対局日誌

ネット囲碁対局サイトでの、私の棋譜を記録していきます。
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新刊棋書情報「ひと目のコウ」

2011-02-22 21:22:22 | 棋書
ひと目シリーズの最新刊「ひと目のコウ」。

発売のアナウンスがあってから、
どうコウという碁の難しい部分を料理して
「ひと目」にアレンジするのか注目していた。

本を実際に手にして感じたコンセプトは
「Don't think! Feeeeel!」って、とこかな?
構成は朴道純。



いきなり序章「コウに強くなる8つのポイント」から問題形式。
黒先統一。

第1章、第2章「初級編」ではとりあえずドンドンコウに受けたり、
ドンドンコウを取ったりする問題を通して、コウに慣れる。
第3章「中級編」では具体的にコウに至るまでの手順を考え、
第4章「上級編」ではコウを使っての起死回生の手順を体得、
鑑賞するというのが主な流れ。
第5章「実戦編」ではコウダテやを考えたり、
コウに受けるべきでない局面も登場する。

【2/23追記】
問題のレベルは第1~3章は私にはひと目。
最後の「難問です」という問題も、
ちょっと手順の確認に手間取ったが正解できた。
またコウダテの問題では9路盤を用いている。



実際、私のレベルで打っていても上のように
黒4とアテた時、ノータイムで白5とツグ人が多い。
勿論、局面にもよるのだが、
コウを恐れて白Aのような手を全く考えないというのは、
物凄く戦略、戦術の幅を狭めているのは間違いない。

だから「とにかくコウに触れることで、恐怖感を取り除く」という意味で、
こういう本もアリといえばアリなのかなとは思う。

ただ個人的にはコウは死活を読む力と、
手の大きさの概念といった考え方が理解に必須だと思っているので、
あまりこの本のコンセプトには賛同できなかった。

特に「手の大きさの概念」を端折っているからといって
「8つのポイント」の8番目で
「形勢がわからなかったら、気合でコウを解消しろ!」
と教えているのは、ちょっとどうかと思う。
そりゃどっちかにしてくれた方が迷わなくていいけれど…。


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2 コメント

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気合いで解消 (きゃれら)
2011-02-23 07:38:11
>形勢がわからなかったら、気合でコウを解消しろ!

 なるほど。置き碁でコウになった時白が得できるパターンは、①無コウ②損コウ③小さいコウ立て④黒弱気に妥協…などなど。解消されるとそのどれも当てはまらず、黒が損をしても大したことないということになりそうです。
 実戦では、②と④の組み合わせで白大儲けということが多いですから。
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確かに (GO!)
2011-02-23 21:11:27
きゃれらさんの見立ては当たっていそうです。
そういう方には「抜いちゃえ」と教えるのが良さそうですね。
ただそこから更に上を目指す時に困らないのかなと
ちょっと余計な心配もしてしまいますが…。
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