地図を楽しむ

地図と共に歩く。里山歩きや、ウオーキングに、そして時には読書に・・・

陣馬山ハイキングの下見

2010-03-29 | 日記
陣馬山ハイキングの下見に行って来ました。

行くだけの価値は十分ありました。

乗り物の連絡は、殆ど問題はありませんでした。

高尾駅では、バスを待っている間に、上品な老夫婦と温かい会話ができました。
今朝6時出発で静岡から、「夕焼け小焼けの里」を訪ねてこられたそうです。
人柄の実に温かい、綺麗な奥さんでした。バスを降りられてからも、発車まで暫く待って、手を振ってお別れしてくださいました。

おかげで、今日は、あまり天気は良くなさそうですが、気分爽快な朝でした。

バスでの途中、山の仲間の眠ってる墓地にも遠くから拝ませていただきました。

さて、終点の「陣馬高原下」へは予定より10分早く着き、下のパネル地図を眺めながら5分休んで出発しました。新ハイキングのルートもちゃんと描かれていました。


このバス停で降りたのは3人。そのうち1人は地元の奥さんらしい人でした。
とやこうしているうちに、私一人になり、のんびりハイキングを始めました。
一人もまた、実にいいもんですな~。

さて、本日のメインの陣馬街道は、八王子から和田峠を越えて藤野へ下る、甲州街道のわき道で、別名、甲州脇街道とも呼ばれていた道です。

下の図が、今日のルート図です。




下の写真①が、本日の陣馬街道入口です。


それを、さらに近道をしようというのが、今回のハイキングルートです。

下の写真、がその分かれ道です。
小さな表示板に、新・ハイキングルートと書いてありました。





先月の雪で、下の写真②、のように落石や、倒木があちこちに見られました。


でもま~、歩く分にはたいしたことはなさそうで、前後に全く人影の無い、一人世界を楽しみながら、どんどん進んでいきました。

当日はお汁粉の準備のため、鍋釜も持参するそうですから、別ルートの登山者が着くまでには、準備万端整えて・・・、11:30頃には着いててやろう、などと思いをめぐらせながら・・・

ところが、杉の倒木が多く、それを潜ったり、乗り越えたりしている内に、なんだか道らしいところから遠く離れてしまったようでした。

案内図では峰伝いに登るはずなのですが、私の歩いてるところは、ちょろちょろ水の流れている沢伝いです。
周りを眺めても、道らしいものは見当たりません。

え~い、ままよ。たいした山ではない。上へ上へと行けば、陣馬山の白い馬に出くわすはずだと、苦労しながら登りました。

ちょろちょろ流れてた水も無くなり、石ころと、倒木と闘いながら、ただ只管に登って行きました。

そこで、気がついたのですが、沢というやつは、初めはそれほどの勾配を感じないのですが、上に行くに従い、どんどん急坂に成り、頂上近くではもう60度以上で、四つんばいで木から木へ渡り歩く様でした。
危ないのは、丈夫そうな大木が腐ってもろくなっていることです。細いけど、青々としてるやつは、棘があって掴めませんし・・・。

やっとの思いで、明るい小道にたどり着きました。
1時間で登ってやろうと思っていたところを、2時間かかりました。
下見しておいて良かったですね。

帰ってから、八王子市観光協会へ電話で問い合わせてみましたが、実情は把握しておられないようでした。
あるいは、私が進むべき道を間違えたのでしょうか・・・?多分!

やっとの思いで、山頂に着きましたが、どんより曇っていて、展望は皆無。
人も10人もいませんでした。ちょっと寒かったです。
一応、記念に白馬は撮っておきました。写真③
富士山のほうに向かって、いなないてるのだそうです。


さて、食欲も大してないし、仲間もいないし、陣馬の湯で一人寂しく、お風呂に入るより、藤野の駅近くで熱燗を頂いたほうが、よさそうと、早々に下山することにいたしました。

落合目指して下れば、一本道で間違えることはないと、すたこら、すたこら道を急ぎました。いい道です。途中、和田への分岐点がありました。

そこでようやく、落合へ行くには、栃谷尾根ルートと一の尾根ルートがあることに気がつきました。幸い、温泉には寄らないつもりでしたから良いようなものの、これではリーダーは務まらないなーと、反省すること、しきり。

バスも、2時頃は全くなさそうなので、健脚(?)に物を言わせて、藤野駅まで歩きました。

この、藤野の地には、大きな立派なお家が多いですね。昔の豪農を思わせる門構えや、お庭が方々に見られます。
これも歩いたおかげですか。“犬も歩けば 棒にあたる”

藤野駅では、お酒を飲む暇も無く、1分後に立川行きが到着しました。
有意義な一日でした。