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「氷河後退 予想固まらず」(日経)を読んで

2010-03-07 | 日記
「氷河後退 予想固まらず」(日経)を読んで

氷河(glacier)は、圧力によって流動する、巨大な氷の塊だそうです。
その広さは、南極やグリーンランドなどの所謂「氷床」を加えると、1,633万km²あり、陸地面積の約11%を占めているそうです。

気候が寒くなると厚みを増して前進し、暖かくなると薄くなって後退します。
地球温暖化のバロメーターのようなものです。

最近、前進しているものもあるが、全体としては後退しているそうです。
特に20世紀後半から、そのペースが速くなっているそうです。
地球温暖化の影響でしょうか。

その様子がこの日経の写真に現れています。



上から、1978年、1998年、2008年の写真です。ネパールから撮影したもので、名大氷河圏研究室提供と記されていました。

地球が暖かくなって、なぜ悪いのか?といった話を聞いたこともありますが・・・

もし、グリーンランドの氷が融けたら6m海水面が上昇するそうですし、南極だと65mも上昇するといわれています。
東京だと、23区は全て水没してしまいますよ。

しかし、今日の記事では、「氷河後退は必ずしも今後、継続するものではない」という、ややホットさせる内容でした。確証はつかめてないようですが・・・
モルディブなどの国の人たちのことを思うと・・・?


下の写真は カトマンズ山脈のK2周辺の航空写真です。
谷に沿った帯状の筋が氷河のようです。



ヒマラヤ山脈やカトマンズ山脈は、ガンジス川、インダス川、揚子江の源流になっていて、中国やインド、パキスタンの貴重な水源地になっています。

この地帯は、夏季のモンスーン(季節風)による、降水・降雪の影響を強く受けていて、その降る雨が、雪になるか雨のままなのかで、氷河は大きく変わるそうです。

やはり、この辺で地球温暖化を真剣に考えて、対策を打たないといかんですな~
 
アメリカや中国などの大国が自己利益の追求に走り、国際交渉が纏まらないままだと
人類が生存できる地球ではなくなるかも・・・?