東南アジア諸国連合(ASEAN)と中国の外相会議が8月5日、マレーシアの首都クアラルンプールで開かれた。
会議後に記者会見した中国の王毅外相は緊張の高まる南シナ海問題について、適切に対処し、南シナ海の平和と安定を守ることなどを盛り込んだ10項目の提案を行ったと明らかにした。
南沙(英語名スプラトリー)諸島での岩礁埋め立てなど、一方的な実効支配強化の動きを批判されている中国が、協力姿勢を強調することでASEANの懐柔を図った形だ。
一方で王氏は、域外国に「問題を複雑化させるような行動」の自制を呼び掛けたと表明。
中国の海洋進出に対する米国などの批判や介入に反発した。
10項目の提案はほかに、ASEANのニーズを考慮した産業振興に向けた協力や、インフラ整備を念頭に置いたASEANと中国の協力の強化など。
会議で中国とともに共同議長を務めたタイのタナサック副首相兼外相は提案を歓迎する意向を示した。
王氏はASEANに、紛争防止に向けた行動規範の早期締結や、国際法に基づく航行の自由の確保などの必要性も強調した。
関係者によると、王氏は南シナ海問題について「中国とASEANの間の問題ではない」と述べ、領有権を争う中国と一部ASEAN加盟国それぞれとの2国聞問題であるとする従来の立場を強調。
また岩礁埋め立てが必要な理由として、救難対応施設の設置などを挙げたという。
また王氏は記者会見で、ASEANとの経済協力に関し「同じような協力を持ち掛ける国がある。 中国に対抗するようで紳士的ではない」と述べた。
同様に経済協力を進める日本をけん制した発言とみられる。
中国は、なんとしてもASEANとの問題をごまかしたいのだろう。
ASEANは一致団結し中国の悪行を食い止めないと、すべての国は侵略されるだろう。
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