ドラマ「ハチワンダイバー」第6話で、
ちょっと一般にはわかりにくいかなと思われた部分を取り上げたい。
二こ神先生vs海豚プロ戦で、
こんな感じ(全く不正確だが)の手を指して、
「プロらしくない筋悪ですが」
と皮肉を言うシーンがあった。
ここでいう筋悪とは、
本来玉を囲うべき金銀が、
囲いの役割を果たしていない、
つまり玉が中央方面に対して防御が薄いということ。
そしてそれを承知で龍を殺しにいったということにある。
ただこのような局面で龍を殺すことは、
普通に指している時に龍を取る以上の価値があり、
全くのイヤミだけではないということを指摘しておこう。
入玉されると玉を詰ませるのが困難であることは、
既に以前解説した。
では両方が入玉し、
もう詰ませられそうもない場合どうなるのだろう?
実はそういう時に限り、
金銀桂香歩を1点、飛車角を5点と換算し、
合計31点であるほうを勝ちにするというルールがあるのだ。
(アマチェアの対局では28点というルールの時もある)
例えば上のシーンでは先手25点、
後手は29点である。
どちらも31点に達しない場合は持将棋=引き分け。
しかしここで龍を取れることは確定しているので、
仮に銀と交換するとしても先手は21点、後手は34点となり、
後は入玉さえすれば後手の勝ちとなる。
つまり相入玉模様の時は、大駒の価値が増大する。
だから海豚プロは筋悪でありながら龍を取ったり、
その後龍馬両取りをかけられて動揺したのだ。
もっともこれは入玉を得意とする二こ神先生への、
皮肉も多分にあるだろうが。
と、ここまで書いてみたが。
うーん、かえって更にわかりにくくなっちゃった?
ちょっと一般にはわかりにくいかなと思われた部分を取り上げたい。
二こ神先生vs海豚プロ戦で、
こんな感じ(全く不正確だが)の手を指して、
「プロらしくない筋悪ですが」
と皮肉を言うシーンがあった。
ここでいう筋悪とは、
本来玉を囲うべき金銀が、
囲いの役割を果たしていない、
つまり玉が中央方面に対して防御が薄いということ。
そしてそれを承知で龍を殺しにいったということにある。
ただこのような局面で龍を殺すことは、
普通に指している時に龍を取る以上の価値があり、
全くのイヤミだけではないということを指摘しておこう。
入玉されると玉を詰ませるのが困難であることは、
既に以前解説した。
では両方が入玉し、
もう詰ませられそうもない場合どうなるのだろう?
実はそういう時に限り、
金銀桂香歩を1点、飛車角を5点と換算し、
合計31点であるほうを勝ちにするというルールがあるのだ。
(アマチェアの対局では28点というルールの時もある)
例えば上のシーンでは先手25点、
後手は29点である。
どちらも31点に達しない場合は持将棋=引き分け。
しかしここで龍を取れることは確定しているので、
仮に銀と交換するとしても先手は21点、後手は34点となり、
後は入玉さえすれば後手の勝ちとなる。
つまり相入玉模様の時は、大駒の価値が増大する。
だから海豚プロは筋悪でありながら龍を取ったり、
その後龍馬両取りをかけられて動揺したのだ。
もっともこれは入玉を得意とする二こ神先生への、
皮肉も多分にあるだろうが。
と、ここまで書いてみたが。
うーん、かえって更にわかりにくくなっちゃった?
???と思ってたら、なあ~んだ~、24点制のことですか。
まあ、確かにそういう解釈もできますわけで。
ちなみに23点で負けた場合、「1目負け」というらしい(いやマジで)
まぁ24点制が正式名称なのは承知していますが、敢えて初心者にわかりやすくということで31点の方を採用しました。
…かえってわかりにくい?!
私は将棋もやりますんで、見慣れない「31点」なんて書き方が出てきたんで戸惑っただけです。
「1目負け」ってのは、昔本屋で立ち読みした将棋の本(たしか、なぜそこでプロが投げたかというのを解説していた本だった)に載ってたもので、一種の業界用語みたいです。
当たり前ですけど実力が伯仲してればそんなに筋の言い手は打てないしむしろ罠の時が多いです
それ解らないでプロにどやって筋悪い―とか本気で言ってる人みると悲しくなりますよー