労組・日本プロ野球選手会(新井貴浩会長=阪神)は、大阪市内で臨時総会を行い、来年3月に開催される第3回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)に不参加の方針を全会一致で決議した。
選手会は主催者のWBCインク(WBCI)に、代表チームのスポンサー権及び関連グッズのライセンシング(商品化)権を求めてきたが改善されず、苦渋の決断を下した。既に参加表明している日本野球機構(NPB)は説得にあたる構えだ。
MLBのポール・アーチー副会長はかねて「大リーガーの保険をはじめ運営に巨額のコストがかかる」と説明。そのため資金が必要で、日本の選手会の提案する形で大会を開催した場合は4カ国ほどしか集まらないと主張している。
この副会長のコメントはお笑いもんだ。そもそもMLB側の都合で春先に開催する等の我儘を参加国は飲まされ、米国代表に球宴クラスの選手を揃えられず米国企業のスポンサーを付ける努力もせずに、日本企業頼みで資金集めをしていて日本側の要求にゼロ回答では日本側の怒りも納得できる。
◎MLBの3大クラシック
春=World Baseball Classic(WBC)
夏=Midsummer Classic(オールスター・ゲーム)
秋=Fall Classic(ワールド・シリーズ)
第一主催者はMLB側なのだから開催コストが巨額になるのは当然で、第3回大会の拡大路線も全ては日本企業の資金が目当て。開催組織である「MLBI」はMLB機構側とMLB選手会側が勝手に話し合って出資して取り分を決めているのも納得いかん。「MLBI」発足時に参加国側にも一定の資金提供を呼び掛けて中立な立場の組織を設立するべきだった。
個人的には第1回大会も第2回大会も熱心に観戦(球場でですよ!)したので思い入れが高い大会です。特に第2回大会は東京ドームで試合観戦して、そのまま、アメリカでの準決勝~決勝戦まで現地で観戦して大感激したので、あの感動をもう一度味わいたいですね。管理人に取っても自分の人生で一番感動した瞬間でしたよ!!
選手側の本音も候補クラスの選手(新井会長は候補外でしょうね現状では)はWBC出場に意欲を持っている筈でしょう。仮に日本代表が編成されればダル、黒田、青木、松坂、岩隈、川崎、イチロー、福留(ヤンキースAAA)らのMLB在籍組にNPBでは4番候補の中村(埼玉西武)や前田健(広島東洋)らの代表でのプレイも是非見てみたいですね。
野球が五輪競技から外れている現状では、プロが参加する国際大会はWBCだけなので2連覇中の日本が参加すること無く3連覇の夢が断たれるのはファンとして複雑です。結果的に参加することになってもケチがついての参加には成ってもらいたく有りません。
ところで本来はNPBがする筈のMLBIとの交渉はどうなっていたのでしょうかね?
疑問点は最後の一文のそこです。
結局NPBって今回の件で何をやっているのかよくわからないのですが・・・。
米国との交渉を早々に諦めてNPB内の選手を交渉することだけしか策が無いのであれば、今回は最終的に出場しても次の大会でも同様の議論が起こりますね。
本来、今回の選手会がやっていることはNPBがやるべきことではないのでしょうかね。
今回の不参加表明について、NPBと選手会側との間で参加を巡る歩調が統一されていなかったように感じます。
NPB側は妥協してWBCには出場して、その代わりに侍ジャパンを常設化してそちらで稼ごうとの考え。でも選手会側はあくまでも自分たちの主張を貫きたい。NPB側と選手会側がどこまで意志の統一を図れていたのか疑問に思います。