(上)自家育成したタマネギの苗
(下)黒マルチを敷いて植えつけ
11月に入っても気温が高い日が続く。こうなると秋冬野菜の生長がはやく予定がくるう。冬野菜までもが大きくなってしまって戸惑うばかり。野菜の高値が続いているというが、この陽気で特に葉物野菜がどっと出てくるはずだ。
タマネギの苗を11月4日に150本ほど定植した。苗は9月10日にタネをまいて育成してきた。今年の苗づくりにはうまくいったとはいえない。発芽がそろわなかったという点で不満が残った。それでも苗のサイズにふさわしいほどに育ったからほっとしている。
タマネギ栽培の面白いのは苗づくり。これに尽きる。35年も家庭菜園をやってきて一番手を焼いたのがタマネギの苗を育成すること。これには苦労した。タネをまいては、発芽がそろわず、それに生育不足となる。それがいまでは当たり前のようにできる。タマネギの苗を毎年失敗することなく作れるようになると、かなり腕が上がったなと実感できる。
タマネギの苗づくりは難しいけれど手間が要るから楽しい。面白いのはここまでで、植えつけたらあと放ったらかしでも育つ。5段階評価で言えば、苗を作るのは難易度が5に対して、苗を植えつけてしまえば難易度は1になるほど両極端だ。
ところがである。3年前から様子がちがってきた。病気がでてきたのである。タマネギの病気は初めて経験する。病原菌に侵され、尻が腐る。調べてみると乾腐病と思われる。収穫ががくんと減った。
長いこと300から350本の苗を植えつけてきた。病気が出てきてからは半数ほどに減らした。
昨年も今年もこの病気に見舞われた。病原菌が畑に居ついてしまったのか。場所をかえて育ててみるほかなさそうだと、ことしはこれまでと少し離れたところに定植してみた。これで来春も乾腐病が出てきたらお手上げで、さらに対応を考えないといけない。
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