南北首脳会談
史上3度目の南北首脳会談が実現した。
会談の冒頭で韓国大統領が語ったように、
いまも冷戦構造が残る朝鮮半島に、新たなページが開かれつつあることを印象づけた。
一方、非核化も平和構築の問題も
南北だけでは解決できないという限界も浮き彫りにした。
.
宣言では経済面での内容は乏しい。
07年の宣言にあった経済協力を改めて推進するとしたが、具体的な事業には踏み込まなかった。
まだ対話は緒についたにすぎない。
だが、民族の友好と、経済支援とを冷静に切り離した文氏の判断は賢明だった。
金氏は、核とミサイルを手放す意思は示していないようだ。。
南北の和解をすすめ、平和と安定につなげるためには、
北朝鮮の明確な核放棄が必須条件だが。
最も注目された核問題で
「完全な非核化を通じ、核のない朝鮮半島を実現する」とうたった。
今回は、6月はじめの史上初の米朝首脳会談に向けた予備協議の色合いがあった。
核問題については、米朝間の交渉に焦点が移ったとみるべきだろう。
今回は、日本はカヤの外か。拉致問題も取り上げられない。。
米国次第だと軽くみているのだろう。
北朝鮮が本気で経済の立て直しに取り組むつもりなら、日本との関係改善も求めてくるはずだ。