切り絵

浮世絵を切り絵に

英泉 蘭字枠江戸風景画 江戸高縄の景

2013年03月16日 | Weblog

「江戸高縄」 (東京都港区高輪)

英泉はこの地域を、大木戸の付近に焦点を当てて描いている。その描写はかなり克明で、ここの象徴ともいうべき石塁を二個ともきちんと描いている。この石塁は、ここが江戸の入口として重要であったので、宝永七(一七一〇)年に、横四間、長さ五間、高さ一丈の規模で、東海道の左右に設けられたものである。この傍らに大八車が数両置かれているが、近所に牛を飼う牛町あったので、ここへ運んだものであろう。左方の家の前の行灯に「あなご」の字が見え、生活臭が漂う。

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