対局日誌

ネット囲碁対局サイトでの、私の棋譜を記録していきます。
全くの初級者がどう成長していくか、見守ってください。

「必勝の置碁」の名言と誤植

2007-09-13 00:15:30 | 棋書
囲碁ボケ記念対局を、今週末の土曜日に控えたhexagobanさんに寄せて、昨日紹介した「必勝の置碁」から「心得」を一部抜粋。

「碁盤の下半分は巨大な地模様。
 むろんした手優勢だが、白は当然のごとく突入してくる。
 それを仕留めるがなければ、巨大模様も絵にかいたモチに終わってしまう」

(P.90)

「(高川)格少年、まだまだ知らないことが多すぎるが、右辺の戦いぶりをみると首尾一貫している。
 俗なプレイを演じながらも、筋が一本通っているのである。
 目的意識をもっている。
 そういう少年はかならず強くなるのであって、石に主体性のない子どもは伸びないものだ」

(P.99)

「した手にはさまざまなレベルがある。
 力のまだ伴わない人はツブれず地を取って、先を長く打つことがまず肝要。
 力がないのに教えられるままに打てば、ツブれてしまうかもしれない。
 早い時期にツブれると、碁を打つのがいやになってしまう。
 力がついてくれば(教えられた通りに)攻めてみればよい。
 知識は自分の棋力に合ったものを選ぶべきだ

(P.104)

「この碁を見ると、加藤(正夫)くんもずいぶん荒削りの碁を打っていたものだ。
 しかし、荒削りだからこそ、将来の大成が約束されたともいえる。
 少年の脱線やミスには魅力がある

(P.177)

「囲うだけの地はかえって味が悪く虚弱である。
 戦いによって、自然に確定する地は堅固である」

(P.188)

中には10歳にして木谷先生に5子、秀哉名人に6子で圧勝した杉内寿子プロに対し
「10歳でこれくらい打てるのだから、大成すれば男の一流棋士にまじってタイトルを争っても不思議はなかったと思えるのだが…」
などという辛口の言も。
棋士を目指すという囲碁ボケ仲間のRinaちゃんも、立ち止まることなく精進を重ねていって欲しい。

尚、こんな名文句満載の「必勝の置碁」にも、大きな傷があってP.93の棋譜に白79が二つも
一方のホウリコミが白77の間違いと思われる。
またP.91の図9の解説に「黒bとコスんでよい」とあるが、bが記載されていない

よくある間違いだが、良い本が台無し
しっかりと本を作って頂きたいものである。