対局日誌

ネット囲碁対局サイトでの、私の棋譜を記録していきます。
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必勝の置碁(棋書評)

2007-09-12 00:55:55 | 棋書
必勝の置碁」(日本棋院:石田芳夫著)

先に紹介した「名局と戦略」に続く、石田芳夫囲碁講座の第2巻。
絶版。
構成も同じく小堀啓爾氏。

「プロ」対「プロの卵」の2子から9子の置碁を、5譜から10譜程度(平均7譜ぐらい)に譜分けして解説。
2子(2局)、3子(5局)、4子(2局)、5子(5局)、6子(2局)、9子(1局)の計17局収録。
時代は18世紀末の林門入vs安井仙知(大仙知)から、林海峰vs趙治勲まで。

他2譜割の簡略な解説付き棋譜が付録として、10局巻末に収録されている。
こちらは道策vs道的の2子局他、3子(6局)、4子(2局)、6子(1局)
2子局は「名局と戦略」にも、2局収録されている。

以前にも紹介しているが、その時の感想を大きく修正する必要はなさそう。
下手の打ち方に拙いところもあるが、それがかえって親近感に。
それでいて敗局は2局のみで、お手本とするに足る。

ただし以前紹介した時は、4子以上の置石の碁しか並べていなかったのか気づかなかったが、改めて並べてみると置石が4子以下の碁は、やはりかなりレベルが高い。
そのため解説を読んでも理解が難しいところもあるのは、付記しておくべきだろう。

置碁に拒否感がなければ、「棋譜並べ初心者」の入門として好適。
私が棋譜並べに親しんだ、最初の本だったように記憶している。