レーティング100戦目

先週の始めにWINGレーティング戦100試合目が迫って来ていることに気づいた。
ここ数試合の荒れ方の一因でもある。
節目の対局が迫っているのに、自分の満足のいく碁打てないことに対するジレンマに悩まされていたと言うわけ。
しかしそれをどうにかしようと焦れば焦るほど、対局は消化され節目の試合は否応なく近づいてくる。
ちょうど試験勉強が思うようにはかどらないのに、試験日が迫って来て自暴自棄になった状態に近いと言えば分かっていただけるだろうか？
私だけの状態なのかもしれないけど。

そして本対局がついに100試合目。
先ほどの例えで言えば試験当日である。
調子（勉強の成果）は御覧の通りどん底。
しかし調子をあげてからという発想（試験延長）は私にはない。
（囲碁そのものは打ちたくて堪らないのだ）

となればもう早く消化してしまいたい。
合格か落第かで焦りつつ勉強が続くより、実際に試験を受けて落第と悟った方がまだマシというわけ。
こうして書いてみると、私の試験の時と驚く程に似た状況、および対応だと可笑しくなってきた。

互先。コミ6目半。白番。

左下の大ケイマに白6のハサミは初めて。
何局か並べた記憶があるので、「まぁ何とかなるでしょう」という軽いとも自暴自棄ともとれる気持ちで打ったのだが、黒9の後がわからない。
「覚えて」いる「だけ」の定石なんて無意味ですけどね。
自分で考えた末に辿り着いた黒21までのワカレは、事典によれば「趣向ながらあり得る」らしい。
まぁ酷くならず、気分的にちょっと落ち着いた。

白26もちょっと気分で打った手で、隙があるようにみせて白28にまわろうというわけ。

右上のワカレは何とも言えない。

黒43からの打ち込みは攻め合い勝ちに持ち込んで「してやったり」だが、そういう気持ちの直後がいつも危ない。
白64は今は不要。
右辺を黒65で取り込まれ「あらま」。
しかし手数がかかっているので白66で、「まだ何とかなるか」と半ば気持ちを奮い立たせ、半ば「好きにして」。

黒71、打ち込みは予想通り。
白72・74は「広く攻めよう」という気持ちだったが、何だか緩い。
また白76・80・82は一貫性がない。
白106までで生きられて、「形勢如何にかかわらず」「自暴自棄」のウェイトが高まった。

白116から「何かないかな」と弄ったが、白132まで固めただけ。

幸運にも白154を先に打ったのは私。
決勝点なのだが、着手のタイミングがいかにも「今、気づいた」という感じである。
ただ「取れそうだな」とは前から思っていた。
何故打たなかったかといえば、白154の更に左下を最初考えていたから。
またそこに手を付けて勝敗がハッキリするのが怖かったのである。

結果32目半勝ち。
内容は相変わらずグダグダ。
本当はあまりお見せしたくない棋譜だが、とりあえず100試合目を白星で飾る事が出来たので良しとしよう。

ここまで通算63勝37敗。12級。R1891。
不遜を承知で正直に言えば、勝率7割、10級で100試合を通過したかったので満足はいかない。
一歩譲ってダブルスコアはキープしたかった。
ただそういう気概だけは大事だろうし、更に上を目指して対局を重ねていきたいと思う。

本当に試験の反省文のようになってしまった。

(;GM[1]FF[1]SZ[19]
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