地図を楽しむ

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つれづれなるままに・・・時には読書

2011-01-13 | 日記
徒然草の「北枕」について

徒然草の133段に「枕」の向きについて書いた記事があって、面白く読みました。

先ず、その記事を書き写すと

「夜の御殿は、東御枕なり。大方、東を枕として陽気を愛くべき故に、孔子も東首し給えり。寝殿のしつらい、或は南枕、常の事なり。白河院は、北首に御寝なりけり。『北は忌む事なり。また、伊勢は南なり。大神宮の御方を御跡(足のこと)にさせ給う事いかが』と、人申しけり。ただし、大神宮の遥拝は、巽(東南の方向)に向かわせ給う。南にあらず。」
(岩波文庫 西尾実、安良岡康作 校注 より。実際には多くのルビがついています。)

暇に任せ、帝国書院発行の「新詳高等地図」で調べてみると、次のように伊勢の方角に足を向けて寝ておられたわけではないようです。


しかし、北枕とは?

京都の地図を拝見すると、殆どの神社仏閣は北を上にし、南向きです。
とすると、白河院のように、北枕にするほうが部屋での納まりがいいのかも・・・?


なお、余談ですが、私のような年金暮らしの老人にとって、徒然草のような、古文だからスイスイ読めなくって、かつ短編だから飽きることもなく、の~びり読める本はいいですね。
お金ねもかからず・・・お勧めします。

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