切り絵

浮世絵を切り絵に

六十余州名所図会 筑前

2024年05月01日 | Weblog

「筑前」 筥崎

玄界灘に突き出した砂嘴は、荒波を受け止め、穏やかな博多湾を作った。画面の上が博多湾、下が玄界灘で、二つの海を分ける砂州は長さ12kmにもなった。現在は、住宅や観光施設が多いが、当時は鳥居が置かれ志賀海神社の入口であった。

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2024年04月26日 | Weblog
 
六十余州名所図会 上総 矢さしか浦
「上総」 矢さしか浦上総の国は現在の千葉県の房総半島の北部にあたる。伝承に拠れば「矢さしか浦」というのは矢指浦で、古名は玉の浦というが源頼朝の命令で1里ごとに矢を指したの......
 

 

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六十余州名所図会 土佐

2024年04月21日 | Weblog

「土佐」 海上 松魚釣

土佐の高知沖は、黒潮に運ばれてくる鰹が多く、鰹の漁獲量は日本屈指の地域であった。藩主山内氏が鰹節を贈答品として各所に贈ったことで土佐の特産物としても有名になった。本図では、小舟に乗った数人の漁師が勢いよく鰹を釣り上げる風景が描かれているが、揺れる波の表現と水面に顔を出す鰹の描写が漁の活気を伝えてくれる。

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2024年04月17日 | Weblog
 
六十余州名所図会 安房 小湊 内浦
「安房」 小湊小湊は、日蓮上人誕生の地で、上人に由来する、様々な場所がある。中央左上に一際大きな建物が見えるが、これは上人誕生を記念して建立された誕生寺である。画面中央で......
 

 

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六十余州名所図会 伊豫

2024年04月11日 | Weblog

「伊豫」 西条

西条は、松平家が藩主となり明治までの200年間、松平3万石の城下町として栄えた。図では、中央左に三層の城が建ち並んでいるが、実際にはこのような立派な城ではなく、陣屋のような規模のものだった様だ。背景に一際大きく描かれている山は、標高1982mで西日本最高峰の石鎚山である。画面手前に帆を描くことで、舟からの景色であると想像できると同時に、西条までの遠近感を表現している。

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2024年04月05日 | Weblog
 
六十余州名所図会 江戸 浅草市
「江戸」 浅草市浅草寺の境内で行われた歳の市の様子を描いている。歳の市は、毎年12月17、18日に行われ、注連飾りや蓬莱飾物などの年始の準備品が売られている。六十余州名所......
 

 

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六十余州名所図会 讃岐

2024年04月01日 | Weblog

「讃岐」 象頭山

琴平山は、象の頭を模したような形態から象頭山と呼ばれる。琴平山の山腹には、金刀比羅宮の社殿が建ち並び、伊勢参りと同じように一生に一度は金比羅参りをしたいと言われるほど有名な場所であった。本図では、山登りをする旅人が描かれているが、白装束の参詣者がいることから金比羅参りの一行であると想像できる。

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2024年03月25日 | Weblog
 
六十余州名所図会 武蔵 隅田川
「武蔵」 隅田川現在では積雪が珍しい都心であるが、『江戸名所花暦』(1830年)には、隅田川は雪の名所として記されている。本図では、一面の雪景色に青く澄んだ隅田川が栄える......
 

 

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六十余州名所図会 阿波

2024年03月21日 | Weblog

「阿波」 鳴門

現在の鳴門海峡は、1985年に開通した大鳴門橋より、難なく淡路島へ行くことが出来る。本図では、鳴門の大渦を描いているが、当時からこの地域の海流が激しかったことが分かる。この大渦を表現する為に、葛飾北斎の『冨嶽三十六計 神奈川沖浪裏』を参考にしていると言われている。

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2024年03月15日 | Weblog
 
六十余州名所図会 相模江之嶋 岩屋ノ口
「相模」江之嶋岩屋ノ口江ノ島は、相模湾岸の境川の河口にあり、境川によって運ばれた土砂でできた片瀬海岸とつながる、満潮時にはこの砂州が水面下に消えた。人々は渡し舟に乗るか、......
 

 

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六十余州名所図会 淡路

2024年03月11日 | Weblog

「淡路」 五色濱

淡路国は現在の兵庫県の一部で淡路島沼島にあたる。五色島は淡路島の西岸、播磨灘に面した津名郡五色町にあり、現在は海水浴場や夕陽の名所として知られている。本図では、五色浜で行われる漁を主に描かれている。漁は海面に張った網を両端から引っ張る振網漁と呼ばれるもので、両端の漁師たちが服の色で分けられているなど漁の様子が描かれている。

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2024年03月05日 | Weblog
 
六十余州名所図会 伊豆 修禅寺
「伊豆」 修禅寺 湯治場修禅寺温泉は、807年に弘法大師が開いたとされる歴史ある温泉である。広重は本シリーズを描く際に『山水奇観』を参考に描いているが、例外的に気に入った......
 

 

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六十余州名所図会 紀伊

2024年03月01日 | Weblog

「紀伊」 和歌の浦

和歌浦は大阪に接する和歌山市南部にある。本図では、和歌浦の入江から、遠景の小島までが中心に描かれている。小島は妹背山と呼ばれ、三断橋で内陸と結ばれており、対岸には紀三井寺の拝殿である観海閣と海禅院の多宝堂が建てられている。上空を優雅に飛ぶ鶴は、万葉集の歌人山辺赤人の歌に因んで描かれている。

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六十余州名所図会 長門

2024年02月20日 | Weblog

「長門」 下の関

山陽道の西端にある下関は、関門海峡を挟んで九州に繋がる。古くから海上交通の要として機能し、輸送船の寄港地として「西の浪華」と呼ばれるほど繁栄していた。本図でも、停泊中の輸送船とそれを珍しそうに近づく小舟が描かれている。また、中央上の小島は、宮本武蔵と佐々木小次郎が決闘をしたことで有名な巌流島である。

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六十余州名所図会 周防

2024年02月11日 | Weblog

「周防」 岩国 錦帯橋

周防(すおう)は山口県の東南部にあって防州(ぼうしゅう)とも呼ばれていた。岩国市を流れる錦川にかかる錦帯橋は1673年岩国藩主吉川広嘉によって創建された木造の橋で、1950年の台風で流されるまで実に270年以上も耐え抜いた頑強な橋です。当初架けられた橋が再三流されてしまったことから、強固な橋が必要になり、石造の橋脚を持つ5連アーチの錦帯橋が架けられた。中央3つは懸垂曲線のアーチで、その美しさから観光の名所としても知られる。

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