MYCOMから出版された「基本定石使い方事典」は
元々に月刊碁学別冊として刊行された「この定石はどんな時に使う」
「続・この定石はどんな時に使う」の2冊を1冊にまとめたもの。
著者は関山利夫プロ。
再版に当たり、子息の関山利通プロが監修をしたようだ。
また編集は山下智道(「傑作詰碁事典」と同じ)とのこと。
月刊碁学当時のタイトルの方が本書の内容をよく表しているだろう。
まず最初に全局図を用いて
「この局面でどういう定石を選択すべきか」
という問題が3題出され、次のページに適切とされる定石を掲示。
そしてその定石を以下、詳解していくというのが基本的構成。
つまり定石選択法をガイドを中心した本だ。
また登場している定石はかなり様々枝葉まで検討してある。
ただ元が30年前の本なのでツケノビ定石をはじめとして
如何せんセレクトされている定石が正直、古く感じる。
それは今の実戦であまり出てこないという意味もあるし、
既に他の本で詳解されている定石が多いという意味でもある。
レイアウトもA4判ながらギッシリと図と文章が詰まっており
まえがきの中で利通プロが
「指導碁でも妥協せずしっかり打った」
という関山利夫プロの誠実さは伺える。
が、その分、定石詳解の部分はちょっと通しでは読みにくいかも。
私も薄い本よりは、こういうお厚い本の方が好きだけれど、
ちょっと本書は購入意欲は湧かなかった。
元は良いのだから基本構成はそのままに、
例えば利通プロが現在の状況を加味して定石を選びなおし、
再構成すればもっと面白い本になったのではないかと惜しまれる。
元々に月刊碁学別冊として刊行された「この定石はどんな時に使う」
「続・この定石はどんな時に使う」の2冊を1冊にまとめたもの。
著者は関山利夫プロ。
再版に当たり、子息の関山利通プロが監修をしたようだ。
また編集は山下智道(「傑作詰碁事典」と同じ)とのこと。
月刊碁学当時のタイトルの方が本書の内容をよく表しているだろう。
まず最初に全局図を用いて
「この局面でどういう定石を選択すべきか」
という問題が3題出され、次のページに適切とされる定石を掲示。
そしてその定石を以下、詳解していくというのが基本的構成。
つまり定石選択法をガイドを中心した本だ。
また登場している定石はかなり様々枝葉まで検討してある。
ただ元が30年前の本なのでツケノビ定石をはじめとして
如何せんセレクトされている定石が正直、古く感じる。
それは今の実戦であまり出てこないという意味もあるし、
既に他の本で詳解されている定石が多いという意味でもある。
レイアウトもA4判ながらギッシリと図と文章が詰まっており
まえがきの中で利通プロが
「指導碁でも妥協せずしっかり打った」
という関山利夫プロの誠実さは伺える。
が、その分、定石詳解の部分はちょっと通しでは読みにくいかも。
私も薄い本よりは、こういうお厚い本の方が好きだけれど、
ちょっと本書は購入意欲は湧かなかった。
元は良いのだから基本構成はそのままに、
例えば利通プロが現在の状況を加味して定石を選びなおし、
再構成すればもっと面白い本になったのではないかと惜しまれる。