対局日誌

ネット囲碁対局サイトでの、私の棋譜を記録していきます。
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新刊棋書情報「碁は殴るか構えるか」

2011-06-25 23:55:55 | 棋書
MYCOMから大好きな王銘エンプロの新刊
碁は殴るか構えるか」が出た。

メーエン先生の本にはハズレがない…わけではないが(笑)、
ハズレでも「これを書きたい、読者を楽しませたい」という意欲が
毎回本から滲み出ているので、それを感じさせない。

今回の本もオリジナリティ溢れるタイトルだし、期待していたが、
手にとってみた感じでは…うーん…残念ながら普通の本にみえる。
構成は川熊博行。

「「手の大きさ」で判断できないような局面において、
 どう『殴るか(どう戦うか)』、どう『構えるか(戦う準備をするか)』
 で着手の方針を決めている」
というメーエン先生の「碁の打ち方」を教授するのが本書の狙い。

メーエン先生の自戦解説(第2章・第3章)と
アマの碁の手直し(第4章)を題材に、
上記の打ち方の具体的運用方法をを示している。

「ゾーンプレス理論」をより簡明化した考え方ということだが、
「戦うか戦う準備をするか」と言い換えると、何だか普通の戦略に思える。
実際、私もその巧拙はあれ、私の着手の判断基準も同じだし…。

解説している実戦例は手順も掲載されているので、
メーエン先生が対局時に考えていることを記した
「打碁集」と思えればまだ良かったが、
そう割り切るには第3章の「アマの碁」の解説が余計。

第1章の序説は面白く読めたが
ちょっとすぐには「欲しい」という気持ちは涌いてこなかった。