草の葉

高山村にある、緑に包まれたギャラリー

取り出したるもの

2011-11-30 15:48:29 | 山の暮らし



この小さな家に居を移した時、
俗に言う掃除機というものを棄てた。
なるべくモノを少なくと思ったし、なにぶん置場がない。
しかも、掃除機を使うほどの広さでもないし。
それでも、何かの時にと思い直し、
よく利用する通〇生活の、
小型で性能が良いとの謳い文句に惹かれ、コレを。
だが、
吸引力は地味すぎ、結局使い物にはならず、
普段は、白木屋傳兵衛のシュロの箒でサッササッサカとテキトーに。

ところで、
今回、何年かぶりに取り出したそのわけは、
例の放射線絡みで。
少しは念入り?にやってみるかと。

しかし、コレが又、使えないよぉ。
朝6時から充電していて、7時間たってもまだまだ。





というので、
その間、取り出したのがコレ。





6,7年も習ったチェロ。
一向に上達せず、練習が苦痛になって中断。
すでに、1年ほどが経ってしまっただろうか。

あるグループのクリスマス会の余興でやるように言われ、
久しぶりにケースから取り出す。

さすがに、指は覚えているようで、
楽譜を見れば、すぐに弾くには弾けるのだが、
やはり、以前と同じ。

音が汚いなぁ。
それに、すぐに疲れる。
わずか30小節足らずの曲でも、
一度弾くと、数分は放心状態で休憩。
フーッの繰り返し。
結局、30分くらいで終了。
力がいるのなんのって。
ストーブが辛いくらい暑くなる。
左の指の押さえも甘く、
右のボーイングもきつい。
しっかり押さえきれず、音が悪いのだろうが。

なんでかなぁ。。

どこそこの素人の演奏、
そんなに大変な思いで弾いているようには見えないんだけど。
でも、
年配の生徒で、腕の痛さに耐えきれず断念した人もいるようだし。


力のないワタシに向かないのか。
それとも・・・・教え方に問題?な~んて。


ウ~ンと力んで、力を入れることばかりに意識がいって、
楽器を弾く楽しみまでいきつけないでいるのだが、
相変わらずチェロの音色にはゾクゾクッ。
いいなぁ。
好きだなぁ。

先生を替えて、また習おうか。。



       の、前に、
       取り出すべきは_____
       学びて時にこれを習う、また説ばしからずや。だったりして。

線量計

2011-11-26 08:39:58 | 山の暮らし




この一カ月ほど、
ずっと、あっちこっちに聞きまくり、
あれやこれやと調べ考えあぐねていた。



アメリカ製の中古が15万ほどで手に入る。
β線もγ線も測定できて、空間線量はもちろん、地表面及び食物も。
これはいいなと思ったが、
中古ということで校正も気になるし、
何といっても、説明を受けても、ワタシよく理解できないのが。
取り扱いが面倒じゃあというので、
日本製に。

自治体で使用しているものは、
確かにいいが、50万円も。
一般人が持つには。
そこで、検討の末、
γ線のみの測定ではあるものの、
ある程度信用できそうな、クリアパルスのもので落ち着くことに。

そうこうしているうちに、
先にHORIBAを購入した友人が、測ってくれ、
その後、村が他から借りてきたもので測定してくれたので、
取りあえずは、大体は把握できた。
しかし、
身の回りには、特に高い線量のところが多々あり、
自分で除染後の結果等も知りたいところ。
村が購入予定があるらしく、そしたら借りようと思ったが、
例のごとく、
いつになるやらなので。


やはり、一つ持つべきか。
さて、Mr.gammaをネットで注文と思っていたところ、
以前問い合わせていた、エステーから、
福島限定だった1万円弱のエアカウンターが、群馬でも販売開始と回答。

で、
早速、昨日買いに走った。


安価なものは、精度がどうもという評判だし、
安物買いのなんとかというので、結局買い直しになるのではと、
迷いはしたが・・・・
かたや15万円はねぇ~

「安いほうを取りあえず買ってみるか」ってことで。


帰宅後、
すぐに、あちこちと測ってみたが、
友人持ちや自治体モノと、そんなに変わらない数値が出て、
まあ満足。

ただ、
測定時間がかかり過ぎるのが難。
動かさないようにして水平に持って、5分間じっと立ったまま。
厳寒地のココ、寒風の中、ちと辛い。
安いのだから仕方ないけれど。






      ということで、
      自分の周りをちょっと測ってみたいという方がいらしたら、
      声をおかけくださいネ。


      それにしても・・・・
      まさか、普通に放射線測定器を持つ身になるとは。

      人生は、まさに想定外のことばかり。。

霊山嵩山観音めぐり

2011-11-20 17:44:38 | おでかけ
 



今日は、中之条にある嵩山にハイキング。

道の駅から見上げると、
ゴツゴツした山だし、
このところ、散歩もしなくなって、
少々、体力に不安ありではあったが。

案の定、
ぎゃあっ!という場面が何度も。
狭く、険しい坂道に、大小の岩がゴロゴロしていて、足場が悪い。
その上、昨日の雨で、滑りやすくもなっている。
今回は危険な場所も多く、コース短縮、変更があったものの、
丁寧な案内ボランティアの後について、
3時間ほどかけ、
岩に這いつくばりながら、山中に点在する観音像を見て歩いた。

頂上手前の開けた場所で昼食。
名残の赤や黄色の木の葉越しに、
眼前にはぐるっと遥かなる山々が、眼下には田畑や町並みが、
晩秋に静かに佇んでいた。

この山の中にある150以上の観音像は、
そのほとんどが、奇岩、怪岩の下や奥にあるのだが、
本丸跡のココだけは、70体ほどがまとまって並んでいる。





1565年、真田勢に攻め落とされた嵩山城。
その時、若き城主は山から身を投げ、
女性、子供もそれに続いたという悲話が伝えられていて、
石仏は、この戦いの犠牲者供養のため、江戸時代に建てられたらしい。

ココに並ぶ一体一体、皆違う表情で飽きさせない。
穏やかなその顔をじっと見ていると、知っている誰彼に似ているような。
ワタシの一番のお気に入りはコレ。








               帰宅後は、
               高田三郎の歌唱ミサ『やまとのささげうた』を聴きながら、
               しばし、遠くの哀れみ、近くの悲しみに
               思いを馳せるのであった。





放射線

2011-11-15 21:01:25 | 山の暮らし





やっとのこと、
身の回りの放射線量の測定ができた。

思っていた通り?
で、ないのもあったけど・・・・


庭一帯は、まあ予測通り。
そして、
雨樋の下では、笑うしかないほどの高線量だった。

散歩コースとしていた周辺の道路わき、森はしかり。

もちろん、
国の除染対象の毎時、0,23マイクロシーベルトは、どっと超えている。
しかし、村に要望しても、
はぎ取った土の置き場等の国の指針がないことをあげ、煮え切らない。
線量の高いのは、我が地区だけだしね。




人に対する放射線量許容量については、
場面や専門家の見解、また国によっても相違のあるところだろうが、
正確な情報公開こそが大切であって、
提示された事柄で、どう判断するかは個々人。


今回の場合、
なにしろ、半減期30年のセシウム137のこと、
あちこちに沈着したこの人口放射線量が、急に減ることはあり得ない。
しかも、低線量の長時間被ばくの健康被害は知られておらず、
現時点では、誰にもわからないことだから、少ないのに越したことはない。

普段から、自然放射線や医療放射線、電磁波など、
すでに、身近に多くの放射線被ばくがあるからこそ、
できるだけ、不必要な被ばくは避けたいと、
ワタシは思うわけで。。








                      2枚の画像は、
                      先日の大矢雅章さんの個展作品。

                      遥か遥かな大昔、海から出た生命。
                      そして、膨大な時を経て、人が生まれた。
                      生命をはぐくんできた美しい地球を、
                      次の命に渡せるように
                      みんなで大切にしていこうよ。
                     
                      じっと見ていて、
                      そんなことを想った。。

                  

お気に入り

2011-11-04 14:04:02 | 山の暮らし



メグの最近のお気に入りは、この毛布。


毛布が大好きなメグだが、
いつも、すぐに食いちぎって、
次から次と後方もないありさまに。

今度のソレは、
ちょっと重量があるのだが、
本人、いたくお気に入りで、
少し穴は開けたものの、まだ健在。


なんてったって、
エサやおやつより大切なものらしい。


毎朝、朝一番のおやつを貰うのを、
楽しみに待っていたはずだが、
忘れてしまったかのように、放しても駆けて来ない。

散歩の時間の近づく夕方、
小屋の前で、今か今かと座って、スタンバイしていたのが、
出ても来やしない。
「散歩に行くよ」と声をかけると、渋々?顔を出すが、
短時間の散歩から戻ると、一目散に小屋へ行き、
毛布を引っ張り出し、だらんと横になって微動だにしない。
以前なら、帰宅後も、散歩の時間が足りないとばかりに、
庭のあちこちを動きっ回っていたくせに。
その上、餌を用意し、
「お座り」と言ってもそっぽを向いたまま。
やる気なし。食べる気なし?



メグの心をつかんで離さない
この毛布の魅力は、一体なに?
確かに、
自分の毛と同じ色ではあるけど・・・・






ところで____
この季節のワタシのお気に入りは・・・・

  

                 



                      薪ストーブに投げ込んでいたコレ。。

                 

木星

2011-11-02 12:51:13 | 山の暮らし



昨夕の散歩のとき、
ウチの近くで、
星の観察、撮影の準備をされている方と出会った。

大きな天体望遠鏡にくっつけたカメラで撮ったという、
様々な星の美しさに息を飲んだ。
一晩中、星を追いかけるという。

忘れてしまっていたものが、
あらぬところから顔を出した。
そんな思いで、
その夜、
ワタシも、久しぶりに夜空を眺めた。


東の空にぽっつり木星が。


どうも、我が家の天体望遠鏡の操作がうまく出来ず、
星は肉眼で見るしかないのだが、
晩秋のそれは、実に美しかった。



日が暮れると、
漆黒の闇に包まれるココ、星の観察にはうってつけなのだが・・・・
なにしろ、
就寝時刻が早く、
しかも、
寒さに滅法弱いワタシは、
早々に、閉じこもっているわけで、
星たちのことをすっかり忘れてしまっていた。


しかし、
これからしばらくは、
星座が見られる時刻が、日に日に早くなるわけだし、
この秋は、アンドロメダ星雲でも探してみることにしよう。。







             って、ことで、
             本日はもちろん、ホルストの組曲『惑星』で始まり。。