適当に折り合いをつけながら・・・

 

自分探しの旅に・・・

そして、未来に・・・

つながれ~!

老いのプロセス

2012-04-18 | 老い

 私は写真が大好きなのよ きれいに撮るのはカメラマンの腕だからね!と注文をつける

この前会ったのは 2009年4月 89歳の時 姉と私がおばさんの家を訪問した!お弁当食べながら おしゃべりして 洋服の仕立て直しまで してくれると約束をした!

45年前、私はおばさんの家の近くの保育園に就職が決まって大喜びした。 ところが初日 つまり4月1日薄暗くなるころ 保育園の裏門を出た私は 涙をぽろぽろ流しながら おばさんの家に駆け込んだのだ。 ワンワンと声を出しておお泣きをする私に ”泣きたいだけ泣きんさい”と言いながら ラーメンをつくってくれた。 熱いラーメンをフーフー吹きながら しょっぱい涙と一緒にすすり 落ち着きを取り戻したのです・・・忘れられない思い出で、おばさんがいたから40年も、保育園勤めができたと思うくらいの恩人だ! 

現在の私を知っている諸君は 想像もつかないかもしれないけど・・・ あのころの私は 非常にナイーブで傷つきやすく 何度泣いたことか トイレの中だったり 屋上だったり・・・

おばさんは洋裁を自宅でしていたため、突然の襲撃をいつも温かく迎えてくれた

そのおばさんが 息子に手をひかれて 会いに来てくれた

おしゃれなおばさんは 今日も手作りの いでたちです!

2009年4月に会って、その年の7月脳梗塞を患い1ヵ月の入院 さいわい麻痺などの後遺症もないけれど・・・食欲が戻らず体重がぐんと落ちたという

それでも 洋裁をしろと励ましてくれる人がいたという

 洋裁が よいよ できんとわかるまで 半年かかったよの! ブティックからの頼まれたものを2つダメにして・・・  息子が言う

 できるとおもうんよ ミシンでまっすぐ縫えると思うんだけど~~  ぼそりとおばさんが言う

 

できていたことが できなくなる そのことを納得するまで 半年という期間のあいだ 失敗を重ねる必要があったのだ

年老いて ひとつひとつ できなくなっていく自分と向き合うとき なにくそ できないはずはないと取り組み 失敗を重ねる期間が半年・・・それはとても 大事な時間なのだと あらためて思う。  失う能力を受け入れるためのプロセス・・・(余談だが 義母は今 電気釜と闘っている)

 

 会えてよかった 会いたい人に会えて・・・会いたくない人もいるから・・・

そう言って 手を振り 帰っていった・・・

もうすぐ 4月24日に92歳になる   

きっと きっと 元気で入れください

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