時差 2
時差 2
グリニッジ子午線が経度の基準たる本初子午線として国際的に採用されました。
下の図のように、本初子午線から、15度毎に1時間のずれを認めれば、それで済むわけですが、
実際には、国ごとの事情や、日付変更線や、サマータイムの採用などから、複雑に入り組むわけです。
中央にグリニッジ子午線(本初子午線)が設けてあります。そして、、右の端近くに日付変更線があります。
そして、日付変更線は島をよけて曲がりくねっています。
同じようなことは、それぞれの地域の考えかたを反映して、不思議なことになっています。
たとえば、中国は単純に経度でいえば5つの時刻帯にまたがる国ですが、日本より1時間遅い時間を、全国統一の標準時として採用しています。
ですから、ほぼ同じ経度の中国ウルムチ市とインドのカルカッタ市ですが、ウルムチが12時のときカルカッタ市はまだ9時半になります。
また、ロシアのサンクトペテルブルク、ベラルーシのミンスク、トルコのイスタンブールもおおむね似た経度なんですけれども、
サンクトペテルブルクが12時のときにミンスクは11時、イスタンブールは10時です。
パリやマドリッドも経度としてはロンドンと同じ時刻帯でもおかしくないですから、時刻帯というのは人の世の都合に強く左右されていて、
土地の経度だけから時差を計算するのはまず無理だ、というのがよくわかります。
最近では、2011年3月27日にロシアのモスクワと日本との時差は、それまでより1時間短くなり、5時間になりました。
その後、2014年10月26日に、再び時差が6時間になりました.
将来、人の生活圏がさらに広がり照明器具などから、夜昼の区別が必要なくなると、また変わるでしょう。
また、政争から国の境が変わると、時間帯も変化せざるをえません。
更に、太陽系の星々に人が定住するようになれば、時間はまたその姿を大きく変化させるに違いありません。
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