1日から今日まで京都で開催されていた、
第22回テレビ囲碁アジア選手権。
結城プロが予想外(失礼)の快進撃で決勝まで進んだことで、
おかげさまで昨日、今日と楽しませて貰った。
本当は1回戦から録画するつもりだったが、
6月2日からと勘違いしていて、
asutoronさんの記事をみて慌てて準決勝から録画した次第。
これで結城プロが優勝していればお祭りだったのだけれど、
そこまでは上手くいかず…。
結城プロは準優勝、孔プロの連覇という結果でした。
3日間を通して感じたのは、
結城プロの戦いに引きずり込む上手さ。
一見、戦いの起きそうにないところから、
難しい読み合いに持ち込み、
そこで相手を抜きさるという上手さに舌をまいた。
以下、大会でビビッと来た局面を列挙すると…。
1回戦第3局、陳vs結城戦より。
上辺黒が▲とコウのアジを解消したのに対し、
下辺▲の交換で代償がとれているという判断が、
プロには当然かも知れないが、
アマザル碁打ちには神業にしか思えない。
準決勝第1局、孔vs李戦より。
ここでの黒のサガリが、以下にも中国っぽい。
同じ中国プロが書いた「世界の新戦法」にも、
未収録分にこれに似た手が紹介されていた。
またこのオシ合いなんかも中国風なのだろうか?
尤もここでは必然の順にも思えるが…。
決勝、結城vs孔戦でも上記のようにオシアイがあったし…。
尚、このちょっと前で黒◎と打った場面で
上辺の◎の方に打てば、
左上の白への攻めと、白▲の取りが見合いで、
決定的な場面だったらしい。
その後、上辺を取られた代償に、結城プロは右辺を模様化。
メーエン先生によると、ここでもまだ黒が優勢らしいが、
ビデオを早送りで観戦しながら私は
「時間もほとんど使いきっているし、怖い打ち方だなぁ」。
結局、この場面で
下から受けたのがまずかったらしく、
スッタモンダの末、白に右辺に居座られ、黒の投了となった。
残念。
でもテレビ囲碁アジア選手権をドキドキしながら観たのは初めて。
今後もこういうアツくなれる対局が
もっと観られるといいのだけれど…。
その他、
・結城プロは椅子の上に正座。
・対局者みんな姿勢が悪いなぁ…。
羽生先生を見習いなさい(謎)。
・孔プロは香港映画に出てきそうな、
いかにも中国ならではの男前やねぇ。
・だけど時々ためらいながらの着手があって、
対局姿はちょっと美しくない。
・結城プロは勝負所とはいえ、
序盤で時間を使いまくるのでハラハラ。
・NHKの特設ページの棋譜解説はとても良かった。
asutoronさん紹介してくれてありがとう。
・放送事故多い。