地図を楽しむ

地図と共に歩く。里山歩きや、ウオーキングに、そして時には読書に・・・

「葛飾物語」の中川を訪ねて

2014-12-29 | 散策

「葛飾物語」の中川を訪ねて

 

半村 良の「葛飾物語」を読んで、是非昔ながらの流れ・中川を訪ねてみたくなりました。

歩いたコースは下の地図です。

 

スタートが遅れ、結局は柴又までは行けず、青砥駅までにしました。

 

歩いた距離は約11kmです。少々疲れました。
青砥駅前の飲み屋では、飲みながら寝ていたようです。

 

さて、まずは都営地下鉄船堀駅へ行き、そこからスタートです。

天気も良く、青空の下、気持ちよく、ゆっくり歩きました。

 

駅のすぐ横に、下の写真のような温泉がありました。

 

次に来るときは今日の逆に(柴又から)歩き、是非寄ってみましょう。

 

新船堀橋から中川(放水路)沿いに歩くつもりが、例の方向音痴を発揮し、新大橋通りと船堀街道の交差点・船堀橋交差点に帰っていました。

途中、中川が見えないので、うろちょろ、きょろきょろしましたが・・・

 

間違ったまま、船堀街道を北上し、東小松川交差点を左折して、ようやく本来の中川(放水路)沿いの遊歩道に出ました。やれやれです。

 

よく整備された遊歩道です。

 

しばらく行くと、JR総武線や中央環状線や蔵前橋通りの、超近代的な交差点に出ました。

遠くには、スカイツリーが見えていました。

  

 

小さい人間が、ミスなくよくぞこんな巨大な工事をやるものだと感心します。

建設省の関係者でさえ、鳴門大橋の橋脚を見て、驚いたそうですから・・・

 

そこから、さらに北上して、上平井水門、上平井橋と過ぎ、平和橋を渡りました。

  

 

ここからが、「葛飾物語」の舞台です。

 

このあたりは、既に夕方の佇まいでした。夕もやが迫っていました。

  

川沿いで行き交う人は少なく、ジョギングの若い男女か、犬と散歩を楽しんでいる平穏なご婦人のみでした。

日本は平和でいい。中近東の人たちは大変です。

 

「葛飾物語」によると、このあたりの人たちも、B29 に追いまくられて、大変でしたようです。

 

「荒川を一歩渡ったら、それこそ焼け野が原なんだぜ。
葛飾はまだ焼かれなかったほうだ。
一度本所の叔父さんのあった方へ行ってみるといい。
あの家なんかどこにあったか見当もつかないぐらい、あたり一面きれいに焼けちゃっている。」とありました。

 

その辺の文章を想い出しながら、夕もやの歩道を、ゆっくり歩きました。

 

途中、「本奥戸橋」がありました。奥戸橋は木製でしたが、この本奥戸橋は鉄で出来ている橋として一目置かれていました。(今では奥戸橋も鉄製の様子)

 

この中川は、先の東北大地震の後、耐震度の高い土手にする必要があるとして、改修工事が行われています。

 

前に書いたように、青砥駅近くで、疲れをいやすため、一杯が二杯になり、うとうとして帰りました。

この分だと、近いうちアルチュウになるかな? 


石老山へハイキング

2014-12-23 | ハイキング 里山歩き

石老山へハイキング

 

久し振りに、山の仲間たちとハイキングに出かけました。

とは言っても、私は途中の融合平展望台(570m)までで、石老山(694m)へは登りませんでした。

 

ハイキングのルートは下の赤線です。

   

 

距離約5Km(石老山までは約8Km)。


登りは男坂を辿りましたが、下りは女坂(車道)にしてもらいました。

男坂の登りは、石が累々としていて、しかも昨夜からの雨で水浸しに濡れていました。
滑りやすく、下りは大変な様子でしたので・・・

 

ハイキングの案内書によると

「石老山は、相模湖のハイキングコースで最もポピュラーなコースです。
登山道は巨大な奇岩怪石(それぞれ由緒ある名前を持つ)を見ながら
顕鏡寺(NHK朝ドラ花子とアンの『白蓮・大正三美人の1人』の墓があります)を経て山頂に至ります。・・・」
とありました。

 

大正三美人も、墓に入ると皆同じようです。

   

 

さて、顕鏡寺で少し休み、

我々ハイキング組は勾配の緩やかな櫻道を辿って融合平展望台へ着きました。

そこで昼食です。

 

遠くに相模湖が開けていました。

顕鏡寺で石老山組を待つ間、周囲を散策しました。

蝋梅がほころんでいました。

  

帰りは、女坂(車道)を通って、楽に帰りました。

楽な道がいいです。急な坂道を頑張るのは、もう御免です。

 

下山して、風呂を楽しみ、ビールで乾杯しました。

楽しい、賑やかなハイキングでした。


両国界隈を散歩

2014-12-22 | 散策

両国界隈を散歩

 

都営地下鉄森下駅から散歩しました。

歩いたルートは次の地図の赤線です。約8Kmです。

 

先ず、変な形に歪んでる五間堀跡から一回りしました。

 

この堀は江東区登録史跡によると

「五間堀は小名木川と竪川を結ぶ六間堀からわかれる入堀です。
五間堀という名称は川幅が五間(約9m)であるところから付けられ、六間堀とともに江戸時代から重要な水路でした。・・・

五間堀が開削され時期は、明暦の大火(1657)によって付近一帯の再開発がなされた万治年間(1658~60)ころか、それ以前と考えられます。・・・
昭和11年(1936)・昭和30年(1955)の二度の埋め立てにより、現在、五間堀は全て埋め立てられています。」

堀の跡は暗渠になって残っていますが・・・

 

そして、そこから鬼平で有名な高橋を渡り、小名木川沿いに東に歩きました。

対岸には、以前の船着き場がいまだに残っていました。

 

道に迷いながら、以前何回か来たことのある、江戸六地蔵で有名な霊巌寺に着きました。

  

 どっしりした、静かなお寺です。

そのすぐ隣に、立派な構えの深川江戸資料館があります。

今は、大鵬関の特別展を開いていました。

  

 

そして、ゆっくり江戸時代の住まいの様子を見て回りました。

拙い説明は抜きにして、写真だけを載せます。

       

        

 

近いうち、上の階で開催している小劇場も覘いてみましょう。
いいものが見られそう。

 

さてお次は、清澄庭園です。

先に有料の庭園には何回も入園したことがありましたので、無料の清澄公園にだけ入りました。

広い公園で、本を読んでいる人、キャッチ・ボールを楽しんでる人、子供をあやしてる人、みんな平穏な様子です。


    

 

そこから、園内を一周して、清州通りへ戻り、高橋、森下駅を経て、両国の方へ向かいました。

 

そして次の訪れたのは、勝林太郎誕生の地、そして吉良上野介終焉の地です。

 

その吉良邸跡は、現在本所松坂町公園として残されています。

その公園由来の説明板を引用すると、

「この公園は『忠臣蔵』で広く知られる、赤穂義士の討ち入りがあった、吉良上野介義央(よしなか)の上屋敷跡です。

その昔、吉良邸は松坂町一、二丁目のうち約8,400平方メートルを占める広大な屋敷でしたが、
年を経て一般民家が建ちならび、いまではそのおもかげもありません。・・・

周囲の石壁は、江戸時代における高家の格式をあらわす海鼠塀(なまこへい)長屋門を模した造りで、
園内には、元吉良邸にあった著名な井戸や稲荷社などの遺跡があり当時をしのばせております。・・・」

 

吉良邸で配られたパンフレッドの一部を引用すると、

「・・・忠臣蔵では悪役に仕立てられた上野介でしたが、領地の三河の吉良(愛知県吉良町)では評判が高く、
町の人は今でも『吉良様』と呼んで敬っている善政の殿さまでした。
新田の開拓や塩業の発展に尽力するなど、、・・・」

 

そして、最後に国技館から、回向院に回りました。

 

兄に連れられて見た相撲は、前の国技館でした。
よく覚えていませんが・・・
帰りに見た囲いの中には、当時あまり口に出来なかったバナナなどが残されていたのを覚えています。

 

そして、回向院の説明板を引用すると、

「明暦三年(1657)、江戸史上最悪の惨事となった明暦大火(俗に振袖火事)が起こり、
犠牲者は十万人以上、未曽有の大惨事となりました。
遺体の多くが身元不明、引き取り手のない有様でした。
そこで四代将軍徳川家綱は、こうした遺体を葬るため、ここ本所両国の地に、『無縁塚』を築き、その菩提を永代にわたり弔うように念仏堂が建立されました。・・・

後に、安政大地震、関東大震災、東京大空襲など様々な天災地変・人災による・・・」

 

旧国技館跡にあるタイルの中庭には、土俵の位置が丸く描かれていますが、
意外と大きいのにおどろきました。やはり、大相撲ですね。


人形町界隈の散歩

2014-12-16 | 散策

人形町界隈の散歩

先の『私の東京地図』(小林信彦 著)の「今は下町の代表地区――人形町」を読んで、今日はぶらり人形町界隈を散歩しました。

 歩いたルートは次の地図の赤線です。距離は大体5Kmぐらいですか・・・。

 

馬喰横山駅に着いたのが11:30ぐらい。
少し空腹を感じていたので、まずは腹ごしらえを。

幸いに、うまそうなお店があちこちにあり、その中の焼き鳥屋に入りました。

お昼まえで、まだ混んではいませんでした。

 きのこ入りのうどんと焼き鳥一皿。それでやめとけばいいものを、お酒一本(熱燗二合徳利)を頂きました。

これじゃいい気分にもなろうもの。
 

ゆっくり休んで、小伝馬町、大伝馬町へと歩きました。

途中、おばあちゃんに人形町通りへの道を聞きましたら、人懐こいおばあちゃんで、聞きもしないことまで、べらべらしゃべられて、困りました。

私も少しお酒が入ってたから、どっちもどっちでした。

 

さて、人形町通りを南に進んでいると、以前来たことのある「風呂敷や」を想いだし、寄ってみました。

表通りを少し入ったところですが、商売抜きののんびりしたいいお店です。

京都に本店があるとか。私の好きな店です。

 そこから少し行くと、人形町交差点。一番賑やかな所です。

 そこからが、人形町の一番賑やかな通りです。確か水天宮通りと呼ばれています。

 先ず、鉄造菩薩頭で知られてる観音様に寄りましたが、改装工事中で、まともには拝めませんでした。

もと鎌倉にあったものですが、廃仏毀釈かで粗末に扱われていたのを、この地の有志が迎えて大切にお祀りしているようです。

今も、こうして改築してくれています。有難いことです。

 

さらに先へ行くと、ちょうどお昼時らしく、街角の『人形町からくり櫓』が時を告げていました。
他では味わえないい、いい気分でした。2台もありました。

    

 そして、その先を右に回り、いわれあるコーヒー店があるとかで、寄ってみました。

コーヒーは飲みませんでしたが、谷崎潤一郎生誕の地に巡り合いました。

そこの中央区教育委員会の説明板によると、

「谷崎潤一郎(1886~1965)は、明治19年7月24日、この地にあった祖父経営の谷崎活版所で生まれました。・・・『蓼食う虫』、『春琴抄』、『細雪』、『少将滋幹の母』などを遺しています。・・・」とありました。

そしてその先を右に回ると、なんと素晴らしい小学校に出会いました。

  

区立の「日本橋小学校」です。
こんな立派な建物の小学校は見たことがありません。

さぞかし、立派な生徒さんたちが通っていることでしょう

 

そして、安産や子授かりの神様、水天宮様に着きましたが、白い覆いがしてあって、全く中が見れません。
建て替え工事中でした。今日は建て替え工事中が多いです。

さぞかし、少子化対策で賑わっているのではと期待していましたが・・・

仮社務所は明治座の隣とか。

 

そこから、箱崎JCTの東京シティターミナルの横を通り、明治座の方へ廻りました。

明治座は、ちょっと見には歌舞伎や新派の殿堂とは思えない、立派なオフィスビルです。

そして、その横に水天宮の仮社務所が静かに建っていました。
あまりお参りの人はいませんでした。

そして、東日本橋駅から電車で帰りました。

 

 


乃木坂から赤坂通りを散歩する

2014-12-04 | 散策

乃木坂から赤坂通りを散歩する

 

『私の東京地図』を読み始めて目に留り、直ぐこの地区へ散歩に出かけました。

歩いたコースは下の地図赤線です。

初めに、代々木上原駅まで歩き、そこから乃木坂駅へ千代田線で行きました。

しかし、そこからは全部歩きです。多分10Kmはあるでしょう。

結構、疲れました。

でも、疲れただけに、途中のコンビニで買ったアルコール入りの飲み物と、つまみのカステラが美味かったです。
薄暗くなった通りを食べながら歩きました。

とことん腹が空くと、何でも美味しいですね。今は物がありすぎます。

 

さて、乃木坂駅で降り、乃木邸をぶらぶら歩き、乃木坂に出ました。

途中の、赤坂小、赤坂中の辺りは、昔、幽霊の出た淋しい通りだったとか。

そして、しばらく行くと、素晴らしいビル街に出ました。初めて見るビル街です。

そこで頂いた GUIDE を見てください。

TBS放送センターを中心にしたビル街のようです。

 

東京の街は、ちょっと油断すると、直ぐ見間違うばかりに変化します。

 

映画館あり、アイススケート場あり、そしてショップ&ダイニングの “Biz Tower”  ありです。

ゆっくり、食べ物屋を見て回りました。見ただけですが・・・

 

そして、日枝神社の前に出ました。

明治十六年の参謀本部の五千分一地図で見ると、この辺りは虎の門界隈まで溜池だったのですね。

その一部を載せます。

赤坂見附の辺りに、赤坂区役所があったようですが・・・

 

さて、そこから国道246号(青山通り)を我が家の方に帰りました。全部歩いて・・・

途中、秋田県の物産観光展を覗いたり、高橋是清記念公園を歩いたりしました。

高橋是清記念公園には、銅像が建っていました。
何故か自然に頭が下がりました。

二・二六事件のお部屋は小金井公園に移築されていましたが、本来はこの地らしいです。

 

それから、高野長英さん終焉の地(実際は少し離れていますが)・善光寺を横目で見ながら、人の混んでる原宿通り、代々木公園、代々木神社を通って、我が家い帰りました。

コンビニにはその時、寄りました。

 

今日も、いい散歩でした。


代々木公園のイチョウを楽しむ

2014-12-01 | 散策

代々木公園のイチョウを楽しむ

 

東京にはイチョウの黄葉が楽しめる所が沢山ありますが、
中でも、神宮外苑とこの代々木公園のイチョウは素晴らしいですね。

天気もいいし、出かけることにしました。
歩いたコースは地図の赤線です。距離約8Km。

代々木公園の参宮橋門入口には、注目のヘアグラスが鉢植されて、繁っています。

(正しくは、『ベア・グラス』でした。『ヘア』の方がいいのでは・・・)


何も、自分の頭髪と比べて、コンプレックスを感じてるわけではないのですが、
うまくネーミングしたものと感心しています。 

  

そして、雨上りの清々しい公園を歩いていると、
いつもより見栄えのする鮮やかな紅葉が楽しめました。
下手な解説より、写真がいいですね。

     

遠くに、噴水が見えています。

    

そして、目的のイチョウ並木に入りました。

    

からだ中が、清らかに黄葉するような感じです。

帰りに、代々木八幡により、途中の一杯飲み屋に寄りましたが、未だのれんがかかっていませんでした。

大分、薄暗くはなっていましたが、四時代です。

我が家の近くまでかえって、一杯やりました。
少し飲みすぎたかな~ いい気分!