奈良大好き☆お勉強日記

奈良大学文学部文化財歴史学科(通信教育部)卒&奈良まほろばソムリエ検定のソムリエを取得したヒトの色々な勉強の日記です♪

勝手に飛鳥ウォーク

2011年05月17日 | 色々・モシクハお勉強
今年は奈良大&飛鳥保存財団共催による
「飛鳥周遊ウォーク」が春に開催されないと知って
んじゃ、勝手に歩いたるわい!

ということで直前になぎさんを「一緒に行こう」と強引に誘い、
行ってきました、飛鳥歩き。
奈良大卒業生二名による「勝手に飛鳥ウォーク」です。

奈良から名古屋へ試験を受けに行くのに、
近鉄を特急を利用しないで乗りついだ経験の応用で、
名古屋から奈良への「急行を乗り継ぐ旅」で出かけてみましたよ。
名古屋から伊勢中川を経て、大和八木まで三時間の旅。
移動途中の車窓からの風景も楽しみの一つです。

無事大和八木でなぎさんと落ち合って橿原神宮前へ。
そののち、すぐ出発するバスに滑り込みセーフ。
楽して飛鳥大仏まで移動させていただきます。
例年は飛鳥資料館で解散になった後、
ヘロヘロになってバスに乗り込んで帰ってくる道も、
今日はまだまだ元気なうちに逆まわりでバスが進むのが新鮮でした。

飛鳥寺は例によって例のごとく、中へは入らず(笑)
鐘だけつかせていただいて手を合わせます。
「あれに見えるが入鹿の首塚です~」
いつもだったら、あそこで集合してるはずなんですけどね。

その後、飛鳥坐神社にもおまいり。
なんだか案内看板とか、扁額とかがキレイになっていたのは
1300年効果なんだろうか?
持ち上げると願いが叶うという石は今回は持ち上がらなかったわ。
ヤバイではないか。

その後、明日香民俗資料館一階の酒船亭へ。
いきなりここで昼食です(笑)
日曜日ということもあって駐車場はそこそこの混み具合。
大型観光バスも入っていて、酒船亭もその団体さんを受け入れるようで
テーブル席には用意が出来てました。

ワレワレは座敷にて、「創作古代食 飛鳥の宴」なるものをいただくことに。
これ、結構リッチなお食事です。
リッチゆえに、あまり召し上がる人がいないのか、
食事レビューが見当たらなかったのでオソルオソルの予約だったのですが。
見事その不安を一掃してくれる、なかなか美味なものでした。

古代米がもちもちしていたり、醍醐味といわれた古代のチーズ「蘇」があったり、
猪肉やアマゴの姿焼き、干しイチジク、焼き栗、ヤマモモなどなど。
その上、ヤマモモの入った食前酒と、にごり酒もついていて、
気分は曲水の宴です(笑)

なかなか普段味わうものじゃなかったので、
すべて美味しくいただきました。
お土産用に亀形の器もついていて大人のお子様ランチ状態でしたね。
まだどこも歩いてないのに、すでに酔っ払い二人組みです。

とりあえず、食事という重要ミッションを無事終えたあとは、
敷地内の明日香民俗資料館を見てまわります。

食堂の二階は蔵の中に納まっているような農具や道具が並び、
隣の敷地には古民家が移築されていました。
天上の竹組みが煤であぶられていい色になっています。
ここで大名御膳を食べるというのもいいかも。
(食い物がらみのアイディアは良く浮かぶもんだ)

そして、お隣の万葉文化館へ。
実はここ、入ったことがないのだな。
飛鳥周遊ウォークのときは、ここらへんは通り抜けるものの、
中に入れてはくれないもんで。

飛鳥は歩き回るところであって、ハコモノに入るようなところではないので、
こういうところってあんまり入らないのだよ。
ということで今回が初体験。

基本理念としては
”万葉のふるさと・奈良にふさわしい
『万葉集』を中心とした古代文化に関する
総合文化拠点として、国内外から多くの人たちが訪れ、
楽しみ、学ぶことのできる機能と魅力を備えた「万葉文化館」”

だそうで。

まあ、ここできるときもすったもんだありましたしね。
いろんなもの出てきたのに、その上に建物建てちゃったんだから、無理もないが。
まあ、古いもの好きの人たちにとっては「絶対入ってみたい」ものではないけど、
「入っておかないとあれこれものがいえない」ってのも確かにあると思う(笑)ってんで。

今期は一階の特別展では「安野光雅 日本のふるさと奈良」をやってました。
飛鳥のあちこちの風景のスケッチが並んでいたので、楽しめました(謎)
でも会場はかなり広くて、展示されている絵の数も多くて、ちと疲れた。
それを見越したように、会場を出たところには展望ロビーがあって、
ここで休憩をしている方もいらっしゃいましたわ。

次はエレベータで降りて地下の展示室へ。
入り口で万華鏡状態の鏡の部屋が待ち受けていたり、人形が歌垣してたり、商売してたり、
盛りだくさんなのだけど、”人形劇”は音響が効きすぎて聞き取りづらい…。
新しい技法による見せ方に凝っているのは認めるけど、
結構おなかいぱーいになっちゃって、特別展示室を見てくるの忘れちゃったわ。
飛鳥池工房遺跡や、富本銭に関する展示などあったらしいけど
とりあえず、満足(笑)

次へ進みましょう。
ここから歩け歩けの飛鳥歴史公園へのルート。
伝板蓋宮跡も橘寺もふっとばして「アチラに見えますのが…」
を決め込んで遠景のみで、終了。
まあ、毎回立ち止まってみているところではありますので。
今日は素通りです。
(いや、例年も橘寺は素通りですけどね)

メイン車道から一本、南に入って、農道をテクテク。
亀石に到着。着くや否やとりあえず隣の売店で休憩してみた。
お茶を買って一気飲み。
そんなに暑い日ではありませんでしたが、水分補給は忘れずこまめに。
村内に金は落としてもいいけど、ゴミは落としてはいけません。
残していいのは足跡だけ。
とっていいのは写真だけ。
です。

亀石を過ぎたあたりでは謎の新しい道が出来ていて、
どんどん村内の道路事情がよくなっていることを実感。
新築工事は厳しく規制されていますが、道はどんどん良くなる良くなる。

そういえば初めて飛鳥に来た頃って、もっとここらへんは細い
狭い道だったよなあと思いつつ、天武持統天皇陵わきをすり抜け、
今回唯一の上り坂をへーほーと上がりました。

本日最後のイベントは高松塚古墳壁画の修理作業室での公開。
今回は特に、高松塚の玄武と、キトラ古墳の玄武が並んで揃い踏みなんだとか。

集合して、受付して、参加者パスを首にかけて。
事前ガイダンスを受けて、いざ修理作業室へ。
なぎちゃんが「こんなとこ来たことない」っていうけど、
いえいえ、飛鳥周遊ウォークでここを素通りして、
鬼の雪隠と鬼の俎に行ったことありまっせ。
記憶を辿ると確かにあります。
水野先生がスタスタと歩いて先に行っちゃって、慌てて追いかけていったっけ。
結構、飛鳥の道はくまなく歩いているんだなあ…。

修理作業室ではわずか10分の見学ながらも、
部屋中央には左にキトラ、右に高松塚の玄武が鎮座ましまして、
東西横綱揃い踏み並みに感動しましたよ。

剥ぎ取られてきたり、解体して持ってこられたりしなければ、
絶対に両者はここで並んでいることはなかったのだと思うと、
なんて不思議な光景なんだろうと感慨深いものがあります。
スマンのぉ、こんなことになって。
墓を暴くようなことになって。
永遠の眠りを妨げて。
済まんのお。

10分の見学はあっという間に過ぎて、
アンケートを書いて終了です。
いつもは「飛鳥駅」がスタート地点ですが、
今回は飛鳥駅が終了ポイント。
裏道(?)を歩いたらあっという間につきました。
少々時間があったので、駅前の飛鳥総合案内所でぶらぶら。
その後よい時間となり本数の少ない吉野線にも無事乗り込みました。

本日歩いた距離は例年に比べると大したもんじゃなかったけど、
まあ、お天気もよく、疲れきるほどではない程ほどで、
気持ちよく歩けたことに感謝でございました。

自転車で効率よく回るのもいいですが、
やっぱり飛鳥は歩いてまわるスピードが一番にあっていると思う。

八木でなぎさんと別れたあとは、
宇治山田行き快速急行と、名古屋行き急行を乗り継いで帰りました。

浮いた特急代で昼飯をリッチに♪がコンセプトの今回の小さな旅。
近鉄の電車代よりも、昼飯代の方が高かったなんて、笑える~。

また行こう>チープなリッチ旅♪

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4 コメント

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飛鳥ウォークいいですね (punipuni)
2011-05-17 20:24:38
 飛鳥日帰りができるなんてほんとにうらやましいです。

「キトラと高松塚の玄武の揃い踏み」公開
これって秋にもあるんではないかと期待してるんですが・・・

ところで薬師寺法要は土日のどちらに行かれる予定ですか?
返信する
ありがと~♪ (なぎ)
2011-05-17 23:27:28
良いお天気で良かったね~♪
久しぶりに歩いたけど、あれぐらいなら特に疲れたということもなくて、楽しかったわ☆
ランチも美味しかったし、濁り酒はうまかったし、良い一日でした!
また誘ってくださいませ~。
返信する
日帰りといっても (かるほ)
2011-05-18 00:01:39
punipuniさん
行きに4時間半、帰りに4時間半かかってますので、
関東方面に帰られる方々と時間的には変わらないかと思います。
(まあ、金額的には格段の安くいけますがね)

作業室の見学は秋に行ったことありますので、
またこれからもチャンスはあると思います。

薬師寺は土曜日に行こうかなと思っていますが。
いかがでしょうか。
返信する
ランチと歩きで (かるほ)
2011-05-18 00:03:10
満足したね>なぎさん

なんか一番心配したのがランチの味だったもんで(笑)
箱モノはまあ、あんな感じかなってことで(謎)
また程ほどに歩きましょう。
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