コーヂ 日々のあとさ記

管理人の趣味であるアコギとバイク、登山に限らず、日々のあんなことこんなことを気が向いたように書き散らすぐだぐだなブログ

はたして、その5日 #2

2006年02月07日 | ギター
いやー、まいった。

ギターを持ってマイクの前になんて初めてのこと。

こんな経験今まで無いもんだから、このリハーサルの時点でもう声が上ずっているのが分かる。さらに右手が思い通りに動かない・・・orz  ああ、左手も同じ症状だよ・・・OTLガクシ

それでもなんとか

「こんなもんならよしっ。つーか、これ以上はもう・・・(ФωФ;)むむう・・・」

という状態。

もしかして本番でふっ切れて、もう少しだけでも落ち着いてできたなら、この上なく上出来なのだが。

それにしても他のプレイヤーの皆様のリハーサルを拝見していると、余裕というか貫禄というか、なんちゅうかこう全体的に



「ふふんふ~ん。いえいえ~(´∀`)/ ♪」


という感じで、もうとにかく、平常心の表情で楽しまれている様子なのである。



なるほど確かに

「見る側の立場としてはプレイヤーが楽しんでやってこそ、楽しんで見てもらえるのかもしれん」

という気がしてきましたよ。うむうむ。



そうこうしているうちに演る側見る側の皆さんが全員揃い、いよいよステージは始まった。

じゃんけんで決めた僕の順番は3番目である。初手はコワイし(^^; 後の方だと緊張の時間が長くなるしで、やっぱしここは真ん中よりちょっと前あたりが妥当かな、という判断。

この期に及んでもニゲ腰オヨビ腰のスタイルなのである。


こういう時、僕は昔から本気で

「まさに今、この日この時だけでいいから自己顕示欲の大盛りが欲しい」

と常々思うのだが、そう思う度に誰かが自転車で来て

「はーい、ジコケンオオモリお待たせしましたー」

などとオカモチで持ってきてくれるワケもなく、また

「うえーん、ナントカシテケレ!」

などと泣き落としさえすればウソみたいな怪しいアイテム(ウソだっちゅーの)でヘルプしてくれるドラえもんのような相手もいないので、最終的には

「んもう、なるようになりなはれ!」

と開き直ったりなスタイルで今まで生きてきているのだ。
(みんなそーだっつーの)



そうしてキョドっていると、ふと心の中でいつもの自分がつぶやく。


「おいおい。あのさ、そもそも、みんな期待なんかしてないんだってばあ(^^; 気楽に行けって」



ん。そ、そりゃあそーだな。気楽にいくべ、べべべ・・・。

気持ちひとつとっても、なかなか思うようにいかないコーヂであるorz



僕の演奏は2曲。

ひとつめは唄でふたつめはインストの曲である。


僕の番が来て、ワレながらつまらんMCをカマシて、まずは一つ目をスタート。


だが歌い始めるとリハーサルの時とは大きく違うことに驚く。

「おいおい! いつもの声と違うっつーか、さっきのリハの声ともちゃうやんけー?! つーか、



声、震えすぎッ!?


と気付き激しく動揺する。あわわわ。

僕は唄が始まってしまえば開き直れると思っていたがそれは甘い考えだったのだ。

しかしこうして始めてしまった以上、今更 「えへっ♪(´∀`)」 などとゴマカシて歌を止めることなんてできない。

「うー、餅つけ!餅つくんだ!」

「さっきつぶやいてたオレ! 平常心戻ってこーい! ぴこぴこぴーん(マグマ大使を呼ぶ笛の音)」

と心の中でいつもの自分を必死で取り戻そうとするも、さっき「気楽に行け」とつぶやいてた自分さえ、ここにきてあまりの酷さに呆れて、既にどっかに逝っちゃったようである。

我ながらなんと冷たい自分なのだろう。茫然自失とはまさにこのことである。


ふと今の自分に立ち返り

「いかーん、声のことに意識がいくとギターまで間違えそうだ。もう唄は捨てて、せーめてせめて形だけのなりきりクンでもいいから楽しもう。それっきゃない!」

と方向転換。レロレロの状態で唄は進む。



1番のサビ部分で

「歌っている時は笑顔を忘れちゃいかんぞ♪」

と某掲示板で言われていたのを思い出し、若干気持ちに余裕が出来る1番と2番の間奏中にイヤミなほどの笑顔を1発投下。

ヘンなところで受けたようだが、実は唄の途中で自分の行動のアフォさ加減にちょっと辟易。

もや~んとした自己嫌悪を味わいつつ、震える声のままに終了。なりきりクンにさえなれませんでしたね・・・。


この時の気持ちとしては、んもう頭の先までどっぷりと淀んだ闇の中に沈みこんで、そのままグツグツと煮込んでほしい所であったが、まだもう1曲残っている。


ふたつめのインストは歌が無く、簡単に言えばギターだけの曲である。
僕的には唄と比べるとこっちのほうが随分ましなので、ここでなんとか現在の



「ドン引き状態」


をせめて最初のあたりまで戻したい。でないと次に続く4番目の人に迷惑をかけてしまう。


始める前に一呼吸。よーし、餅つけよ。ぺったんぺったん。

曲をスタートする。

この曲は会場にいる人の中では知っている人はほとんどいないと思われるので、もう好き勝ってで演奏って少々間違えても、そのまま突き進んでいけば大丈夫!と思っていたのだが、実はここにも落とし穴が待っていた。

始めてみると、いつもみたいに音量が出ないのである。

しかし、この状態できっちり音を出しにいくと、カチカチに緊張気味の右手では今のリズムが刻めない。ペースを落として音を出すか、音は我慢でリズムを守るか。

でもなんかリズムもばらばらな気がしてきたぞーううむなんちゅうかこれはもはやまとめようもないままおわっちゃうぞぉこまっちゃうーなー、じゃーん♪ 

終わっちゃった・・・(´Д`; あああ。








この時の僕は、フランダースの犬の最終話、パトラッシュとネロを迎えに来た天使達に






「オレも連れて行ってくれ!(T∀T)」




と叫びたい気持ちであった。


まあ、今となってはもーどーにもこーにも・・・あははは(^^; としか言いようも無く。




こうして自分の番は終わり、その後は他のプレイヤーさんのヘルプに回ったのであるが、いや~こちらは楽でした。いーっぱぁーい間違えちゃったけど許してね♪(^^;











さて、すべてが終わって機材の片付けも終了。皆さんがそれぞれ帰路に着いた後、残っていた人とこの日の演奏の話をしていると。



  「コーヂさん、ソロの時、すっごい緊張してたよね~(笑)」

コ:「んー、カチカチだったよー(笑)」

  「足、震えてたもんねー(笑)」

コ:「ええっ!・・・?(^^;」


緊張して声が出ず、右手も動かず、リズムもとれず、音も出せずというのは自分でもわかっていたのだが、左足の上に組んでいた右足のつま先が、どうやら無意識のうちにピクピクガクガクプルプルと震えていたらしい。



なんつーか。
















恥ァずかしーッ(*^^*)キャー








我ながらカッチョワルいなぁ~、とほほのほ、である。



でもみんなわかってるのに知らん振りしてくれてるんだもんなぁ(^^; 

やさしーなあ。










つーか、あまりにも気の毒で言えなかったのかもなぁー(笑)











最後に、この日楽しい時間を共有できた皆さんにお礼申し上げます。ありがとうございました。
コメント (3)
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