ユズのいい香りが2階にまで漂ってくる。きのうは夜遅くまでユズジャムづくりに精を出した。このユズはきのう農家からいただいたもの。台所に置いておくだけで、家中にそこはかとなくいい香りが満ちてくる。
ユズジャムの私の作り方は、ほかのジャムにくらべて時間と手間がかかる。ユズの皮を細かく切るのがとても面倒で時間がかかるし、刻んだ皮からアクを取るため何時間も水につけたおかなければならない。とはいえ、なんども作っているから手慣れたもので、自分でも感心するほど段取りがいい。
ユズ20個から、大きさはまちまちだが9個の瓶のジャムができた。ユズはペクチンが多く、あまり煮詰めなくとも固まるとわかっていながら、どうしても煮詰めてしまいがちだ。その加減が難しい。そこが腕の見せ所である。またまた手前みそだが、そこは経験がものを言うから、今回のできは、もちろんいい具合にできた。
ユズジャムの売りは、香りと酸っぱさである。ジャム全般にいえることだが、どうしても香りが抜けてしまう。ユズジャムだけはいつまでも香りを楽しむことができる。
これで今年のジャムづくりはおしまい。これらを冷凍保存する。冷凍庫にはことし作ったジャムが入っている。「ジャムばかりでほかの冷凍食品が入らないで困る」と、かみさんの声が聞こえるようだ。