鉄ちゃん爺やの 独り言

鉄ちゃん爺やは大阪に住んでますので
画像で隠れた関西の名所も紹介します。

鉄ちゃん爺や    大和の飛鳥を訪ねて

2014-06-01 12:50:22 | 日記
飛鳥 ・ アスカ ・ ASUKA ・ ASKA

こう並べたら何をイメージされまっしゃろか?

お騒がせの麻薬犯ASKAなら迷惑な話ですわ。

豪華クルージングの「飛鳥Ⅱ」なら乗ってみたい~♪

アスカなんとか言う化粧品の会社もおますんやな。

昔の話に成りまっけどアスカちゅう車もおましたで。

関西には地名で飛鳥が二箇所おまっせ。

一つは我が町の近くに「近つ飛鳥」でっけど
そんなに有名じゃないので知らない人も多いですわ。

もう一つが奈良県の「飛鳥」で高松塚古墳の壁画で
古代史ブームを興したので全国に知られてまんな。

その大和の飛鳥巡りを3回ぐらいに分けて
主な史跡などを紹介させてもらいまっさ。

ほんなら 行きまひょ。

(近畿日本鉄道 吉野線 飛鳥駅舎)


photo by kuroda0729 from フォトフレンド for マイポケット

古代史とかで飛鳥時代って日本歴史で習いましたやろ。

当時の「飛鳥」は今よりも広い地域でしたんや。

桜井市や橿原市を含む奈良盆地の南半分を含んでいたとか。

現在は高松塚古墳で有名になった明日香村(あすかむら)
その辺りだけを「飛鳥」と呼ぶように成りましたけど。

(明日香村の マンホールの蓋) (人口約5500人)


photo by kuroda0729 from フォトフレンド for マイポケット

村全体が歴史的風土の保存地区に指定されて居るちゅうのは
日本国中を探してもここだけと違いまっしゃろか?

でも逆に規制が厳しくて建物を立て替えたり新築するにも
条件が多くて他の土地に移っていく人が多いんだって。

昔は1万人ぐらいの人が住んで居たのが現在では半分ですわ。

国や県の補助金が多いんでっしゃろな、鉄ちゃん爺やが
30年ぶりに訪れたら見事な古代史のロマンに浸れる
素晴らしい歴史的な風土地区に生まれ変わってますがな。

飛鳥巡りはアップダウンが多いので自転車が有効ですわ。

土日=1台1000円とは高い料金を取りまんねんで。

でも歩いたら半分も廻れないので我慢して借りまっさ。

レンターサイクルを借りて、それじゃ出発進行!

(猿 石 = 吉備姫王の墓)


photo by kuroda0729 from フォトフレンド for マイポケット

吉備姫王(きびひめのみこ)の墓地内におますんや。

このお方は皇極天皇や孝徳天皇の生母に当たるそうで
第29代欽明天皇の孫娘で宮内庁の陵墓参考地でおます。

日本書紀によれば第38代天智天皇や第40代天武天皇の
お婆ちゃんに当たるお方になりますな。

実は18世紀にお隣の欽明天皇陵近くの水田から石像が四体
掘り出され何故かこの吉備姫王の墓地内に置かれてますんや。


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何に使われてなぜ水田に埋まっていたのかは不明だとか。

飛鳥巡りには奇岩や珍石が在って、それを見学するのも
一つの楽しみであるとか聞きましたで。

お隣の欽明天皇陵にも立ち寄って行きまっせ。

(第29代 欽明天皇陵)


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明日香村では唯一の前方後円墳で他の古墳が7世紀頃の
終末古墳が多い中では比較的古い部類に入りますんや。

欽明天皇は高校ぐらいに日本史で仏教が百済から伝えられ
その時の天皇と学習したほぼ実在の天皇陛下でおます。

でも御陵の方は北隣にある「見瀬丸山古墳」が正しいと
現在の欽明天皇陵に異を唱える学者も多いそうですわ。

明日香村に存在する多くの古墳でこの欽明天皇陵だけが
立派なお堀に囲まれているのが特徴なんでっせ。


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鉄ちゃん爺やの独断と偏見で、この欽明天皇から連綿と
現在の皇室は繋がっていると考えてますんや。

おそらくこの欽明天皇の父親である第26代継体天皇が
越の国か又は近江の国からやってきて新しい王朝を作った。

それまでの王朝との交代があったと考えますんや。

前王朝の娘を妃にして生まれたのがこの欽明天皇だった。

だから前王朝を継承している血統だとも言える訳でんな。

自転車で次の所へ走りまひょ。

(鬼の雪隠=せっちん)


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(鬼の俎=まないた)


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鬼の俎=まないた の方が丘の上にあって何故か分からないが

鬼の雪隠=せっちん のほうが転がり落ちて両方が残った。

元は古墳の石室か又は石棺であったのが分離したんでしょうな。

伝説上の鬼の話など説明書きの碑文を読んでおくれやす。

次は亀石の方へ走りまっせ。

(亀 石)


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昭和の50年代に息子と娘を連れてここで写真を撮りました
息子が亀石の上によじ登って娘が下で立ってましたかな。

現在では、よじ登る雰囲気はとても考えられまへんな。

すっかり観光用の亀石になってましたわ。

次は甘樫丘(あまかしのおか)へ向いまっせ。

(県道155号線の 道路標識)


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甘樫丘(あまかしのおか)は明日香村の北西に位置する
高い所でも標高が145mぐらいの丘陵でおます。

頂上部分に展望台があって北側に視界が開けてますんや。

大和三山を一望にできる飛鳥の人気スポットでっしゃろな。


photo by kuroda0729 from フォトフレンド for マイポケット

(甘樫丘への遊歩道にて)


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明日香村が標高で60m前後でっさかいに軽いハイキング
そんな訳で自転車を置いて、鉄ちゃん爺やも登りましたで。

(甘樫丘展望台にて撮影)


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画像は大和三山で一番高い「畝傍山」(うねびやま)

山裾の家並みは奈良県第二の人口を誇る橿原市で
古代史では神武天皇が即位した処となってまんな。

まあ~ 伝説上の天皇陛下で詳しくは分かりまへん。

その奥に霞んで見える双頭の山が二上山でっせ。

太陽はこの方角に沈んでいきますんや。

だから万葉人はこの丘から見える風景や夕日を
凄く神聖なものと捉えていたようでんな。

(大和三山 耳成山 & 天香久山)


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左側に小高く見えるのが「耳成山」(みみなしやま)で
標高は一番低いけど円錐形の美しい形をしてますんや。

右手から中央になだらかに延びている山が万葉集にも
登場する「天香久山」(あまのかぐやま)だっせ。

「春過ぎて 夏きたるらし 白妙の

   衣ほしたり 天の香久山」  (持統天皇)

この山も神聖な場所として万葉人には大切にされたんだとか。

(甘樫丘 展望台から飛鳥川を撮影)


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眼下に飛鳥川が見えてますんや、北上してから
大和高原から流れてきた大和川に合流しますんや。

左手の遠くに見える山は生駒山で奈良県と大阪府の境界。

(甘樫丘の中腹で 万葉植物を撮影)


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photo by kuroda0729 from フォトフレンド for マイポケット

名札が付いてなかったら見逃してしまいそうな感じ。

万葉植物に興味が有る方なら詳しく観察されるのかな。

(甘樫丘にて 万葉の植物園路 立て札)


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それでは下山して次を目指しましょうかな。

飛鳥川の見える付近まで下ってきましたで。


photo by kuroda0729 from フォトフレンド for マイポケット

甘樫丘(あまかしのおか)は残念ながら明日香村である
東側や南側は展望が良くないのが難点ではおます。

日本書紀によればこの甘樫丘(あまかしのおか)付近には
当時の権力者だった蘇我本宗家の大邸宅が在ったとか。

それらの痕跡は何にも残されてはいませんけど。

(県道155号線で 飛鳥川を渡る)


photo by kuroda0729 from フォトフレンド for マイポケット

ここで飛鳥川の左岸から右岸へ移動したことになりま。

近くの埋蔵文化財展示室へ立ち寄ってみまひょ。

(史跡 飛鳥水落遺跡 説明書きの碑文)


photo by kuroda0729 from フォトフレンド for マイポケット


photo by kuroda0729 from フォトフレンド for マイポケット

斉明天皇の6年に中大兄皇子(後の天智天皇)が飛鳥川の水を
使って日本初の水時計を設置したと書かれてますわ。

正式には漏刻(ろうこく)といいまんねんで。

(明日香村 埋蔵文化財展示室)


photo by kuroda0729 from フォトフレンド for マイポケット

飛鳥時代の装束を再現して展示してますんや。

画像の手前が飛鳥時代でも後期になるんだそうで
奥の方が前期の装束で冠で位を表しているんだって。

(古墳から出土した 馬具 & 刀子)


photo by kuroda0729 from フォトフレンド for マイポケット


photo by kuroda0729 from フォトフレンド for マイポケット

(日本書紀の 写本)


photo by kuroda0729 from フォトフレンド for マイポケット

横に開いて読めるように置かれてますんやけど
漢文で記されているんで凡人には読めまへん。

(終末期古墳 柩のレプリカ)


photo by kuroda0729 from フォトフレンド for マイポケット

有名な高松塚古墳の被葬者などもこんな柩で
葬られていたんでしょうな。

飛鳥巡りの初回のブログはこれでお仕舞いにしまひょ。

次回は飛鳥大仏やら有名な石舞台古墳などを紹介しまひょ。

ほな さいなら~





コメント (20)
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