ニセコ高原風だより

ニセコ高原のアコーディオン弾きがお送りする季節のおしらせ。

冬枯れの山間に咲く「花火」

2009-04-28 06:38:08 | Weblog




昨夜は,冷たい夜空に,
下弦の月が美しい光りを放っていた。
透き通る大気のレンズ越しに,
星たちがパチパチ音を立てて瞬き、
一昨日の雪は、おとぎの国の出来事のように記憶された。

風は冷たく、桜は津軽海峡を渡って来たけど、
まだまだ、御座を広げて,ジンギスカンとは行かない。

雪が融けた後の山肌に、花火のごとく、山桜がぽっぽ、ぽっぽと
咲き弾ける景色は、北国の風物詩でもある。
辛夷も優しげな純白の姿を、枯れ野の山里にあらわし始める。
ほんの一瞬の限られた時間ではあるけど、
新緑にも早い山間にあって、それは人の目を驚かせ、
長かった北国の冬の終わりを告げる、打ち上げ花火となる。

街にあって、このような景色に出会える事は無い、
昔、福永武彦先生が、信州に向う列車の中から
冬枯れの雑木林の中に咲く,辛夷の印象を随筆か何かに
書かれたいた文章を、ニセコに来て、初めて、
この事だったんだ!!と思い起こした事があった。

それほど、山桜、辛夷といった花達は鮮烈で美しい景色となる。
また,人の心を捉える。

昔、現場に向う途中,大工の親方が、車窓から目を細めて、
「良い山桜だ・・・」と言われた言葉も忘れられない。
いつも、頭から湯気を出して叱る人だったから・・・・。

色んな,映画を見て行くと、話がこんがらがって、コレはどうだったっけ?
そしたら、あれはどうだったっけ?って訳がわからなくなって来るし
すぐ忘れるけど、映画の中で,印象に残った景色は、
良く覚えている事がある。

後日、よく似た景色が、T.V.コマーシャルに使われていたりすると、
あっ、あの映画のシーンじゃなかったっけ?と思い出す事になる。
主人公は、生ビールだったり、スポーツカーだったりするけど・・・。

今日はコーラスの練習に、お邪魔する。



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