スマートフォンやテレビを2歳の幼児が1日1時間以上視聴しても、成長や発達に与える影響は限定的との調査結果を、大阪大や浜松医大のチームが2月20日までに米専門誌に発表した。
チームによると、1日30分の外遊びを増やすことで影響を軽減する効果も確認された。
子どもにおとなしくしてほしい時などにスマホを渡すのは「スマホ育児」と呼ばれ、発達などへの影響を懸念する声もある。
世界保健機関(WHO)は2歳児のテレビやスマホの視聴を1時間以内にするよう指針で推奨している。
これに対し調査に当たったチームの土屋大阪大特任教授は「現代社会でデジタル機器の視聴は避けられず、上手な付き合い方を模索すべきだ」と話している。
調査によると、2歳時点で視聴が1時間以上の子どもは、あいさつしたり謝ったりできる「社会機能」に4歳時点で影響がなかったが、意見を言ったり他人の言い分を理解したりできる「コミュニケーション機能」と、後片付けやお手伝いができる「日常生活機能」がやや低下した。
ただ30分以上の外遊びを2歳8力月時点で週6日以上する子どもは、日常生活機能への影響が大幅に軽減していた。
コミュニケーション機能への影響は軽減しなかった。
チームはテレビやスマホ、ゲーム機などの画面を視聴する1日当たりの時間をデジタル視聴時間とし、885人の子どもを調査した過去のデータを2022年にかけて分析。
研究に参加した子どもの視聴は平均2・6時間だった。
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