対局日誌

ネット囲碁対局サイトでの、私の棋譜を記録していきます。
全くの初級者がどう成長していくか、見守ってください。

第5回宝酒造杯東京大会1【決勝】

2012-05-24 23:55:55 | 棋譜
つづき

さて、決勝。
既にお伝えした通り、おじいさんが相手。
ちょっと握りの時に私に勘違いがあり、
ちょっとバタバタしたけれど白番ということに。



黒3をみて、嫌な予感がしたが、
案の定「何が何でも中国流」。
実はこの戦型が目下、私にとって一番悩ましい形だ。

裏ガカリではあまり上手くいかないことが多いので、
じっくりと白6とシマリ。
不安いっぱいの出だしだったが、
黒13、19は本でよく取り上げられるアマにありがちなミスで、
白24が打てて安心。

白36~40は上辺白42の打ち込みのための前準備(シチョウアタリ)だが、
攻めの手段をなくして問題だったか?

また白46は47が定型で、
黒47と打たれて「しまった」と思ったけれど、
白56までで活きでリカバリーが出来ていると考えた。

よって手を抜いて白58・60で地合有利が私の形勢判断。



そこへ黒1!
「来たか!」
黒3に対して…。

参考図1


白1と2子を捨てることも考えた。
白3で2子をとりにくるなら先手活き…というヨミ。

…ただし、賢明な読者ならばここで既に重大なヨミ違いをしているのにお気づきだと思う。



黒5。
この時点で黒も正確にヨメていないのが伺える。
ここで…。

参考図2


白1に放りこんで活きというのは読めた。
しかし…白1と放り込む必要はあるのか?



「おんなじだよ」「おんなじだよ」「おんなじだよ」
という悪魔の囁きが聞こえたのが運の尽き。
単に白6とアテ黒7とツガれて始めて自分の大失敗に気がついた。

ダメヅマリの関係でAとBを連続で打てなければ無条件活きはない。



コウでも勝負にならないので白8と断点を狙うことがカバーしようとしたが、
黒9とツギながら今度は左上を狙う手が成立するのが哀しいところ。

ただもう少し冷静ならば白12では13ぐらい打って左上を捨てれば、
もう少し勝負は先に伸びたかも知れない。

実戦はボロボロ、

この後、未練がましく白Aのところを切って
黒△の一団をとりかけにいくのに勝負を託したが、
既に一眼ある石だけに無理な話。

逆に包囲網が取られたところで投了となった。

(つづく)

第5回宝酒造杯東京大会1【事件です】

2012-05-23 23:55:55 | 雑談
つづき

書き忘れていたけれど恒例のクイズ(詰碁)ラリーは、
詰碁は全問読み切ったものの、利き酒に失敗して不正解…。

ここ毎年、利き酒とクイズがネックになってますわ…。

さていよいよ準決勝…のはずなのだけれど、
なんだか会場にいってみると様子がおかしい。

他の全勝者の方が対局席に座り、
…ん?オイラは?

な、何と人数の関係で「不戦勝」ということらしい。
マヂで?
テララッキー

3回戦といい、こんなにラッキーが続くものだろうか?
長生の写真効果?!



これは神様が優勝しなさいといっているに違いない…わけはないけれど…。
とりあえず決勝に進出したので
「免状も半額になるし、これはこのクラス卒業かな」
「表彰式はhexaさんに写真をとってもらおうかな」

とりあえず決勝で当たる人を確認するため準決勝を観戦したが、
若者vs年配の方の構図で、序盤はいずれも若者有利。

ところが中盤以降、年配の方たちが豪腕を発揮して逆転。
特に決勝で私と当たりそうな方は手にならないところを強引に手にしていて
「この辺は注意しなきゃな」と兜の緒を締めなおした。

しかし人の碁をずっと観ていても面白くないので、
hexaさんの対局姿を写真に収めたりもしたけれど、やや手持ち無沙汰。



仕方ないので売店にいき、由香里先生の著書
「プレッシャーに負けない」の入段の件を読んで、
気持ちを落ち着けようと思ったけれど、
お父さんへの想いとかに目頭が熱くなってしまい、
逆におかしな気分になってしまった…。

大丈夫か>?!

(つづく)

第5回宝酒造杯東京大会1【3回戦】

2012-05-22 23:15:15 | 雑談
つづき

美味しい(負けたらやはり味気ないので)お昼ごはんはゲットしたが、
解禁された宝酒造の試飲コーナーは
更に勝ち続けるために我慢しなければいけない。
これ「宝酒造杯のジレンマ」という有名な論理学の命題(嘘)。

まぁ、クイズコーナーの解答のために焼酎をちょびっとやりましたがね♪
チキンハートの緊張を抑えるためにも、
私にとっては燃料投下は必須といえる。

気合を入れなおして、第3局。
今度は確実に私より少し年配の方。
多分。

ふと相手の方のカードをみると、
「アレ?1勝1敗」
連勝者の方の人数の関係でこう割り振られたらしい。
「ラッキー♪」
てなものだが、1敗されているからといって油断は出来ない。

握って私の黒番。

実戦図1(1~50手まで)


作戦は1局目同様。
白10、白14の小ナダレに少しドキリ。

黒がノビてこなかったので黒19をアテていったが、
善悪は良くわからなかった。
結果、黒23と抜かせて貰っては一安心。

白34は39にコスミツケるところ。
黒43と抱えてしてやったりだけれど、
ここから棋譜を後で再現するのが困難だったほど、
双方意味不明の着手が続く。

黒45は抜くのが正解か。
黒47~51の5手はいずれも必争点を逃している。

実戦図2(51~100手まで)


白52がその必争点。
ここを打たれて初めて「しまった」と気がついた。

しかしそこは百戦錬磨の悪人?!
相手の方がシボってこないのを幸いと、
そ知らぬ顔で打ち続け黒61までと、
ここでも黒は得をさせて貰う。

更に右下でも白72(一路上に白石があります)、
白74とミスをしたのに乗じて確定地を確保した上に、
先手をとって黒83とまわり気分は上々。
その黒83に白84と打たれて驚いた。

つき抜かれて何か対策があるのか、
あるいは競り合いに活路を見出すのかと思ったが、
黒93と封鎖したのに対して白94から活きをはかるのではおかしい。

実戦図3(101~150手まで)


ここまで狭いとさすがに活きるのは大変だし、
仮に活かしても黒が良さそうなので、こちらとしては気分は楽。
実際、黒5まで捕獲に成功してしまった。

白14からの動き出しも無理気味だけれど、
こちらも先ほどと同様、活かしても全然打てそうなので、
やはり気楽に打ち進めた。

この後左上の黒の眼を潰され攻め合いに持ち込まれそうな局面があり、
長考に入る場面もあったが、冷静に読んだところ幸い、
2眼と連絡が見合いで問題なし。

結局左辺は生きられてしまったものの、
地合が大差でほどなく中押し勝ちとなった。

これで賞品ゲット確定!

つづく

金環日食

2012-05-21 22:15:15 | 雑談


先に記事も書いたけれどガッツリみました。

「誰かがこの機を逃さず、プロポーズしたに違いないに1000ペセタ」
と、高らかに宣言するつもりでしたが、
本当にした人が報道されていたそうで…。

オイラ?相手いないもん。

でも金環日食より部分日食に注目して、
「視力検査のCみたいだ」
と考えたのは、私だけ…ってことはないよなぁ。
レンズつけて観察している姿も視力検査のソレですもんね。

第5回宝酒造杯東京大会1【2回戦】

2012-05-21 10:15:15 | 棋譜
つづき

第2局。

隣で打っていたのがうら若い女性と男性で、
女性が勝つと次の対戦相手になる可能性が高かった。
勿論、私のことだから大会では女性相手でも
手を抜くことはないのだけれど、
勝ったら勝ったで読者の人から総スカンを食うこと必至。

…しかし2回戦の組み合わせをみると
勝ったのは若い男性の方でホッとして着席した。

握って私の黒番。



黒1・3・5は最近、決めている序盤の打ち方。
黒7からのナダレも予定通りで場合によっては
ここからミニナダレにするつもりだけれど、
相手の方は手堅い白10・12で、これも一局。

ただし黒21に白22からズラズラハッたのはいわれのない屈服で、
更に左辺で白38をみて大分安心した。



加えて白46・48に目が光る。
ここはチャンスがないか虎視眈々と狙っていたので、
確認を入れて黒49から黒51と左辺を打ち抜いて、
「これイケル・カシージャスじゃね?」

まぁでも白52と打ち抜いた形が厚いので過大評価していたかもしれないが。

黒61が優勢を意識し囲いにいった手。
また黒67は第1局にも出てきた定型の応用で、
白の根拠をエグって攻めるつもりだったが、
白86までつながり気味にされて案外だったかも。

それでも黒79~91まで固めさせて貰って怖いところがなくなって安心し、
特に形勢判断もせずに優勢だと思っていた。



優勢だと思っているから、以降のヨセはかなり雑。
とはいえ丁寧に打ったらもっと上手くヨセられるというわけでもないけれど…。
先手で白106からエグられたのは結構大きかったようだ。

更に最終盤白A黒Bの交換の後、白Cに手を抜いたのは当然として、
白Dにも手を抜いて他の小さいところを打ったのは、
完全に集中力を欠いた狂気の沙汰!

…相手が応じた後に気がついて慌てて手を入れたから事なきを得たものの、
作ってみると黒5目半勝ちだったので、
「ここで負けた可能性もあったのか」
と、終局後肝を冷やした。

ホント危なっかしい…ながらも、何とか美味しい昼ご飯をゲッツ!



つづく

「スクール革命」に囲碁ガール

2012-05-20 12:55:55 | 雑談
基本、現在の囲碁フォーカスの講座にはあまり興味ないので、
チャンネルをザッピングしていると日テレで「囲碁ガール」を発見!
やっぱり囲碁将棋に関するオイラの嗅覚って凄くね?

スクール革命」という番組で、オリエンタルラジオをリポーターに
「美女の意外な趣味」というテーマの特集。
トップバッターとして多分、DISのお客さん(?)が紹介されていた。
最初の方は見ていないので、お名前はわからないけれど。

途中、対局の場面では高倉梢さんも参加して
オリラジにペア碁で接待碁をする武勇伝(笑)。
番組中ではポータブル碁盤やクリスタル碁盤、
「碁的」なども登場して囲碁の女子化をアピール。

オリラジの藤森くんが発していた
「〇〇ちゃんを囲んじゃうぞ♪」
という口説き文句が個人的に使ってみたい感じ(笑)。
なるほどチャラ男、上手いこというね。

でもその後に登場した「銅板ガール」や「女子プロレスラー」の方が
私の好みだったのでチャンネルを変えるのが遅れ、
政光さんが出ていた「フォーカスオン」の「京都から囲碁人口10倍加計画」の
最初の方を見そこねてしまったのは内緒の方向で…(汗)。

えっと…えっと…イミンちゃんと三村先生の対局はどうなるかな?

第5回宝酒造杯東京大会1【1回戦】

2012-05-17 23:55:55 | 棋譜
つづき

さて1回戦。
のそりと現れたのは私より少し年配の方に見えたが、
実際は同じくらいの年齢かもしれない。
オイラ結構若く見られるので。

握って私の白番。

実戦図1(1~27手まで)


序盤はどうってことない布石だけれど、
こういう何の変哲もない布石ほど構想力が問われ難しい。

黒27に隙がありそうな気がしたので…

実戦図1(28~57手まで)


白28の常用手段から仕掛けてみた。
白40まではまぁいいとしして、
白48、50は重い動き出しだったかも。

黒49の愚形を強いることにほれたのだけれど、
白48だけで満足して白57ぐらいだったか?

白56と一応競り合いのつもりだけれど、
黒57となって絡みの様相で打ちづらい。

黒51と57の石の間に隙がありそうにも見えたが、
自分の方の石が弱くてとてもやっていけない。

実戦図1(58~95手まで)


白58と上辺にもたれる調子を求めたけれど、
黒59と逆手にとられてぐぅの音も出ない、ぐぅ。
白60、62とそれっぽく形を作ってみたが、
白58の石はほとんど働いていない。

ただ黒65は大きいところだけれど戦場から離れた観もあり、
白66に対して黒67と連絡するようでは変か?
黒65では黒66と上辺と中央を裂いていけば、
白はほとんど打つ手がなかったような気がする。
白66が打てて少し白の生きに余裕が。

となると下辺で稼がれた部分をどう取り戻すかだが、
真っ先に浮かんだのが白72。
しかしこれ単独では単なるモチコミになると読んで、
白68から味付けして白72と工夫した。

この工夫は白92まで下辺をガラガラにし、一応目的を達成。
白94はまだ下辺をいじめながら左下を強化する意だが、
ここで相手の方は黒95とキリ。

実戦図1(96~126手まで)


ただこのキリが成立するならば白はこんな打ち方は出来ないわけで、
成立しないということは、もっとずっと前から折込済み。
白100までアッサリとられて、相手の方はガックリきたようだ。

こちらが「下辺をいじめますよ」といっているところに
黒101も重大なソッポで、白102から白120まで黒が潰れてしまった。

後は時間切れだけが心配なので、
黒121に白122、124は文字通りノータイムで打ち進め、
ここも白126でボロボロになったところで相手の方の投了。

今改めてみても内容は拙いけれど、まずは幸先良く1勝となった。

(つづく)

第5回宝酒造杯東京大会1【開会式】

2012-05-16 22:55:55 | 棋譜
去る5/12、第5回宝酒造杯東京大会に参加。

前日は「宝酒造を飲む」ということで、
溜まりに溜まっている「知心剣」を飲むつもりだったが果たせず、
当日も晴れなのだけれど妙な雲行きという按配。

せめてものお守り代わりということで、
千駄ヶ谷市ヶ谷駅の「長生の図」を写メにおさめて出陣。



会場につくといつものように人だかり…ではあるのだけれど、
日曜日の回より先に締め切った割には思ったより人数は少なく、
会場は2階と3階のホールのみ(去年までは1階と4階も使用)。



また2階のレイアウトが変更していたり、
階段の壁紙が張り替えられていたり、
コインロッカーが設置されていたりと、
ちょっといつもと違った雰囲気ではあった。
まぁ、どうでもいいことだけれど。

とりあえず知人は見当たらず…、
と思っていたら開会式でhexagobanさんに声を掛けていただいた。
やはりなんだかんだで一人で参加するのは心細いもの。
ホッとしたついでに、
「優勝したらhexaさんに写真をお願いしようかな」
と、内心とらぬ狸皮算用も。

皮算用といえば、1回戦の目の前の席で、
開会式の最中もずっと相手の方の姿がみえなかったので
「すわ不戦勝か?!」
と、ちょっと淡い期待をいだいてしまった。

尤も申し込みだけして帰宅する人などいるはずもなく、
願い空しく開会式が終わると、他で場所みていたのか、
相手の方が武蔵よろしくのそりと登場。

早くも「小次郎敗れたり!」?

(つづく)

第5回宝酒造杯東京大会【プロローグ-】

2012-05-15 23:55:55 | 雑談
まだ土曜日の宝酒造杯の疲れが抜けないのか、
帰宅してもブログを開くことなく眠ってしまう…。



とりあえずプロローグとして上記の局面、
上辺の死活は「黒先如何」?

新しいPCにmultigoを入れていなかったので
Kiin Editer」で作成してみました。
途中の着手を修正できるのがいいかも?