地図を楽しむ

地図と共に歩く。里山歩きや、ウオーキングに、そして時には読書に・・・

奥多摩むかし道をハキングして

2010-03-15 | 日記
仲間と「奥多摩むかし道」のハイキングに行ってきました。

いい天気でした。

沿道には、青梅市の近くだからでしょうか、梅があちこちに咲いていました。
蕗の芽も、見れました。
フライにして、お酒のつまみにすると、ちょっと苦味があって、美味しいのですが・・・。やはり野に置け! ですか。
もう、春ですね。



今日のハイキング・ルートは、奥多摩町が力を入れているらしく、真新しい「奥多摩むかし道」の案内板があちこちに建てられていました。

ルートは下の地図の赤い線です。




10:00丁度に奥多摩駅を出発し、途中、昼食をとり、14:00頃、小河内ダムに着きました。
歩行距離約9Km、昼食時間を除いた歩行時間は約3時間半でした。

ところが、帰りは旧青梅街道と並行して走っている新青梅街道(国道411号線)をバスで帰りましたが、乗車時間20分。これが文明の利器です。

こんな便利なものがあるのに、わざわざ苦労して、歩いたり、走ったりするのは何故なんでしょう。
いい汗かいて、体を鍛え、健康な体を作るためであり、自然に直接触れて、浩然の気を味わうためですか・・・。

帰りに駅近くの“もえぎの湯” に浸かり、一杯呑んで、いい日、いいハイキングでした。


リーダーが心配していた、先の3/9の雪は、殆ど消えていました。

下は小河内ダム・奥多摩湖の全景です。




さて、この旧街道は、徳川家康公が江戸城築城の際、青梅の石灰を運ぶのに作った道だそうです。

新宿追分から甲州街道と分かれて、青梅、大菩薩峠、塩山、甲府で再び甲州街道と合流する、歴史ある道で、甲州裏街道ともいわれています。
甲州街道より8Kmは短く、関所も少ないので、庶民に親しまれた道だそうです。

沿道の不動明王は、成田山からの勧請だそうですが、同時に巨大な石灰岩を背景にし、見ごたえのある神社でした。
家康は、この辺の石を、江戸城築城の際、使ったのでしょうか。

説明版には
「・・・(この巨岩は)秩父古成層のうち石灰岩層の断層が露頭したもの。層脈は多摩川をはさんで対岸へもつづいている。 奥多摩町教育委員会」
とありました。



補足ですが、
現在の青梅街道は、街道最大の難所といわれている大菩薩峠越えではなく、その北側を迂回する、柳沢峠越えに変わっています。