昨日の話の続きになるが、同じ古本市で見つけたもう一冊の凄い棋書。
「裨聖会棋譜」1万円
手元にある古棋書専門店アカシヤ書店の目録だと大正15年刊で、2万円の値がつけられている。
箱はやや傷んでいるが、中身は昭和を生き抜いてきたとは思えないほど状態が良い。
裨聖会とは何ぞやというのは説明が難しいが、日本棋院設立前(!)に雁金準一、高部道平、瀬越憲作、鈴木為次郎ら4人が設立したグループ。
手合い制コミなしが普通だった当事では珍しく、段に関わらず総互先、コミありの碁を打っていたらしい。
その会で打たれた棋譜が上下巻の2冊にまとめられたものだ。
こういった本そのもの歴史的価値が凄いのは勿論だが、古本市で見つけた一冊には更に凄いものがついていた。
なんと高部道平が、犬養毅に宛てた書簡が入っている!
犬養毅は1932年5月15日、かの歴史的に有名な事件「五・一五事件」で海軍将校の凶弾に倒れた首相。
碁界どころか、日本史上の重要人物。
本因坊秀栄とも親しく、パトロン的なことも行ったことで碁界とも繋がりが強い。
一方の高部道平も碁打ちとしてはパッとしないが、日本棋院設立の中心となった棋士。
和紙に毛筆で認められた文は、達筆すぎて私には読めなかった。
恐らく高部道平が
「このたびこういう本を出しましたので、ご覧ください」
といった書簡を添えて、本を犬養毅に送ったものと思われるが…。
ということは、犬養家からの流出品?
レア中のレア。
私がというより日本棋院にとって、非常に価値があるのではないか?
私はそういう希少性より、実益なので手を出せませんが…。
何故こんな本が古本市に…と思っていたら、別に日いった時には売れていた。
オイラが買ったら日本棋院に寄贈したのに…。
「なぜ買っておいてくれなかったの」
と、日本棋院から苦情がこないかしらん?
「裨聖会棋譜」1万円
手元にある古棋書専門店アカシヤ書店の目録だと大正15年刊で、2万円の値がつけられている。
箱はやや傷んでいるが、中身は昭和を生き抜いてきたとは思えないほど状態が良い。
裨聖会とは何ぞやというのは説明が難しいが、日本棋院設立前(!)に雁金準一、高部道平、瀬越憲作、鈴木為次郎ら4人が設立したグループ。
手合い制コミなしが普通だった当事では珍しく、段に関わらず総互先、コミありの碁を打っていたらしい。
その会で打たれた棋譜が上下巻の2冊にまとめられたものだ。
こういった本そのもの歴史的価値が凄いのは勿論だが、古本市で見つけた一冊には更に凄いものがついていた。
なんと高部道平が、犬養毅に宛てた書簡が入っている!
犬養毅は1932年5月15日、かの歴史的に有名な事件「五・一五事件」で海軍将校の凶弾に倒れた首相。
碁界どころか、日本史上の重要人物。
本因坊秀栄とも親しく、パトロン的なことも行ったことで碁界とも繋がりが強い。
一方の高部道平も碁打ちとしてはパッとしないが、日本棋院設立の中心となった棋士。
和紙に毛筆で認められた文は、達筆すぎて私には読めなかった。
恐らく高部道平が
「このたびこういう本を出しましたので、ご覧ください」
といった書簡を添えて、本を犬養毅に送ったものと思われるが…。
ということは、犬養家からの流出品?
レア中のレア。
私がというより日本棋院にとって、非常に価値があるのではないか?
私はそういう希少性より、実益なので手を出せませんが…。
何故こんな本が古本市に…と思っていたら、別に日いった時には売れていた。
オイラが買ったら日本棋院に寄贈したのに…。
「なぜ買っておいてくれなかったの」
と、日本棋院から苦情がこないかしらん?