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玉原(たんばら)湿原へハイキング

2011-06-05 | 日記
玉原(たんばら)湿原へハイキング

マイクロバスで14名(内女性5人)、沼田市の北にある玉原湿原へハイキングに行きました。
行き帰りとも車の大した渋滞もなく、お天気も最適といっていい状態でハイキングを愉しみました。

ここは、小さな尾瀬=「小尾瀬」といわれる湿原ですが、乾燥が進んで、今では湿原の面影は少なく、「ブナ平」として、ブナの原生林が珍重されています。
ハイキングのルートとその経路断面図は下の図です。




ここのダムは、高さ116.0mの中央土質遮水壁型(ロックフィルダム)です。
しかし、今回はその全容は樹林に遮蔽されてほとんど見ることはできませんでした。残念!

オイルショックの最中に建設され、「火主水従」(火力発電中心、水力発電はその次)から、水力発電が見直された頃のダムだそうです。
東日本大震災から、更に水力発電が見直されるでしょう。

しかも、このダムは揚水発電用ダムだそうです。
電力は貯めておくことが出来ないので、電力が余っている時間に、北の藤原湖(多摩川)から約100m高いこの貯水池へ揚水し、必要に応じてまた元に戻して発電するのだそうです。
出力は120万kw/hだとか。(夏場の東電需要量が6000万kw/hといわれているから、その約2%)

また、ダムの濁った水の放水でマスの養殖に影響が出ないよう、本来の川(発知川)はトンネルでダム湖の下を迂回しているのだそうです。
「発知川の水は発電には使わない」という取り決めがあるそうですが・・・。
その様子も、この目で見ておきたかった。残念!

さて、マイクロバスは玉原湖センターハウス前の原っぱに10:30頃着きました。
タンポポの黄色い花が沢山見られる、うららかな草原でした。




小休憩の後、いよいよダム横の森林の中へ入っていきました。
先にも云ったように、ここは殆ど見通しの効かないハイキング道路でした。
林を抜けると、急に広がった湿原に出ました。玉原湿原です。




水芭蕉の白い姿は既に終わっていました。花としては余り見るべきものはありませんでしたが、開放されたいい気分でした。

ここは、高層湿原に当たるそうです。

リーダーの案内によると
『標高が高いところにあるから「高層湿原」と呼ぶのだと誤解される向きがありますが、そうではありません。植生学上の定義では「泥炭が大量に蓄積されて周囲より高くなり(1年で1mmだそうです)、雨水のみによって涵養されるため貧栄養な湿原」とされています。』とありました。

湿原には低層湿原、中層湿原、高層湿原があるそうです。
低層湿原には、根釧原野があります。
また、高層湿原は、ここの玉原湿原のほか、尾瀬沼やサロベツ原野があります。


そこから、いよいよブナ平です。素晴らしい森林浴でした。
ブナの大木があちこちに姿を現し、天を仰ぐと、青々と茂る木の葉の間から、珍しく晴れ渡った青空が覗いていました。
途中の、「ブナ平」で昼食しました。
ただひとつ、ブヨが多く、顔にまとわりつくのには参りました。中には、噛み付くのもいました。それを払いのけながらの食事でした。




ブナ(橅)の木は、シイタケ栽培に使う以外、余り役に立たない木といわれております。
寿命は200年程とか、古い木は自然淘汰され、若木の栄養になるという輪廻だそうです。

世界遺産に指定されたブナの森の白神山地も、指定されたのはその一部で、その中には登山者も入れないそうです。自然のままにしてあるようで、登山道もないとか。

そして、早々と元のセンターハウスに着き、一休みして、今日のお湯=道の駅「望郷の湯」に浸かり、そして一杯。後はマイクロバスで一路新宿へ。


以上です。


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