棋道戦士0042

「敵がどういうつもりか知らんが、こちらも時間が稼げる」（シャア）

<使用側>
黒番用。

<使用法>
相手が忙しいと思っている箇所で、有り難いと思える手抜きしてくれたとき。

<解説>
第8話より。
ホワイトベースにはサイド3の避難民を多数乗せていたが、避難民は戦闘に倦み、地上に降ろしてくれと要求。
ホワイトベースクルーはジオン軍に避難民を降ろすための休戦を提案し、それを受けてシャアが呟いた言葉。
この休戦を巡って、この回では双方の様々な思惑が交差する。

囲碁でも一方が「何故手抜くの？」という局面での手抜きが生じる時がある。
そんな時、相手を尊重してどんな狙いがあるのか確認したい。

<使用例>
ここのところ白番ばかり打っていたせいか、今回も白番だと思い込み、
「何故、打たないのだろう？」
と、しばらく着手しない相手を不思議に思っていた。
相手のおかしいと思ったのか、回線を切断したり。
一言チャットを入れてくだされば気づいたのだけど、ちょっと悪いことをしました。
5分ほど時間を浪費してのスタート。

黒5はスタートの混乱を引きずっていたようだ。
最近は右下を小ケイマに締まる布石を重点的に試していたのだけど、思わずカカってしまう。
そもそも「今月の初手は小目」と決めていたのですがね。

もっともこれはこれで一局。
細かいことは抜きにするが、やはり白12は意外。
実戦では気づかなかったが、当初の予定の小目と桂馬の布石に結果的に戻っている。

黒23はあまり考えずに「ヒョイ」と打ってしまった。
白を凝り形にするのが目的だが、三々に狙いを残すことに。
ちょっと後悔を残した一手。

白28まで白は勢力で勝負…と思いきや白30。
不思議な進行だが、黒は方々に実利があって不満は感じなかった。

黒63の受けがどうだったか。
ちょっとカッコをつけすぎだったかもしれない。

もう一路右A、あるいはBだったろうか。
あるいは受けずに、右辺を消しにいくところかしら…。

白64はちょっと前の私なら
「イヤぁー！」
と気色の悪い叫び声をあげそうだが、もう慣れました。
もちろんここが手になる可能性はあると思っていたし、手にされたら私が悪いのである。

そして…実際に手にされてしまった。
黒71や75がおかしいですね。
そして黒87で抜く場所を間違え、1手ヨセコウに…。
隅のマガリ4目無条件取り…のつもりだったのだけど。
ダメが詰まっていないと、押しつぶしなのね。
理解不足。
囲碁歴1年半でこのザマ…。

白90の時点での右上はヨセコウだと思うのだけれど、黒91のコウダテに何故か急いで白は解消。
何とかツブレを半ツブレに納める。

「敵がどういうつもりか知らんが、こちらも時間が稼げる」

しかし危機感の薄さはここに留まらず、今度は106-108と右下まで手にされてしまう。
手にされたどころか、今度は脱出と生きの見合いを116、118と両方打たれたため、眼なし…。
死活に暗いことが露呈…。
それでもオススメした「第一感の死活」は良い本ですよ。
念のため。

「今度こそ終わり」
と思ったのだが、下辺の白をダンゴにしてチョッカイ。
ここを「攻め取りするぞ」と脅かすことで誤魔化し、何とか2眼ながら生きてしまう。
「場合によっては右下を全部捨てて、中地で勝負」などという夢を抱きながら打ったのが良かったのだろうか？
無理手順だったとは思いますがね。

ここで出来た壁を、左下で未解決になっていた白の大石を攻めることで活用。
しかし黒の壁も白に真ん中が破られているので、この構想もちょっと無理気味。
黒177と打ったところや黒191とノゾいたところなど、自分も怖いところが多々あるので、かなりヒヤヒヤしながら打っている。
この辺りを検討すると面白いのかも知れないが、ちょっとその気力も棋力もありませぬ。

結局、この白にシノがれてしまったが、これは半ば予定通り。
あとは左上と左下の地で勝負…のつもりだったが。

白230が敗着。
当然、未修復の断点を付いて、白の大石が再度切断。
白248にも黒249と
「左上ちょっとぐらいなら差し上げます」
ここは我ながら冷静に打ちまわし、勝負を決めた。

(;GM[1]HA[0]KM[3.5]
RE[B+R]SZ[19]FF[4]
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;B[hs];W[hp];B[bd])

ガンダムセリフ参照サイト