対局日誌

ネット囲碁対局サイトでの、私の棋譜を記録していきます。
全くの初級者がどう成長していくか、見守ってください。

ネット碁会所無料会員について

2007-11-25 01:15:55 | 雑談
私はほとんどネット碁会所「幽玄の間」にはいかない。
偶にタイトル戦の中継を観にいく程度。

だから「幽玄の間」が「無料会員の規制を強化した」と聞いても
「アラ、マァ」
という程度の、軽い感想しかなかった。
見た目が変わっただけでなかったのね。

ところが「碁ワールド」12月号の「幽玄の間walker」を読んで、一転不快に。

そもそも子どもや囲碁入門者といったライトユーザーの受け皿を、日本棋院が放棄するのはどうかと思っている。
「ちょっと囲碁に興味を持った人の受け皿は、タイゼムやKGSにお任せ」
ということで良いのだろうかという気分はある。

一歩譲って、日本棋院がそこまで切羽詰っているとしよう。
「こうでなかればやっていけない」というならば、それは一つの方向として認めるのはやぶさかではない。
ボランティアではないのだし。
ずっと昔に使っていたときのサポートの対応は好感をもっていたし、コンテンツも値段に見合ったものを提供していると思う。
私も金銭的、心理的に可能ならば「幽玄の間」に入会してもいいと思ったこともある。

しかしだからといって、機関紙のコラムの中で
「無料で使える要望は図々しい」
というような内容の文を、堂々と掲載するのはいかがなものだろうか?
よほど無料会員の横暴が激しく、筆者の黒衣子さんが嫌な思いをしたのかもしれないが、それと「碁ワールド」の読者とはとりあえずは関係ないことである。
こういった話を聞いてかえって、
「意地でも有料会員になってやるものか」
と思った人もいるだろう。
何ら益のない文章だ。

加藤正夫先生が理事長だったころ
「日本棋院は今まで有段者にしか目がむいておらず、級位者はないがしろにしていた」
という趣旨のことを述べられていたと、「精魂の譜」に書かれていた。
しかし、これはちょっと違う。
実際、級位者も有段者も自ら待遇に差があるとは感じていないはず。

むしろ
「日本棋院は今も昔も、『今お金を出してくれる』人にしか興味がない」
と私は常々感じるのだが、どうだろう。
免状の扱いしかり。
一方でボランティア的な普及に努めている棋士も、勿論おられるが。

日本棋院の運営が大変なのはわかるが、
「金を出さざるもの打つべからず」
という空気は、果たして正しいのだろうか?

私達大人に対してはそれでもいいとして、せめて「将来に金蔓になる可能性のある」子ども達が正しいマナーの中で安心して打て、マナー養成にも繋がる無料ネット碁会所ぐらいは、日本棋院には運営して貰いたい。

例えば学生証のコピーと引き換えに、IDを発行するような形式はいかが?