奈良大好き☆お勉強日記

奈良大学文学部文化財歴史学科(通信教育部)卒&奈良まほろばソムリエ検定のソムリエを取得したヒトの色々な勉強の日記です♪

GWは奈良その2

2013年05月06日 | 色々・モシクハお勉強
二日目は早朝から動くことにして早起き。
(当社比)

まずは東大寺からですから、早起きは三文の徳、とばかりに朝イチを狙って。
というか、今頃は7時半から開門してますから、時間の有効活用のためには
スタート時間を前倒しですよ。
(特に旅行者には、朝の時間の有効活用はおススメです)

それでも参道についたときには7時45分くらいになっちゃったけど(ダメじゃん)
既に鹿せんべい売りのおばちゃんや、露天のおじちゃんはスタンバッてます。
いやいや、本当に奈良の朝は早いのだな。

久しぶりに大仏さんに再会。
その後、四月堂へ。
四月中に、四月堂をお参りできる。プライスレス!
長いこと閉められていた三月堂も5月18日(土)には再開扉の予定だとのことで、
次に来たときには、久し不空羂索観音ぶりにお会いできるかな。

ここから春日大社へ。
9時前からの朝のお参り(朝拝)に参加するためにです。
神職とともに、一般の人も、大祓詞をあげるのです。
初めて参加したのは、東日本大震災の四十九日法要に参加するために奈良入りした時のこと。
あれから二年たちましたが、現在でも春日大社では「東日本大震災」とともに、
「奥吉野・熊野大水害」の被災者の救済と、一日も早い復興を毎朝祈念しています。
大祓詞を三回読み上げ、災害復興を祈ります。

それが済むと、三笠山本宮神社と伊勢神宮への遥拝をささげ、
境内の若宮社をはじめとする摂社末社を回ります。
主だったお社を回りながら、ちょこちょことした説明を受けます。
本日の神職さんは若い人で、現代っ子言葉もチラホラ散見していい感じ(笑)
それでも「何故若宮社の前の神楽殿の御簾はこんな低い位置にかかっているのか?」とか、
「慶賀門の上の瓦には、内外ひとつずつ桃がのっている」とか、
「正しい参拝の作法」とかを教えてくださいました。
「半日かかるところを、短時間で、いいとこ取りにてご紹介申し上げました」
と世話役のお言葉で本日の朝拝、無事終了です。
本日はお礼として檜皮の寄進をさせていただきました。

今年の「砂ずりの藤」は良い感じに伸びてきてます。
2年前に見た時は、先年の暑さの影響であまり伸びずいま一つでしたが、
今年の藤はなかなか良いようですよ。

その後は参道を戻ってきて、再び東大寺へ。
朝イチで来たときには殆ど人がいなかったけど、
一回りして戻ってきたら、かなりの人出。
おお、おう。良い感じではないか~。
日曜日だし、連休なか日だし、これくらいの人出がなくっちゃね。

そして、東大寺ミュージアムにて、「鎮壇具のすべて」を見学。
開館してからは長いこと「奈良時代の東大寺」をやっていたのだけど。
それが掛け替えになったというので、行かねばということで。
「陰剣」「陽剣」も拝めたし(字は勿論見えなかったけど)ウハウハだわさ。

お次は興福寺へ。
もちろん、南円堂の特別ご開帳を見に。
南円堂&北円堂で1200円!
ええ商売してはりますなあ(笑)
チケットに記念品としてにおい袋がついてました。

一度南円堂には入ったことあったけど、ここ土禁なのね。
「靴をぬいでおあがり下さい」と言われて、手渡されたのはナイロン製の手提げバッグ。
「靴は手提げに入れてお持ち下さ~い。手提げはお持ち帰り下さ~い」
ってことでした。におい袋と靴バッグが御土産なんだ。
この手のプレゼントって、金峯山寺でも靴バッグもらったっけ。

堂内に入ると、普段は隠れている、不空羂索観音さんとご対面。
お久しぶりです~と見上げていたら、堂内の幡を見て、前にいたお嬢さんたちが
「うわ~法政カラー♪」と言ったからさあ大変(?)

解説しよう。法政カラーとは「オレンジ色のこと」である。
法政大学のスクールカラーであるオレンジ色(確かにこんな色調だ)の幡を見つけた女子二人連れが、
そんなところに反応するってことはOGかい?
(そういう私もイチオー卒業生だが)

彼女たちは鎌倉時代のブツを見上げつつ、
「平安の頃だったら、こういう下膨れの顔が美人だったんだよね」
「だから、世が世ながら、”キンタロー”みたいのが美人なのよね」
何の話をしてるんだ、キミタチは…。

その後もガールズトークは続き、
何だか堂内に目を向けつつも、耳は彼女たちに釘付け。
うーん、あたしの南円堂見学がぁ(なはは)

それは次の北円堂でも続くのである。
とりあえず、堂内での仏像の彼女たちの感想なども拝聴しつつ、
「無著・世親」御両名との再開を喜んでいると…。

「だけど、マエダアツコってどこが可愛いのかわからないんだよね~」
唐突に蒸し返される、芸能人ネタの話。
その話は、今ここでしないといかんのかね?
(聞き流せない私が悪いのだが)

なんだか、見たのか、感じたのか判らんままに北円堂を出る羽目に。
ちょっと外部に影響されすぎだわさ。反省反省。

さて、奈良公園エリアの散策はココまで。
本日はちょっと遠出するのだ。
これから、當麻寺いくぜ(笑)

奈良博との連動企画で、当麻寺の各塔頭が100円引きになるようだし、
牡丹だの、ツツジだのもキレイな時期だしってことで。
ぴゅーっと近鉄で当麻寺駅へ。

すると、駅前や構内に、ものすごい人。
こんなに当麻寺に人がいるの初めて見たかも(笑)
しかも駅前のどっこいまんじゅうなるものに行列が…。
もちろん中将餅にも当然のごとく大行列。
(だって、これから電車に乗るって人たち、みんな手に手に中将餅持っていたもん)
恐るべし、奈良博効果!

しかし、昔ながらの道幅の狭いところをワラワラ人が歩いているので、
通行にはちょっと気をつかいました。こんな混雑見たことない。

見たことないといえば、相撲館のはす向かいに、春木春陽堂なるお店が開いておりまして。
店構えと、日よけシードはあるものの、いつ来ても開いてないから、閉店した
ものとばかり思っていたら、なんと春のみの限定店舗なんだそうな。
(よもぎが出る季節のみの、季節営業)
ここも中将餅のようなよもぎ餅を売ってました。
そして当然、ここもスゴイ行列で、裏では近所のパートさんとおぼしき方たちが
必死になって餅をちぎり、餡をのせていました。

人に圧倒されながら、とりあえず当麻寺の本堂+金堂+講堂を回ります。
奈良博へお出まししているものもあるので、
「中将姫さまは奈良博へ出張中です」
「十一面観音菩薩さまは奈良博へ出張中です」
の張り紙。
まあ、確かに、出張中ですけどね
>なんか、サラリーマンみたいですわ。

今回の奈良博展に伴って、このたび本堂では床にLEDライトが埋め込まれて、
須弥壇を照らしています。普段は薄暗い堂内ですが、
これにより須弥壇の螺鈿細工がキレイに見えました。
おおお、この須弥壇は国宝でしたね。
触れてはなりませんが、息がかかるほどの近さで拝見できました。

あとは、護念院でお庭の躑躅と牡丹、西南院で水琴窟と石楠花を堪能しました。
當麻寺で二箇所以上入山すると、クリアホルダーがいただけます。
それをいただいて、ほくほく。
帰る前には、日本最古の梵鐘の周囲に足場を組み、目の前で梵鐘が見られる
ってのを見に行きます。伽藍三堂を見学すると、入場券がもらえます。
せっかくのチャンスなので、これもぜひ見て下さい。
(ただし、時間は10時~16時なので要注意)

さて、当麻寺でのミッションはこれにて終了。
傘堂を経由して、石光寺へ。

この時期は、日本最古の石仏さんが拝めるというので行きます。
このお寺は天智天皇の御世に、この地に光る石があったので、
それで弥勒菩薩を彫り、お寺を創建したといいます。

それがいつの間にやら所在がわからなくなり
平成三年に本堂改修工事の際に発見されたというのが発掘された石仏。

今回初めて拝んだんだけど、丸マルとしたふっくらなお顔立ちは、
石でできているという感じがしなくて、プクプク顔。
なんだか、ほっとできる、お姿でした。

ここは花の寺二十番札所らしく、今の時期は牡丹や石楠花が所狭しと咲いています。
この日の午前にも撮影会があったらしいです。
(お寺で、おねーちゃんモデル呼んでの撮影会って…なんともはや(苦笑)現世利益ですな)

ここは地味なお寺ながら、「心礎」だの「歌碑」だの、「石仏」だのが
奈良検定の問題として取り上げられているので、見所たくさんです。
花がない時期は地味な寺ですが、今の時期は牡丹・牡丹・芍薬・芍薬・牡丹・牡丹。
どこまで行っても、牡丹ぼたん…(略)
午後五時までと勘違いしてさっさと出てきちゃったんだけど、
この日は五時半までの開門時間でした。
(どーりで周囲の人はのんびり鑑賞を続けていたわけだ)

そして、二上山のらくだの背の真ん中に日が沈むのを拝みつつ、
行きたい行きたいと思っていた「もんちっち3」で
フルーツあんみつ食べてコーヒー飲んで
ここはモーニングとランチがボリューミーということで期待していたんだけど、
オーダーストップ直前ということで、それが望めるわけもなく。
ただ、頼んだフルーツあんみつも、ものすごいボリューミー。
いちご一粒+パイナップル2切れ+ぶどう一粒+オレンジ一切れに、
寒天がどばーん&白玉みっつに小豆どかん!その上にアイスクリームどがーん
ということで、本日は夕食、これになっちゃいました(笑)
はー、満足満足。
一つ向こうの道には、怪しげ、でも美味そうな「ピサヌローク」なる
タイ料理屋さんもあったので、次はぜひここも要チェックかな。

駅前に戻ったら、中将もちは売り切れており、
どっこいまんじゅうは閉店していて、
駅はひっそりしておりました。
おおー、皆さんお帰りになったようですね。

ってことで本日のミッション完了です。
本日もよく歩きました。

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2 コメント

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居てたよ~☆ (かるほ)
2013-05-10 21:57:00
なぎちゃん
古いお軸だと「絵」は見えなくなっていることが多いけど、
織物だからね、飛び出す3D絵みたいに、
じーっと見ていると浮かび上がってくるのね。
石光寺の石仏さん見たかったから、
當麻寺にもついで参りしたわ(笑)

そうそう、當麻寺金堂の須弥壇の謎の穴。
あれ、どうやら、昔あそこに仏さんがあった跡らしいですわ。
(本堂で坊様にきいてみた)

いよいよ来週には三月堂が再開扉だねー。
楽しみ楽しみ。
日光&月光がいらっしゃらないとなると、少しはブツ密度減るかな>三月堂。
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来てたのね~☆ (なぎ)
2013-05-09 23:33:51
當麻寺曼荼羅、ぱっと見にはただの赤茶色だけど、じっと見てると描線が浮かび出てくるよね☆
あれが織物で1300年たってると思うと、やっぱり、感動したわ~。
それで、ちゃんと當麻寺にも行ったのね、流石かるほさん!

東大寺ミュージアムの鎮檀具、素敵~♪
日光、月光さんはもう三月堂には戻らはらへんらしいよ。

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