草の葉

高山村にある、緑に包まれたギャラリー

憧憬

2014-04-28 16:32:40 | おでかけ



知人の籐工芸作家のアトリエで開催された、グループ展を観てきた。
いろんなジャンルの中で、
ワタシが惹かれたのは書。

たぶん、
ナサケナイ字を書くワタシのコンプレックスから?
16枚のタイル状のものに書かれた『月』の書体。
欲しかったなぁ~
でも、とーっても高かくって




            ::::



昔から、
アートやクラフト作品を見て回るのが大好きで・・・・

そういえば、
ソレで、
手仕事の作品を扱うギャラリーをやったのだった。



        

            人の心、人の手から生まれる美しいものへの憧れ。

            ソレは、
            たぶん自分にできないものへの憧れ?                 




                月は漂う 地上遥かに
                蒼白き雲の間を
                さわれうるわしの月の光は
                海原の潮を動かす 
                我が心の海原は汝を定めぬ
                おのれが月と
                我が心 喜びにつけ悲しみにつけ
                ただ汝のみに動かさる
                恋慕の愁い 音にたてぬ憧れの悩みに
                わが魂はみたされる
                吾は苦し・・・・されども汝は悩みを知らず
                かの月のごとくに
                      ___ツルゲーネフ『貴族の巣』より___

初めて見たよ。

2014-04-27 14:54:43 | 山の暮らし



正面から裏手に移し2年ほどか。
不貞腐れでもするかと案じたが、
ぐ~んと背を伸ばし、
枝いっぱいとはいかぬものの
ほほっー!
というくらいには花をつけてくれた。
昨年の数輪からすると、
ホントに、ほほっー!

そして、
その桜の花に2羽のウグイスが。
薄い桃色と若草色。
ホントに、お似合い!

あちこちで、ホケキョと聞こえはしても、
姿を目にすることがなかったウグイス。
彼らに選ばれし桜よ。
目立たぬ場所に追いやられたなんて思わないでね。
朝日を一番に受ける特等席だよ。




               ::::




日の射さぬ厳しい寒さの北庭にあって、
カタクリも初めて一輪。
全て上半分の葉がいつものように枯れたニホンスイセンも、
たった一株だけだが、けなげにも初めて花をつけてくれた。


エゴやシャラ、
それに、
モミジの幼葉が顔をのぞかせ、
様々な鳥たちが、
忙しそうに飛び回る。



              
              
              光を載せた青葉の
              日に日に際やかなるを知るのは
              朝一番のうれしさ。。



 

2014 植樹第2弾

2014-04-07 07:58:34 | 山の暮らし



薪小屋の後ろから覗く姿を想像し、斜面植えたヤマボウシ。
よっぽど自分の居場所が気に入らないのか、
1年が経つというのに、上に下にと何度も倒れる。
6年になるソヨゴは、わずかに実をつけるだけで、
しかも、しょっちゅう葉を病んでいる。


枝をもがれ葉を落として、尚、立ち続ける悲しげな一本の木。

一昨日、五十嵐啓子さんの個展を観てきた。
『小さな世界』の絵の中の物言わぬ木は、
その根に春を待っているのだろうか。

そうか、
とにかくやらねばと、
まずは、移植を。


「どこがいい?」と聞くこともできない。
ヤマボウシが2本並ぶのは気が進まなかったが、
適当な場所がないのだ。
野菜のくずを腐らせた5年物を混ぜ込んでやったが、
さて、この場所を気に入ってくれるかどうか。
ソヨゴの根は掘り返してみたら、
大きな石に阻まれていた。
その上、やっぱり立派な粘土だ。
これでは水はけが悪く、困るはずだ。
少しずらした場所に、腐葉土をいっぱい透きこんで植えてみたものの、
粘土状態は相変わらずで、心配。





              ::::





このところの暖かさを吹き飛ばす寒風も、
危惧された消費税アップの冷え込みもなんのその。
春を待ちわびた人々で賑わう店をいくつかまわる。

だが、
目当ての大きなセンダンの木はどこにもなく、
ネットでも見当たらず、お預けにするしかない。

常緑樹も欲しいと思っていたこともあり、
取りあえず、シマトネリコとギンモクセイの苗木を買う。
ミヤマガマズミを探していたら、
「ガマズミならあるよ。お買い得だよ」という言葉に
ついつられて買ってみたものの、
チョウジガマズミとやらで、ミヤマガマズミとは似ても似つかぬものだった。
がっかり。





          今朝は、またまた霜柱が顕現。
          土はがちがち。
          植樹を早まったか!       

       

          雪にも負けず
          風にも負けず
          冬の零下10度にも
          夏の西日にも負けぬ丈夫な体を持ち
          決して怒らず
          いつも静かに笑っていてほしい。

          それぞれの小さな世界にあって・・・・

          植えたばかりの1本1本に
          祈るように そう声掛けた。。