対局日誌

ネット囲碁対局サイトでの、私の棋譜を記録していきます。
全くの初級者がどう成長していくか、見守ってください。

古本屋事情

2007-09-20 00:15:15 | 棋書
ユパ「また一つ店が潰れた
ユパ「ゆこう。ここもじきBookoffに沈む」

映画「風の谷のナウシカ」のオープニングより。

最近、とみに古本屋の閉店が近辺で目立ってきました。
多くの場合棋書があまりない本屋だったり、ちょっと高めだったり、雑然としていたり潰れる要因は十分なのですが。
…棋書の量は関係ないか。

また私も古本屋で棋書を集めるのは、もう飽和に達したこともあり、渡りに綱な部分もあります。
それに一番収穫が見込める本屋が、生き残っているのも幸い。
多くの場合、Bookoffで間に合いますし。

ただ「真の古書」、つまり古びていても内容に価値のある本は、昔ながらの古本屋でないと流通しないことが多いのです。

例えば「日本囲碁大系」などは、Bookoffでは見たことがありません。
「現代の名局」などもしかりですが、こちらなどは昔ながらの古本屋や古書市では比較的容易に発見できます。
既に全巻持っていますが…。

また思わぬ未知の本が、廉価で手に入るドキドキ感は古本屋の方が大きい。

そういう意味で「狩り場」の減少は、いろいろありますが強い寂寥感を感じます。
上手くバランスが取れればいいのですが。

私の名前はキム・サムソン

2007-09-19 00:15:15 | 雑談
私にはちょっと女性っぽいところがあるらしく、nipparatさんやpgさんの間で「女性説」が囁かれたこともあった。

ちなみに「男脳女脳診断」ではイーブン。
いわゆる…○○使い(違)?

そんな私の「女脳」を今回刺激したのが、第1話をnetで無料配信している私の名前はキム・サムソン」。

試聴したところ結構笑えて、ちょっと続きがみたくなってしまった。
内容はベタベタのラブコメディなのだが、ヒロインの女性パティシエがパワフルなのが、一味違ってで楽しい。
アジア映画によくみられる、挿入されるちょっと気の利いたフレーズも好み。

「韓流ドラマ」という括りや、韓流スターを追いかけるオバさんに対しては嫌悪感があるが、洋風だろうが韓流だろうが面白いものは面白い。
このドラマも日韓の女性に、大変好評だとか。

ただ大人の男性が「30を迎えた女性のラブコメディを楽しむ」という構図は、やはり傍から見ると気色悪いだろうか(汗)?
ちょっと心配。

ヒロインのライバルになりそうな、女の子が可愛かったから…と言い訳しても駄目ですか?

21世紀の打ち方(棋書評)

2007-09-18 02:55:55 | 棋書
21世紀の打ち方」(日本放送出版協会:呉清源)

96年10月から97年3月まで放送された、NHK囲碁講座の内容を加筆修正したもの。
呉清源先生本の法則通り、他のNHK出版の本と比べてちょっと豪華な作り(汗)。

97年当時における、呉清源先生の最新序盤研究「21世紀の碁」のカタログ。
その薫陶を受けた王立誠プロが、その後タイトルを獲得するなど結果を出したことで、その有用性はある程度認知されているよう。

同時期刊行された本として、「21世紀の碁」という全10巻の豪華本が誠文堂新光社から出ているが、これのダイジェストのようなものか。
構成は牛力力氏。
記述に中山典之プロの影響を感じられるところがあって、少々可笑しい。

序盤の想定手順が記され、そのところどころに呉清源先生の研究が挿入される。
そして最後に「これにて新手法が有力で、良し」…とは必ずしもならないのが、本書の変なところ(笑)。
中には結論が記されてないものもある。

仮に結論があるとしても、
「そういうものだ」
と納得させるようなデータはない。
個々人の判断による。
この辺りが「『21世紀の碁』は宗教がかっている」と言われる所以か。

とはいえいくつか面白い手法もあり、それらに関心があれば有益。
囲碁の自由度の高さを感じる。
ただし級位者にはあまりお薦めではない。

後に、上記の「21世紀の碁」以外にも、
呉清源教室12
囲碁の真理を探る」(全3巻)
二十一世紀の布石(全3巻)」
あるいは王立誠プロの
勝利への嗅覚
逆転の極意
など、内容的に似たような本が出版されている。

個人的にはこれらから、一冊所持していれば十分と思う。

またクサる

2007-09-18 02:35:21 | 雑談
また20目ぐらい優勢な碁を、自分のミスにクサって悲観し、投げてしまいました。

今日も夏並みに暑かったせいでしょう。
根気がありません。

こっからまた上を目指すのも億劫だし、しばしこのIDは封印かなぁ。


【カスノート】これって定石?No.5

2007-09-17 00:15:15 | 雑談
久々にカスノートいってみます♪



9月9日に放送されたNHK囲碁講座で、こんな三連星の作戦を勧めていた。



手順を変えると上のように、一方が高ガカリの両ガカリに還元され、それに黒8白9の交換をいれたことになる。
この黒8白9の交換が白が損なため、手割り上、最初の図は黒良しというのがテレビの解説だが、もう一つピンとこない

黒の方の黒8も、変なマガリだし…。
一方的に白が損した交換に思えないのだ。
互角というところではないだろうか…?

また最初の図の白14で、素直にノビてくるかどうか?
恐らく私なら、14の右隣にツケることも考える。

ちなみに調べられる範囲で、この作戦の棋譜は発見することは出来なかった。
面白いとは思うが、どうなんでしょう?

【付記】
三連星絡みではなかったが、部分的に右上の形はプロの碁で出現していた。

1997年8月7日 名人戦リーグ 武宮正樹vs王立誠
2006年9月3日 韓国リーグ 金承俊vs李昌鎬
2007年5月23日 韓国リーグ 洪性志vs尹俊相


秒読みマスター及び矢代女流本因坊にお詫びします。
ただしいずれも白勝ち。
狭くても壁にくっついた2子にシノがれ、壁が働かないケースが多いようだ。

NHK囲碁講座新聞き手

2007-09-16 00:15:55 | 雑談
NHK囲碁講座テキスト10月号が発売。
10月から結城聡プロの「これが世界の新幹線新感覚」が始まるのは、先月既にお伝えした通り。
そして注目の聞き手(司会)は…

カナボーでした。

誰?ですって?
万波佳奈プロですよ。

え?失礼?
だって万波プロ自身が今月から、「カナボーのここだけの話」というエッセイをスタートさせているのですもの♪
きっと佳奈不足で禁断症状の出た、オジさん方がNHKに強い要望を出したに違いない。

郷録介さんとはじめ画伯の予想は外れ。
残念!
私は予想された、田村千明プロでも良かったのですが♪
プチグラマーな女性が好みなので。

紹介される新手、新手法は
「テレビではやさしく解説するので、詳しいことはテキストを参照してください」
「誰にでも勧める手法とはいえず、是非使用上の注意を守ってください」
妥協しない様子。
更に楽しみが増しました。
今月は万波プロが食らった韓国の新研究(正官杯のあの大逆転劇です)と、陳耀華プロ、李セドルプロの新手を紹介。
月末の「ワンポイントレッスンクリニック」も継続されるようです。

今月号はそれ以外にも、グラビアに結城プロの奥さんとお子さんの写真があったり、河野プロの布石講座では「小林流最強説」が展開されたり、読みどころ満載。
買いかもしれません。

画伯に先を越されちゃったよ…。

速報世界アマ囲碁選手権

2007-09-15 17:57:49 | 雑談
用事がなくなったので、市谷に立ち寄り、世界アマ選手権日本代表決定戦をのぞいてきました。

注目のブロガー、ゼネスさんは1回戦で、トップアマ原田実さんと対戦。
残念ながら白番6目半負けでした。

アフロ先生もコッソリ出場しておられましたが、こちらも1回戦中押し負け。

尚、2回戦で滝沢雄太さんと田中伸拓さんの、新旧アマ本因坊対決が実現しています。

新刊棋書情報「山田規三生の超攻撃法」

2007-09-15 01:15:55 | 棋書
asunarouさんのコメントに先を越されてしまったが、NHK出版から「山田規三生の超攻撃法」が出版されている。

著者は言うまでもなく山田規三生プロで、昨年10月から今年3月までNHK教育で放送された同名のテレビ囲碁講座テキストを、まとめたもの。
講座はなかなかに好評だった。

攻め方を説いた本ということで、数日前に発売された「規三生の突進」とテーマは同じ。
ただNHK講座だったことからも、より万人向けになっている。
テーマ図を設け、その解答から攻め方を学ぶというオーソドックスな展開。
問題図までの過程も記載。
初段ぐらいまでは、こちらがお薦めだ。

asunarouさんから、「同時期に同じ著者、同じようなテーマの本を出すのはどうなのか?」というご指摘があった。
が、これは石田先生のヨセの本連荘や、最近の詰碁本ラッシュのように碁界ではよくあること。
売れ行きに繋がるとは思えず、その戦略は感心はしないが…。

ただ「突進」のP.9からP.22で取り上げられている問題が、「超攻撃法」のP.203からP.213と同じというのに、難があるのは事実。
素材は第29期名人戦最終予選決勝、vs高尾紳路プロ。

フォローすると「超攻撃法」の方は、問題の周辺と問題に至るまで解説が詳しくわかりやすい。
件の問題に至るまでの過程で、もう一問設問が用意されている。
一方「突進」は問題以降、終局までの解説が綿密と違いは一応あった

その辺りが気になる人は、購入はどちらか1冊だけにするよう注意されたい。

尚、「超攻撃法」の編集協力は内藤由起子氏と桐本和夫氏。
構成は伊瀬英介氏である。

週刊少年チャンピオン万波姉妹

2007-09-14 00:55:55 | 雑談
遅まきながら、週刊少年チャンピオン掲載の「万波佳奈・奈穂姉妹」の報告。
立ち読みしてきました。
端的にいえば、着物を着て姉妹で写ったカラーグラビアが1枚あるだけです。

でも中表紙では佳奈ちゃんが碁石(白)を指に挟んで、スケバン刑事「キメ」みたいなポーズを組んでいる…。
はっきりいって似合っておらず、シュール(汗)。

碁ワールドより綺麗に撮ってくれているのかなと思いましたが、思いのほかくすんだ感じでした。
カメラマンが着物を着た被写体を、取るのに慣れていなかったのかな?

また佳奈ちゃんがやけに痩せてみえたのだけれど、気のせい?
補正でもかけた(失礼)?
プロダーツプレイヤーや雀士に混じっての登場でしたが、無理やりな感じで、やはり違和感があったなぁ。

違和感といえば、先日日本棋院から発表があった梅沢由香里プロ「JDA mag」に登場の記事。
JDA mag」って何だよと思ったら「自衛隊員のためのライフスタイルマガジン」だとか。

じ、じえぇーたいですか!?

何か隊員に配られる、冊子みたいなものだろうか?
それは自衛隊員も、ある程度の人数はいるでしょうが。

日本棋院はどこにいこうとしているのか、不思議ちゃんです

「必勝の置碁」の名言と誤植

2007-09-13 00:15:30 | 棋書
囲碁ボケ記念対局を、今週末の土曜日に控えたhexagobanさんに寄せて、昨日紹介した「必勝の置碁」から「心得」を一部抜粋。

「碁盤の下半分は巨大な地模様。
 むろんした手優勢だが、白は当然のごとく突入してくる。
 それを仕留めるがなければ、巨大模様も絵にかいたモチに終わってしまう」

(P.90)

「(高川)格少年、まだまだ知らないことが多すぎるが、右辺の戦いぶりをみると首尾一貫している。
 俗なプレイを演じながらも、筋が一本通っているのである。
 目的意識をもっている。
 そういう少年はかならず強くなるのであって、石に主体性のない子どもは伸びないものだ」

(P.99)

「した手にはさまざまなレベルがある。
 力のまだ伴わない人はツブれず地を取って、先を長く打つことがまず肝要。
 力がないのに教えられるままに打てば、ツブれてしまうかもしれない。
 早い時期にツブれると、碁を打つのがいやになってしまう。
 力がついてくれば(教えられた通りに)攻めてみればよい。
 知識は自分の棋力に合ったものを選ぶべきだ

(P.104)

「この碁を見ると、加藤(正夫)くんもずいぶん荒削りの碁を打っていたものだ。
 しかし、荒削りだからこそ、将来の大成が約束されたともいえる。
 少年の脱線やミスには魅力がある

(P.177)

「囲うだけの地はかえって味が悪く虚弱である。
 戦いによって、自然に確定する地は堅固である」

(P.188)

中には10歳にして木谷先生に5子、秀哉名人に6子で圧勝した杉内寿子プロに対し
「10歳でこれくらい打てるのだから、大成すれば男の一流棋士にまじってタイトルを争っても不思議はなかったと思えるのだが…」
などという辛口の言も。
棋士を目指すという囲碁ボケ仲間のRinaちゃんも、立ち止まることなく精進を重ねていって欲しい。

尚、こんな名文句満載の「必勝の置碁」にも、大きな傷があってP.93の棋譜に白79が二つも
一方のホウリコミが白77の間違いと思われる。
またP.91の図9の解説に「黒bとコスんでよい」とあるが、bが記載されていない

よくある間違いだが、良い本が台無し
しっかりと本を作って頂きたいものである。