「囲碁とっておき上達法」によると、
9路では強い人は基本的に戦いになるとのこと。
その言葉の通り、大澤プロは白10に打ち込んでこられた。
私もこの石が上辺と連絡してはたまらないので、黒11は当然。
黒13の下バネは厳しく白に迫ったつもりだったが、
素直に黒Aの方が白大変だっただろうか?
黒15とカケついだのは左上への侵略を考えてのこと。
ただ考え過ぎの気もする。
ここで白Bと打ってらっしゃらなかったのが自分としては意外。
こういう場面は何はともあれアテてくるものだと思うのだけれど。
「ヘボが何をいうか」
と言われてしまうかも知れないが、
あるいは私のヘボ具合を見て、
ちょっとユルめてくださったのかなと思ってみたり。
そこで狙い通り黒21と左上に侵略していった。
黒25では26も考えたが単に後手を引くだけと思いやめた。
白28に対して黒29は待望の一手。
そこで白32と打たれたところがターニングポイント。
次の一手が黒AかBか迷った。
勿論、第一感はAなのだけれど、
そうすると部分的に下辺白と右下黒に眼がなく、攻め合いになる。
攻め合いが苦手な私はこの結末が全くわからなかった。
今見ると、一手負けのように見えるが…。
よって「潰れるのだけはイヤよ」と黒33を選択。
この辺では「2目ぐらい負けかな」と思っていた。
黒35・37とハネツイで先手のつもりが黒39と戻らざるを得なかったのが誤算。
ただ40のツギと41のカミトリは見合いのようなものなので、
後手か先手かはあまりここでは関係なさそうでもある。
どうやら黒45と受けたのが最後の敗着のようで、
上の図のように黒1とこちらを打てば、
あるいはジゴになったのかもしれない。
白もコウ材がないので白4で5とは打てないようだ。
結局、作って、残念ながら私の1目負けとなった。