地図を楽しむ

地図と共に歩く。里山歩きや、ウオーキングに、そして時には読書に・・・

スカイビューを見て驚いた!

2010-02-27 | 日記
スカイビューの登山用地図(試作品)で穂高岳を見ました。

印刷がうまく出来ませんでしたが、素晴らしいデータです。
暫くは、試用品でいろいろ試してみて、本番に移ろうと思っています。
同時に、著作権のことも確認しないといけませんし・・・



上の図は、試用品を使って、先の「氷壁」の西穂高登山の遭難場所を特定したものです。

実際には、東壁から北壁を登りきり、第二テラス(岩場)からAフエースにかかり、その辺の岩の隙間でまどろみつつ、昭和31年元旦を向かえ、そして、最後の残り150mの岸壁でナイルが切れ、滑落したようです。

この地図では、それらの登山者用の土地名は、当然、載っていません。
従って、ド素人が勝手にルートを書いてみました。

地図の世界も、航空写真や、コンピュータ・マッピングで、ますます新しい世界が開けてきたようです。
老人はそれらを少しでも享受しながら、山にハイキングに、地図と共に楽しみたいものです。

「氷壁」を再読して

2010-02-25 | 日記
井上 靖氏の「氷壁」を再度、読んでみました。

最近、後期高齢者になって、少し時間に余裕が出来ましたので、山の仲間に誘われて、一寸した登山やハイキングを楽しんでいます。

私の場合、現実からの逃避であり、自然への憧憬ですが・・・。

ここに示した地図は、
赤いルートが、「氷壁」での、昭和31年元旦の小坂さんの遭難ルートであり、現場です。
黄色いルートが、魚津さんの遭難ルート、現場です。
そして、ついでに、私の登った西穂独標へのルートが青色です。



そして、私の疑問を、「氷壁」から抜粋して見ました。
なぜ、命の危険を犯してまで、危険な山に、何回も何回も、登るのか・・・?

次が魚津恭汰さんの死の直前のノートです
(実際は、筆者の知人・石岡茂雄氏の弟さんが、穂高岳で遭難した時の手記だそうです。)

「D沢ニ 三時半ニハイル。落石頻々、ガス深シ。
四時三十五分グライ、ツルム(搭状岩峰)付近ニテ大落石ニ遭ツテ負傷。
涸沢岳ヨリ派出セル無名尾根ノ露岩ノ陰ニ退避、失神。

意識ヲ取リ戻ス、七時ナリ。大腿部ノ出血多量。(この間、3:30~7:00・・・約三時間半)
下半身痺レテ、苦痛ナシ。
ガス相変ワラズ深シ。
意識間歇的ニモウロウトスル。

コノ遭難ノ原因ハ明ラカナリ。――
ガス深キニ敢エテススミシコト。落石頻々、異常ナルヲ顧ミザルコト。
一言ニシテ云エバ無謀ノ一言ニツク。
(なぜ、無謀と知りながら進むのでしょう)

高名ナ登山家デ避ケラレル遭難ニオイテ一命ヲ棄テシモノコレマデニ多シ。
自分自身マタソノ徹ヲ踏ムコトニナッタ。
(なぜ、この道の達人といわれるような人たちが、無謀な行動を、敢えてするのでしょう)

ガス全クナク、月光コウコウ。二時十五分ナリ。(遭難当初から、3:30~翌2:50 約十一時間半)
苦痛全クナク、寒気ヲ感ゼズ。
静カナリ。限リナク静カナリ。」    (井上靖 著「氷壁」 新潮社発行 より)

死の直前まで、冷静にメモが書けるのも、常人ではないですね。


私は、ここまでくれば、自然の美しさを堪能するためだとか、現実を逃避するためだとか・・・
そんな次元ではなく、
不可能かもしれないことへの挑戦であり、達成感の喜びではないでしょうか。
そうなると、ちょっとや、そっとでは、挑戦をあきらめないと思いますが・・・

井上靖氏は、常盤氏に名を借りて、次のような感想を述べている。
「・・・魚津君はなぜ死んだか?それははっきりしている。彼が勇敢な登山家だったからだ。
勇敢な登山家という奴は、極言すればみな死ぬと、僕は考える。死んで当たり前じゃないか。
最も死ぬ確立の多い場所へ身を挺するのだから、これは死ななかったらむしろ不思議である。・・・彼は山を愛し、山を楽しむために、山へ行ったのではない。
山を征服しに、あるいは自分という人間の持つ何ものかを試すために、一人の登山家として山へ行ったのだ。」と・・・


私は、昨年の夏、仲間と西穂高のズーと手前の「西穂独標」へ登りました。
もう、二度と登ろうとは思いません。恐怖の連続でした。
ちょっとでも足を踏み外すと奈落の底です。
頼りにして握っていた岩までグラグラしていました。



それなのに、多くの仲間は、さらにその先の、「ピラミッド」へ嬉々として進んでいくのです。
上の写真はピラミッドへのルートです。私は、Uターンしました。Uターンもまた、大変でしたが。

「山がそこにあるから、登る!」・・・「そこに美人がいるから、声をかける!」
どちらも、無理があるし、疲れますよな~


蕨山登山図

2010-02-22 | 日記
山の仲間(9人、今回は男ばかり)と、奥武蔵の蕨山(わらびやま=埼玉県)に行ってきました。終始雪道でした。
標高600mぐらいの尾根道に出るまでは、アイゼンなしで登りましたが、結構滑って登りにくくなったので、そこからは、全員、アイゼンを付けて登りました。雪深い道でした。
そのことが、結構気持ちよく、楽しい登山になりました。
雪が積もってるだけに、石がらの凸凹道に、真綿を敷き詰めてくれたようで、歩きやすい道のりでした。




写真の雪景色は、帰途、たぶん藤棚山を過ぎた頃の絶景です。思わず立ち止まって、この雪景色に見とれました。




今回の行程の全体は次の地図の通りです。


埼玉県入間郡名栗村、今は飯能市に合併していますが、飯能市の西の奥にある名郷(なごう)バス停から、標高差700mの蕨山(わらびさん・1044m)へ登り、帰りは800m下の「さわらびの湯」へ、ダラダラと下ります。
登りは水平距離約3Kmで、降りは約7Kmです。登りは勾配もあり、ややきつかった。

ルートの断面図は次の通りです。


途中の「大ヨケの頭」「小ヨケの頭」というのは、何でしょう。下のほうに「大ヨケの滝」という名の滝があるようですから、「ヨケ」は、このあたりの地名でしょうか。

さて、話は戻りますが、
蕨山の山頂は本ルートから150mくらい右にそれた、立ち木の多い、冬でも見晴らしが利かない、狭い空間でした。
元のルートに戻って、少し行くと展望の開けた、いわゆる「展望台」がありました。標高1033mです。

南北に見晴らせて、気持ちよい空間でした。ここで昼食をとりました。

下の展望図は、上が南方向を望んだ同定図、下が北方向を眺めた山々です。
カシミールで作りました。
展望の距離は20km範囲に絞りました。広くするとデータ量が多くなり,時間もかかるようですから・・・
そのうち、段々とうまく操作できるように練習します。



実際の写真です。写真が下手で、どうも今一、同定図とマッチしくいですね。




下は、南方向を見た、カシミール図と、写真です。




最後は、例のごとく、温泉につかり、その後、ビールをたしなんで、バスと電車に揺られて帰りました。

奥武蔵の蕨山登山計画図

2010-02-13 | 日記
近く山の仲間と、奥武蔵の蕨山(わらびやま)に登ります。

その為の、地図での下調べをしています。

行程の全体は次の地図の通りです。


埼玉県入間郡名栗村、今は飯能市に合併していますが、飯能市の西の奥にある名郷(なごう)バス停から、標高差700mの蕨山(わらびさん・1044m)へ登ります。
体力度は中級ですから、結構きつそうですが、登山技術をあまり要らないようなので、ついていけるでしょう。
それより、下山の距離が大変そう。7kmぐらいの距離をだらだら(?)下るようです。
そのルートの断面図は次の通りです。


途中の「大ヨケノ頭」「小ヨケノ頭」というのは、何でしょう。下のほうに「大ヨケノ滝」という名の滝があるようですから、「ヨケノ」は、このあたりの地名でしょうか。

さて、話は戻りますが、
蕨山の山頂は立ち木が多く、見晴らしも利かないようです。ルートからも200mくらい横にそれるようです。
元のルートに戻って、少し行くと展望の開けた、いわゆる「展望台」があるようです。
多分、ここら辺で昼食でしょうか。

下の展望図は、上が南方向を望んだ同定図、下が北方向を眺めた山々です。

カシミールで作りました。
展望の距離は20km範囲に絞りました。広くするとデータ量が多くなり,時間もかかるようですから・・・
そのうち、段々とうまく操作できるように練習します。







箱根・駒ケ岳登山とハイキング・マップ

2010-02-10 | 日記

山の仲間と、2月7日(日)、8日(月)の一泊二日で、箱根に遊びました。


初日は、仙石原のハイキング(黄色のルート)。
予想以上に雪が積もっていて、アイゼンやストックをバスに置いてきたのが悔やまれました。
10:00 仙石原自然探勝歩道分疑点出発、途中11:30頃、東屋で昼食、湖尻新橋を経て、12:30頃 予定通り桃源台に到着。

雪のため、途中のハイキングルートをサイクリングルートに変更したり、リーダーさんはいろいろ苦労されたようでした。

2月8日は、ハイキング組みと登山組みとは別行動。
登山組みは、雪の駒ケ岳を苦しみながら、しかし子犬のように楽しみました。(赤色のルート)


9:30 大涌谷を硫黄の匂いを嗅ぎながら出発。
早雲山分岐点経由、烏帽子岳へちょっと立寄り(標識は片道5分、実際は15分)、神山へ。

本日の最高峰・1438m。大涌谷からの標高差約400m。


今日は、昨日と同じく、雲ひとつない快晴中の快晴、雪をかぶった真っ白い富士の姿を、あちこちで眺めました。

美しく、清らかで、かつ雄大な姿でした。

結構、雪が深く、時々足をとられ、且つ又、枝に頭をぶっつけ、上や下への注意で、初心者の私は苦労しました。
勿論、今日は全員、スパッツ、アイゼン、ストックで冬山装備。
神山からは、いったん下って、また登り、11:30頃 駒ケ岳ロープウエー頂上駅に着きました。

その後、元箱根でそばをいただき、ハイキング組と合流、
バスの中で、一杯やりながら渋滞もなくスムーズに新宿に帰りました。
皆さん満足のようでした。
美しい幹事さん、ありがと~う。

神田川サイクリングマップ

2010-02-06 | 日記
今日2月6日(土)午前中に、神田川沿いの自転車歩行車道を仲間達とジョギングしましたが、その為の下調べを前日の2月5日、サイクリングしました。そのときの地図と写真です。


寒いけど、快晴でした。下見ですから独りで愛車(DHORN)に乗り楽しんできました。
ところが途中、井の頭公園横の運動公園(井の頭西園)に一寸だけと思い、寄り道したら、なんと山の仲間に偶然出会い、ビックリ!
彼もサイクリング中で、帰りは二人で玉川上水道を走って帰りました。
雪の後だけに、道の凍結が溶けはじめていて、グジャグジャの泥んこ道。ハンドルをとられながら走りました。でも、人も少なく、快適なサイクリングでした。

走った距離は、行きは幡ヶ谷からですので約12Km、帰りは、14Kmぐらい。計26Kmでした?


川沿いには紅梅がちらほら咲いていました。もう春ですね。
神田川も、水の量は、冬場だけに少ないですが、清らかに流れ、ところどころ「魚を取らないでください」といった横断幕がかかっていましたので、魚も育っているようです。私の目には見えませんでしたが・・・

井の頭公園までの自転車歩行車道は、一部、三鷹台駅のあたりを除いてはよく整備されており、桜の大木があちこちに育っていました。花の頃はまた一段とすばらしいでしょう。

整備がいいだけに、この寒い天気でも、結構ジョギングしている人に出会いました。
特に若い女性が多いように思いました。食事制限でスマートな体を作るより、ジョギングで健康的な締まった体を作ってほしいものです。


井の頭公園は、三宝寺池(石神井公園)、善福寺池と並んで、武蔵野三大湧水池として知られています。池は湧水が豊かで冬場でも満々と水をたたえていました。、
園内の御殿山遺跡から縄文時代の竪穴式住居遺跡も出土し、古くから人が住んでいた場所のようです。それだけいい環境なのですね。またの機会に、遺跡も覗いて見ましょう。