11月14日(水)朝、11月度暁月講座「中国古典に学ぶ会」に出席いたしました。
開講の言葉:現在、70年ぶりに唐招提寺の蔵の調査を行っている。中世(平安末期~鎌倉時代)のものが普通に出てくる。先日もあまりに汚いので捨てようかと思った箱が重要文化財に指定されることになった。中身のすごいのではないかと思っている。面白いのでお寺の方はほったらかし気味で、蔵に入ってばかりいる。
先月から、酔古堂剣掃も下巻 巻9 綺 に入りました。綺とは美しい、ロマンチック、はかない等の意味。今月も先月途中で終了した、代表的な文章である143(今日の一文参照)を読みました。
今日の一文:昔人に花中の十友あり。桂を仙友となし、蓮を浄友となし、梅を清友となし、菊を逸友となし、海棠はは名友、荼(くさかんむりに縻)<トビ>は韻友、瑞香は殊友、芝蘭は芳友、臘梅は奇友、梔子は禅友なり。昔人に禽中の五客あり。鷗を間客となし、鶴を仙客となし、鷺を雪客となし、孔雀をは南客、鸚鵡は隴客なり。花鳥の情を会すれば、真にこれ天趣活潑なり。
先月は花中の梅まででした。なお浄(友)と清(友)の違いは 浄:水で洗い清める 清:そのままで透き通った美しさ なのです。
菊:とても長く花が楽しめる植物(花が年中咲く)。そのため皇室の御紋になっている? 食用菊、菊酒(重陽の節句に飲む)、菊綿(平安時代の貴族の習慣で、重陽の日に菊の花に植物染料で染めた黄色の真綿を被せ、明くる早朝に朝露を含んだ綿を菊より外し、その綿で体を拭えば菊の薬効により無病である)。なお逸友の逸は”俗ではない”の意。
瑞香:沈丁花。沈香と丁字を合わせた香りがあることから名付けられた。 ここでも先生の話は丁字油(日本刀の手入れや力士の鬢油に使われる)にまで及びます。
前日の雨ですっかり冷えてきましたね。アルカイックホテルのまわりの花壇も冬の花が植わりました。館内には早くもクリスマスツリーが飾られています。