K.テツのひとりごと

行動記録、趣味の話などを書いてゆきます

10月度暁月講座「中国古典に学ぶ会」

2012年10月13日 | 講座・会合

 10月10日(水)朝、10月度暁月講座「中国古典に学ぶ会」に出席いたしました。

開講の言葉:中国について、今までと大分様子が異なっている。奈良に半年間留学する中国の僧侶もいて、自分も中国の僧侶でたまに話をする人がいるが、彼から「日本人は知らないことが多すぎる、もっと勉強をせよ」と言われた。13億人の中国を9人の”チャイナ・ナイン”と呼ばれる人たちが動かしている。今年が5年に一度の改選期で、厳然として70歳定年は守られるので、9人のうち7名は入れ替わる。通常は今頃シャンシャンと決まるようだが、派閥争いからか今年はまだ開催されていない。大きい派閥は、団派、上海閥、太子党がある・・・・。

 酔古堂剣掃もいよいよ下巻 巻9 綺 に入ります。綺とは美しい、ロマンチック、はかない等の意味。

 序、142、143の途中で時間切れとなりました。143を今日の一文に示します。桂、蓮、梅についての先生の蘊蓄をお聞きしました。岡本先生のお話はこれがあるから面白いのです。下にごく一部を記します。

桂:キンモクセイのこと。古来の中国では月に桂の木が生えていると信じられ、不老長寿の象徴としてきました。また月のウサギは不老長寿の薬草を作っているのです。

蓮:仏教のシンボルであり、泥水に汚れない。蓮の穴は10あり、十戒に通じる。また蓮は3本がセットであるため、「三世にわたり十戒を守る」に通じる。大賀ハス、象鼻杯、抹茶にハスの香りを付ける話・・・。

梅:好文木。木の花。韓国ではムメ。仁徳天皇の「難波(尼崎)の梅」の故事、御所のウコンの桜はもともと梅だったこと、平井保昌のお話から和泉式部、住んでいた東北院から御所の鬼門にある猿が辻のはなし、京の気門にある比叡山を守る石山禅寺から裏鬼門を守る石清水八幡宮、宇佐八幡、手向八幡、斎王代・・・・どんどん話が膨らんでゆきました。

今日の一文:昔人に花中の十友あり。桂を仙友となし、蓮を浄友となし、梅を清友となし、菊を逸友となし、海棠はは名友、荼(くさかんむりに縻)は韻友、瑞香は殊友、芝蘭は芳友、臘梅は奇友、梔子は禅友なり。昔人に禽中の五客あり。鷗を間客となし、鶴を仙客となし、鷺を雪客となし、孔雀をは南客、鸚鵡は隴客なり。花鳥の情を会すれば、真にこれ天趣活潑なり。

 

秋めいてきましたね。秋の雲と秋の花々です。

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