評 植田剛彦(評論家)
旺盛な著作活動をつづける著者は嘗て『月刊ミヤザキ』と呼ばれていたが、前作をまだ読み切らないうちに、この新書である。これじゃ『週刊ミヤザキL』だ。
冗談はさておいて、中味は深刻な日本の状況なのである。
日本人が酩酊している国連信仰。ところが国連はワルの巣窟だった。
この世を支配しているのはグローバリズムだとか自由貿易を正義のように錯覚しているのが日本人。ところが中国の . . . 本文を読む
ロシアがウクライナを侵攻した直後から金価格の暴騰が始まった。
最大のバイヤーは中国だった。中国中央銀行は18か月連続で金を購入し2023年に最大の金購入国となった。
公式でも中国人民銀行は300トン以上の金を外貨準備金に積み増しし、このために保有していた米国債を数千億ドル規模で売却し、米国を慌てさせた。五月のイエーレン財務長官は表向き「中国の過剰生産」への懸念を表明したとされるが、舞台裏では「 . . . 本文を読む
ジュリアン・アサンジは突然釈放された。司法取引に応じて自由の身となり、英国のベルマーシュ刑務所から出所した。英米は国家安全保障の基本を忘れたようだ
すぐにサイパンへ向かう飛行機に搭乗し英国から去った。ロンドンのエクアドル大使館にたてこもった期間を含めると合計十四年を孤独に過ごした。
西側の左翼ジャーナリズムは勝ち誇ったように報道した。彼を支援してきたのは国家破壊を企む左翼団体と、それに同調する . . . 本文を読む