ニセコ高原風だより

ニセコ高原のアコーディオン弾きがお送りする季節のおしらせ。

氷点下1.5℃!

2008-09-25 07:52:05 | Weblog




何だか、寒くなって来ました。
標茶では、平地で氷点下とラジオが言ってます。
暖かい穏やかな秋かと思われましたが、それほど甘くはなかったみたいです。
キリリと引き締まった朝になっています。
もちろん、5:00時頃、一番で、薪ストーブに火を入れました。
私達のような?野生人と違って、内地から来るお客様は
もう、ぶるぶる震えています。

祈るような気持ちで、『雪よ、まだ降るな!』と空に向って叫びます。
某Beerメーカー『金 0』のコマーシャルじゃないけど、
空に向って、叫びたくなります。『雪よ、まだ降るな!』

今日は、Iさんが、日照峠を越えて、アコーディオンのレッスンに見えます。
道中の道路状況が心配になります。

先日、古くからの『ひらふ』の知人が、小規模編成/クラシック音楽の
コンサートが出来る場所を求めて、訪ねて来ました。
オーストラリアの著名な演奏家が、冬のスキーと合わせて、田舎で、
ありふれた場面ではなく、お寺の本堂とか、イモ倉庫とかで音楽の
イヴェントを企画してみたいと、依頼が来たそうです。
夏であれば、いかようにも、アレンジは出来そうですが、スキーシーズン
2月となれば、お話も硬直します。生の演奏ですから、まず一定の温度を
保たなければなりません。200人くらいが集えるスペースで、音楽を
奏でますから、がらんとした倉庫に『ゴーゴー』とジェットヒーターを
炊く訳にも行きません。ありふれたホールや、体育館では嫌だという
ご希望のようですが、『う~~んっ』と頭を抱えます。

そう、もうスキー場で、スキーだけ滑れれば良いという、時代ではありません。
一週間、一ヶ月滞在する、お客様が、それぞれのリゾートスタイルを
楽しめる、アフタースキーのメニューが沢山必要になって来ます。
知的な探求も、日本文化の紹介も、健康、そして芸術といった文化的な
要求にも、私達は答えて行かなければ、真のリゾート地としては
生き残れません、マネーゲームのような売った、買ったばかり
の騒がしさだけが一人歩きして、それだけで『ハィッ、ご苦労様でした』
パッポン!!『おしまいという意味』です。

なかなか、明日の米の心配をしながら、弦楽四重奏もピアノトリオも
無い訳ですが、とても大切な提案がなされたと、思っています。
『どう、受け止めて行けるか』ここに私達がリゾートとして
生き残れる大切な秘密が隠されています。

まあ、焼き鳥何百本売って、スパを何十枚売ってという計算も
しながら、除雪に追われながら進む訳ですけど。

昨日、北海道教育大学『札幌シンフォニエッタ』さんから
武満徹先生のアコパート譜と音源が送られて来ました。
FAMILY TREE『系図』若い人たちのための音楽詩
谷川俊太郎さんの詩が楽曲の中にちりばめられ、朗読も
合わせて進行します。

武満先生の著書も以前、読ませて頂きましたから、想像はしていたのですが
細かく指定された、時の流れを「小節毎に6/8、5/8、8/8、9/8と変化し、
それぞれの小節の速度が細かく指定されている」理解して、表現できるだろうか
未知の経験です。武満先生は、小節毎にリードも細かく指定されています、
アコーディオンの特性も当然理解されていたのだと思われます。
敢えて、アコーディオンという楽器をこの曲に加えた意味も、演奏する側は
しっかり、意識して音を出さなければなりません。

余り寒くて、朝から「おでん」を仕込んだ。
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