5月12日(木)午後、大阪中之島の国立国際美術館で開催中の展覧会 森村泰昌 「私」と「わたし」が出会うとき を見に行きました。
パンフレット(表、中)です。
絵の中の登場人物や、映画女優に扮するセルフポートレート写真で有名な森村泰昌氏の大規模展です。日本ではあまりないですが写真撮影はOKです。
第1部はレオナルド・ダ・ヴィンチやファン・エイク、デューラー、ゴッホら西洋絵画の巨匠、そして松本竣介や青木繁など日本の美術、ウォーホールやシンディー・シャーマンなど原題次述の自画像に扮した作品を展示している。
どの作品もここまでやるかと思えるぐらいすごい作品です。中でも感心したのがベラスケスの「ラス・メニーナス」。登場人物すべてが森村氏なのはほかの作品と同様だが、あの謎に満ちた作品の製作情景をいろいろな視点(画家、国王夫妻・・・)の視点から撮影しているのです。とても面白い試みだと思いました。
第2部は70分の映像作品。自画像を描く画家たち(レオナルド・ダ・ビンチ、ファン・エイク、デューラー、カラヴァッジョ、ベラスケス、レンブラント、フェルメール、ルブラン、ゴッホ、フリーダ・ガーロ、デュシャン、ウォーホルに森村が扮し、それぞれの独白の中から「私」とは何かを浮かび上がらせる試みです。
とても面白くためになる展覧会でした。6月19日まで開催されています。まだの方は是非ご覧になって下さい。