30坪+20坪の菜園

BIG FARMの農事日誌です。

下仁田ネギ、はじめての夏の植えかえ

2011-08-01 | 下仁田ネギ

下仁田ネギを4半世紀作ってきているが、夏の植えかえというものをはじめて行った。これまでの栽培法は、前年の10月から11月にタネをまき、翌春3月に植えかえて12月に収穫するというもの。栽培農家は違う。春に植えかえて育ててきた中から、サイズのそろったものだけを「選別」して、この7月から8月にかけて、再度「定植」するというのだ。選別して手間ヒマ掛けただけに、あれだけ立派な「殿さまネギ」となるのもうなずける。

農家のやり方はもちろん知っていたが、やらなかった。面倒だからである。そこがプロと素人の違いなのだが、プロは「商品」にしなければならない。サイズをそろえ、見た目もよくしなければならない。やってみればわかることだが、サイズをそろえることはむずかしい。規格外となれば「商品」にはならない。

その点、素人の家庭菜園は見た目がどうでもよく、うまく食べられればそれでいい。私の下仁田ネギのサイズはばらばらだ。3月に植えかえてからは、そのまま12月まで育てているのだから、収穫の時点で、「殿様ネギ」といわれるだけの立派な出来のものもあれば、農家なら捨ててしまうくらいの発育不良のものまで混在している。自家消費だから、これでよかった。

しかし一度ぐらいは農家のやり方でやって結果をみたかった。そこで意を決して、めんどうだなといいながら、きのう夏の植えかえをやってみた。

昨年11月にタネをまきこの春の3月末に植えかえた。
 

植えかえてから4カ月。だいぶ大きくなった。やや密植だ。草むしりに追われている。


夏の植えかえの作業はここからスタート。まずは植えかけるのだから、すべて抜く。「これだけのものをすべて抜くのか」と思うと、やる前から疲れを覚える。私の場合は家庭菜園といえ、ネギはだいぶ作るからそれくらいの覚悟がいる。専業農家の苦労がよくわかる。

すべて抜き取った。あんあんがいと早く済んだ。抜き取ってみてわかるのは、やはり大きなものから小さなものまで混在していることだ。
ここで「選別する」。最優先で選ぶのはもちろん大苗。次に中苗。自家消費なら十分食べられるので、これも植えつけることにした。最後は小さな苗や発育不良のもの。これは思い切って捨てた。

専業農家のホームページを見ながら、その通りにまずはやってみることにした。「畝幅65~75cm、株間9~12cm、深さ8~10cmで植える」とある。そして「葉の方向を畦に対して45°にそろえると、日照や通風が良くなり後の管理作業もやりやすくなる」。なるほどね。
教えの通りにやってみた。まずは大苗。つぎに中苗。


結局は、ウネが3本になってしまった。狭い菜園なのにこれだけ使ってしまい、この先ほかの野菜の植えつけに影響は出ないかと、いつもの無計画に反省しきり。しかしうまい下仁田ネギだ、いくらあってもいい。

左側の3列のウネが下仁田ネギ。夏の植えかけの効果を早く見たいものだ。これでわが菜園の冬ネギが勢ぞろいした。右端の列は赤ネギ、その左の列が九条太ネギ。ネギは冬にかぎる。その中でも上等なネギばかりだ。この冬もこれで存分に楽しめるのかと思うとうれしくなり、満足げに眺めている。


 

      

 

 


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