ネコを飼うという手もあろうが、これはある理由で受け入れるわけにはいかない。
取りあえずは、一般的なものを組み合わせて。
1、毒となるエサを仕掛けるというもの
    :だが、これは、そのエサをどこかへ持って行って食べるので、
     ヒットしたとしてもその死体はどこにあるのかわからず、嫌~な気持ち。
2、ネズミの通り道に粘着力のあるシートを置くというもの
    :だが、これは、もし引っ掛かったときに、
     ソノものを直に見ることになるし、その後の処理は?
     ああ~これも嫌だな。
     でも、前回は、運よく?コレで捕獲、収束。
3、ネズミの嫌いな匂いで寄せ付けなくするというもの。
    :うまくいけば、これは一番よさそうだが、
     この匂いもなんだか嫌だなあ。







仕掛けたエサが無くなって欲しいような、ないような。
ネズミ取りシートに引っ掛かって欲しいような、ないような。




         これからしばらく
         ドキドキ、ムカムカの日々が続く。。















オリオンは高くうたひ~

2012-02-19 13:30:09 | 山の暮らし



見ちゃった、見ちゃった。

普段は、すでに寝る準備の夜八時。
昨夜は、Yさんのレクチャーを受け、
コレは是非、見なければと。
寒暖計は、すでに-10℃を示す中、
ワタシは、がんばりましたヨ。
といっても、7枚着こんでの数分間だけだったけど。


南の空に、
大きくきれいな冬の大三角がはっきりと。


オリオンの赤いベテルギウスと、こいぬ座のプロキオン、
それに、
あのあ~をいめだまの小いぬ~のおおいぬ座のシリウス。



             体はカチコチに凍れども、
             心は、ううっ。
             久々のカンゲキ~


             


     ちなみに、
      画像はYさんから拝借。
      ワタシのデジカメと、腕ではムリで~す。


光に歩めよ

2012-02-18 05:09:42 | 雑感




2月に心揺するのは
賢治のみた「丘の眩惑」と
彼の地のオーロラ



どこまでも続く雪の丘に
深く青い空から鋭い光がさし込み
跳ね返る
冬でもない春でもない
不思議な季節の眩惑

駆けまわるキツネの尻尾が巻き上げる雪煙
それが天に昇ってオーロラなったというフィンランドの伝説
ギリシャ神話の暁の女神に由来し
バイキングたちは「北の光」と呼び道しるべとす
それは太陽からの贈り物


2月はひかりの季節
届けられるメッセージは
なに?







               光に歩めよ!
               夢が 希望がそこにぞあらん
                     

Le Chat Noir

2012-02-12 10:36:59 | おでかけ



美大生、及び美大卒業生の娘を持つ母4人、
昨日、久しぶりに、
群馬県立近代美術館へ。


開催中の___陶酔のパリ・モンマルトン1880-1910
           「シャ・ノワール(黒猫」をめぐるキャバレー文化と芸術家たち___を観に。

100年以上前の種々多様な技法による作品群。
リトグラフのポスター、レリーフの挿絵、クレヨン、水彩、油彩、鉛筆画などその数200点余り。
一点一点、丁寧に観て回る。
知らない国の遠い時代とはいえ、
そのどれもが、なんとも懐かしさを呼び起こす。
ゆったりとしていて、なおかつ活気のあった時代に思いを巡らし、
しばし、タイムスリップ。

ワタシの足を長く留まらせたのは、
亜鉛板でつくられた影絵芝居の数々。
その時代のパリの生活、光景がよみがえる。



1910年製のプレイエル社のピアノを使った演奏を聴くこともできるというので、
この日を選んだのだが_____

美術館のエントランス付近のホールの音響効果によるものなのか、
どうも音が割れるような?感じ、しかも音程が下がる感じ。
いや、それは、そもそも100年前のピアノの素朴さなのかもしれないが。
いずれにしろ、
もっと、こじんまりとした室内で再度聴いてみたいものだ。








               それにしても____
               11時から閉館まで。
               その3分の2程は、おしゃべり!?



2012-02-08 20:49:53 | 雑感





          君のお母さんの家に雪が降っていた、
          お母さんは君のことはなんにも知らなかった、
          まだなんにも、どんな眼をして君が
          お母さんを見あげるのかも。

          昼の日なたをお母さんはよく不安げに歩いたものだ、
          まるで君が苦しめ嚇かしてるように。
          それでもかよわい両手をあてていた、
          君の血行を守ろうとして。
        
          雲の中から太陽を 朝の嵐がとり出すように
          お母さんは暗闇の中から 君の運命を取り出したのだ。
          君はまだこの地上におらず
          しかもすでにどこにでもいた。
   
                 ____H・カロッサ____








数日前から、喉に違和感がある。
何かが引っ掛かっているような。

気にしないでいようと、
朝から、ビゼーの交響曲第一番のCDを探すが
見当たらない。
諦めて、サルトルを読み始める。
ン、ンンゥ・・・・
やはり、喉に詰まった感じが一日中している。
ン、ンンンッ・・・・
唾液を無理に飲み込んでみる。
ゥン、ゥン・・・・

『存在と無』が、余計に禍因となったのか。








                       明日は、
                       Hさんオススメの『平家物語』にしよう。

竹皮編み

2012-02-05 15:23:32 | おでかけ
   



伝統工芸「竹皮編み」をされている、前島美江さんの展示会に行ってきた。



もう18年ほど前にもなろうか。
その素朴さに惹かれて、
娘に、前島さんの竹皮編みのお雛様を選んだのが、出会いの初め。


竹皮編みとは、
江戸時代から続いていた「南部表」といわれる技を、
昭和初期、ドイツから亡命してきた建築家、
ブルーノ・タウトが洋風に普及させた技術。

だが、
竹皮編みの原材料のカシロダケは、福岡県八女市にしか生えていない。
白い美しい皮で、昔は装身具などに利用されていたが、
需要の激減、竹林農家の高齢化で衰退の道へ。
そこで、
前島さんらは、地元の人らと竹林保全に乗り出す。
古来からある竹と、人の暮らしとの関わりに目を向け、
そして、継承していくために。

今回、ドキュメンタリーも制作されたようだが、
本日、薪集めのため、残念ながら観ることができなかった。
それで、午前中の竹皮編みのワークショップのみ参加。

何しろ、不器用なワタシのこと。
興味があっても・・・・
なのだが、
「簡単よ。15分でできるわよ」という前島さんの言葉に。


あらあら、ホント。
何十人もの参加者にあって、真っ先に出来上がり。
なんてったって、いい加減だからね。



見て!
素朴すぎ?!
アハッ!!







             それにしても、残念至極なり。
             竹炭作りも行われている我が高山村、
             「竹」繋がりで、竹皮編みで村おこしをという話もあったというのだが、
             トラブルで立ち消えたようだ。




アナタに贈る____とある冬の日のメグ百態

2012-02-03 18:07:24 | 山の暮らし
 
朝から、
なぜか物思いにふけるメグ。
眼差し遠く、一体何を思う。



  
朝一番のおやつのあと、
例のへなちょこ座りで、
窓ガラスを叩いて第2段を催促。




 
今朝の外気温-12℃。
これじゃ、1cmも窓を開けるにはいかない。
というので、
今回は日中の豆まき。
「鬼は~外ぉ~福は~内ぃ~」
昼寝を起こされたメグはキョトン。
と、次の瞬間、撒かれた豆目指して一目散。
やってきた鳩と取り合い、
雪の中に口を突っ込み、食べ歩く。




  
少し大人になったかな。
ぜ~んぶ食べつくすことはせず、
鳥たちに残しておくこの優しさ?!
そんなことないよね。雪の中の小さな豆を見つけるのに、面倒臭くなっただけ?
小屋から、例のきったなーい毛布を引っ張ってきて、休憩。
ついさっきまで、全力で鳩を追っ払っていたくせに、
そのうちに、メグのすぐ横で啄んでいても、ちらっと見るだけ。
落ち着き払ったこの見守り態度は、優しさ?母性?
それとも、大豆があまり好きじゃないだけ?




 
薪ストーブの上の料理が匂ってくるのか、
場所を変え、鼻をクンクンさせながら、
西日を浴びてお昼ね。
そして、<その時>が近付き、アピール。




一日で一番の興奮の数分を経て、
怒られ、落ち着いたところで出発。




  
最近は、ココが最終コース。
帰り道、必ず、立ち止まり、ガンとして動かない場所が何か所かある。
根負けして、ロープを放し「バイバイ」。
暫くすると、先行くワタシをめがけて脱兎のごとく。




 
家に着くと、水道から流れる水を飲み、むせてググッツ。
再び、庭を一駆け。




 
さて、
夕飯を食べ、
あとは寝るばかりかぁ。







おやすみ。
たぶん・・・・


明日は立春。。