地図を楽しむ

地図と共に歩く。里山歩きや、ウオーキングに、そして時には読書に・・・

ミャンマーという国

2011-09-23 | 日記
ミャンマーという国

私が小5の頃、広島県呉市から集団疎開の同級生たちがやってきました。その引率の先生、名前は忘れたが背丈の高い先生が、東南アジアの掛け地図を示して、このビルマの説明をしてくれたのを覚えています。さすが都会の先生はレベルが高いなあと感心しました。
説明が良く解り、印象的でした。

南北に走るイラワジ川(今はエーヤワディー川と表記しています)とそのデルタ地帯の米(ラングーン米)の話などを記憶しています。
このビルマも今はミャンマーと呼ばれています。
首都のラングウーンもヤンゴンと改称されています。
英国統治時代の地名を嫌い、本来の現地呼びに戻したというのが理由のようです。

さて、例によって帝国書院発行の「新詳高等地図」をお借りして、その全体像を下に示しました。


今日、急にミャンマーを取り上げたのは、昨日の朝日新聞社説にミャンマーのことが取り上げられ、読んでいるうちに未だ世界は「帝国主義時代の感覚」で動いてるのかと、人間の性(欲望の追求)の悲しさを感じたからです。

経済援助により「人口5000万人を超えるミャンマーは将来的に有力な投資先・市場であり、積極的に関与することは・・・重要だ。」
「自国に有利な投資先・市場に育てるため」の関与で、第一義は自国です。
これって、帝国主義の延長では。

止むを得ない動機でしょうが、これでは行き着く先は、「罪多き人類は、必ず滅ぶ」のでは?
せめて、大新聞の社説くらいは「地球上のあるべき姿を見据えていて欲しい」と感じていますが・・・・。

私は、世界中の国々が暫く鎖国状態になり、世界経済も交流も無くし、国内の文化を育て、楽しんでは如何かな・・・とさえ思いますが。無理なのかなあ~

さて、ついでに書き加えますと、
ミャンマーは多民族国家です。国土は7つの管区と7つの州に分けられ、管区に人口の7割を占めるビルマ族が住んでおり、州にはカチン族、カヤー 族、カイン族、チン族、モン族、ラカイン族、シャン族といった少数民族が住んでいます。さらに部族も加わり、135種類もの多民族国家だそうです。

それらが、みんな言葉も、風習も違うそうですから、一国にまとまって、世界経済や文化交流に参加するのは大変なことですよね。