岩手・宮城内陸地震

2008年06月16日 23時07分18秒 | 日々の小話
14日朝、8時40分過ぎ。
私は、自宅の治療室にいた。9時からの予約の患者さんを待っていた。

突然、2階を大勢の人が走っているような物音がした。その時は、すぐには地震とは気づかず、あれ?なんだろう、と、一瞬思ったが、一瞬後には縦揺れがあったので、地震だとわかった。

数秒後、横揺れが始まった。いつもの震度3ぐらいの地震かな、と最初思ったが、どんどん激しくなり、「これはやばいぞ。」

かなり、強い地震は続き、家がきしんでいる。「つぶれるかもしれない。」と本当思った。このまま、もっとつよくなるようだったら、どこから逃げようかと、治療室の玄関か、窓か、との思いが頭をかすめた。

やっと揺れがおさまってきて隣の茶の間に行ってみると、ふだんからネジがゆるんでがたがたしていた作りつけのテーブルが、完全に壁から離れて、傾いていた。

階段の壁に作り付けている棚に置いていた写真や賞状や貯金箱が落ちて、そのガラスが割れている。本棚に置いていた年賀状などがばらばらっと床に落ちている。

家の中の壁に一カ所だけだが、亀裂が入っていた。

ああ、恐ろしい。


9時からの患者さんが、来ないかな、と思ったが、予定通り来院。
話を聞くと、地震は車を運転中に起こり、電線がゆらゆらとゆれ、道路沿いの看板が揺れていたという。

この地域には、石屋さんが多いのだが、墓石や仏像などが倒れていたそうだ。

治療中、何度もけっこう強い余震があり、そのたびに治療の手が止まった。


秋田県湯沢市は、震度5強。かなりの地震だ。

それにしても、日本の住宅は頑丈だ。近所の家で、壊れている家は一軒もない。かなり古い家でさえ、びくともしていない。道路も大丈夫。

湯沢市内でも、宮城や岩手に近い方では道路に亀裂が入ったりして、通行止めになっているところがあるようだ。