10年くらい前からだろうか。日本酒、特に純米酒を熱心に飲むように
なった。お酒は日本の発酵文化の華。自分の「食」の仕事の勉強
もかねて時々、蔵元を訪ねて行くこともある。そんな中で、何人かの
先生がいる。本だけの先生もいる。「米の酒はおいしい」と
「純米酒Book」の山本さん。一人、晩酌をするうちに僕は架空の
質問をし始めた。
http://www.yohkoyama.com/
「山本さん、今晩は。一つお伺いします。 僕も日本酒は大好きですが、
最近は日本酒が洋食にも合う、チーズにもこの酒なら相性がいいだとか、
日本酒と何とかのマリアージュだとか、純米酒に詳しい、専門の人も
そんなことを言います。 僕は馬鹿も、変な愛国心も、
無理も休み休み言えと思います。
日本酒は和食と、日本の発酵文化と、出汁と野菜と魚と、
ご飯との素晴らしい相方、其処にあって右にも左にも出る者なしの千両役者。
何が悲しくて、洋食やエスニックに合わせる必要があるのか。
一方で、ヨーロッパのワインを、鮨や和食に合わせようとするのか。
どちらも明治の初めの鹿鳴館よりも、切なさも必然性もないから、
尻の穴がこそばゆく、居ても立ってもいられない恥ずかしさ。
日本の純米酒は世界にも稀な、美しい島国の風土に咲いた稲穂の華。
四季の自然に寄り添い、素材を敬い、洗練を極めた料理の唯一無二の相方。
僕たちは、一体何時まで世界の一地方の言葉に過ぎないヨーロッパ語で
考えられたことを、こんなに大事にしていくのか。
僕はヨーロッパのワインが本当に大好きで、それできっと10kgぐらい
太ったけど、それでも日本のお酒をヨーロッパの皿の上や、言葉や、
物差しで考えるのは、不思議でしょうがない。
ドイツで夜な夜な、弁天娘さんや旭菊の大地さんなどを戴いていると、
亡くなった井上ひさしさんの「どうしても米の話」や山本さんの
一日一合のことを思い出し、自分の中でも整理しきれていない考えを
書き出してしまいます。まとまらない考え、失礼しました。
杯も空きました。」
なった。お酒は日本の発酵文化の華。自分の「食」の仕事の勉強
もかねて時々、蔵元を訪ねて行くこともある。そんな中で、何人かの
先生がいる。本だけの先生もいる。「米の酒はおいしい」と
「純米酒Book」の山本さん。一人、晩酌をするうちに僕は架空の
質問をし始めた。
http://www.yohkoyama.com/
「山本さん、今晩は。一つお伺いします。 僕も日本酒は大好きですが、
最近は日本酒が洋食にも合う、チーズにもこの酒なら相性がいいだとか、
日本酒と何とかのマリアージュだとか、純米酒に詳しい、専門の人も
そんなことを言います。 僕は馬鹿も、変な愛国心も、
無理も休み休み言えと思います。
日本酒は和食と、日本の発酵文化と、出汁と野菜と魚と、
ご飯との素晴らしい相方、其処にあって右にも左にも出る者なしの千両役者。
何が悲しくて、洋食やエスニックに合わせる必要があるのか。
一方で、ヨーロッパのワインを、鮨や和食に合わせようとするのか。
どちらも明治の初めの鹿鳴館よりも、切なさも必然性もないから、
尻の穴がこそばゆく、居ても立ってもいられない恥ずかしさ。
日本の純米酒は世界にも稀な、美しい島国の風土に咲いた稲穂の華。
四季の自然に寄り添い、素材を敬い、洗練を極めた料理の唯一無二の相方。
僕たちは、一体何時まで世界の一地方の言葉に過ぎないヨーロッパ語で
考えられたことを、こんなに大事にしていくのか。
僕はヨーロッパのワインが本当に大好きで、それできっと10kgぐらい
太ったけど、それでも日本のお酒をヨーロッパの皿の上や、言葉や、
物差しで考えるのは、不思議でしょうがない。
ドイツで夜な夜な、弁天娘さんや旭菊の大地さんなどを戴いていると、
亡くなった井上ひさしさんの「どうしても米の話」や山本さんの
一日一合のことを思い出し、自分の中でも整理しきれていない考えを
書き出してしまいます。まとまらない考え、失礼しました。
杯も空きました。」
確かに「日本酒にチーズがあう!」と声高に言う人「フレンチにも負けない」という人は多いのです。
日本が誇る発酵食品は多種多様にあるというのに。
ワインは畑の位置まで語れる人が、こと日本酒というと、田んぼへの関心が希薄。1本の稲穂、一粒の米に思いをはせる人がいかに少ないか……。
まったく、お書きになられていること大賛同です。
しかし、辨天娘に旭菊!ドイツで売っている!??わけないですよね(笑)。どちらで入手されたのでしょう。
そして写真の片口も杯も素敵です。日本の誇るべき器文化バンザイ。
今宵も米の酒で乾杯!PCに向かって杯上げました。
おめでとう御座います。
大自然のフォトは、(例えば紅葉の写真)本当日本人の見方だけです。ドイツ人の秋のフォトは相異なるだと思っています。記載も句心のあります。僕、毎日読んでいます。有難うございます。