『風と雲と砦』(井上靖著)を読んで
戦国時代も、やがて統一に向かおうとする時、
長篠城をめぐり、武田方と織田・徳川方は、激しい戦いをくりひろげていました。
この歴史小説は、武田信玄の晩年と勝頼による滅亡をえがいたものですが、
その中に、3組の男女の恋を織り込んでいます。
武田信玄は中央へ乗り出すため、元亀3年(1572)三方ケ原の戦いで織田・徳川連合軍を破り、
二股城、長篠城を拠点に戦いを拡げていきますが、いかんせん胸の病から病没。
後をついだ勝頼が、戦いを続けますが、
しかし、天正3年(1575)長篠の戦で敗れてしまいました。
鉄砲を中心にした織田・徳川連合軍に、旧来の槍と騎馬で対抗する武田軍は、敗退してしまいました。
「鳶(とび)ノ巣城からは山伝いに遠江に出る。
遠江の只来(たたら)城、飯田城など、いずれもこちらの手中にあるが、
敵中に取り残されている島と思って差し支えない。
少しも頼みにならぬ。
至るところ、徳川方の軍勢がうじょうじょしている。」
こんな状態で、長篠の戦は終わりました。
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