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映画『ホーボー・ウィズ・ショットガン』を観て

2011-12-24 21:55:09 | 映画・ホラー,サスペンス,スリラー

11-91.ホーボー・ウィズ・ショットガン
■原題:Hobo With A Shotgun
■製作年・国:2011年、カナダ
■上映時間:86分
■字幕:間淵康子
■料金:1,800円
■鑑賞日:12月23日、シアターN渋谷(渋谷)


□監督・編集:ジェイソン・アイズナー
□脚本:ジョン・デイヴィース
□撮影監督:カリム・ハンセン
□製作:ニヴ・フィッチマン
◆ルトガー・ハウアー(ホーボー)
◆グレゴリー・スミス(スリック)
◆モリー・ダンスワース(アビー)
◆ブライアン・ダウニー(ドレイク)
◆ニック・ベイトマン(イヴァン)
【この映画について】

クエンティン・タランティーノとロバート・ロドリゲスがB級映画に思いを捧げた『グラインドハウス』の流れをくむバイオレンス・アクション。カナダ出身のジェイソン・アイズナー監督が友人らと作った本作のフェイク予告編がファンを魅了、長編映画化に至ったという。この流れは昨年公開された『マチェーテ』と同じで、グラインドハウス・ブランドの第2弾と言える作品。悪が巣食う町を粛清するために、ショットガンを撃ちまくる主人公を演じるのは、スタッフの総意でキャスティングしたという「ザ・ライト エクソシストの真実」、現在公開中の「ブリューゲルの動く絵」のルトガー・ハウアー、「あの日の指輪を待つきみへ」のグレゴリー・スミス。
阿鼻叫喚の血まみれシーンと、5分に一度のショック描写の連続─“修正不可能”のレッテルを貼られ、R18+というレイティングに“相応しい”俗悪映画だ。(この項、gooより転載しました)
【ストーリー&感想】(ネタバレあり)
列車に無賃乗車して町から町へとさすらう初老のホーボー(=流れ者)。仕事を求めて新たな町ホープタウンに降り立った彼を待っていたのは、暴力と混沌に支配された世界だった。
犯罪組織のボス、ドレイクが町を牛耳り、その息子スリックとイヴァンが殺戮を繰り返していながら、彼らを取り締まるべき警察は事態を見て見ぬふり。ホーボーは娼婦アビーを誘拐しようとしたスリックを警察に突き出すが、警察署長が犯罪組織と通じていたため、釈放されたスリックによってナイフで胸を切り刻まれてしまう。ゴミ捨て場に放置されたホーボーはアビーに救われるが、もはや犯罪者に立ち向かう気力を失っていた。

彼は芝刈り代行業で日銭を稼ぐべく、質流れの電動芝刈り機を買うための資金を得ようと屈辱的な仕事を引き受けるようになる。ホームレス同士のケンカや過激なパフォーマンスを撮影していたビデオ監督に命じられるまま、ガラス瓶を自分の頭でたたき割り、鋭く尖ったその破片をかじって痛みに耐えるホーボー。
ようやく金を貯めて質屋を訪れたその時、店内に武装した強盗が押し入ってくる。ホーボーは反射的に壁にかけてあったショットガンを手にし、強盗を次々と射殺。この事件をきっかけに、彼は再び悪に立ち向かう決意を固め、ドラッグの売人・ポン引き……と彼は犯罪者を血祭りに上げていく。ショットガンを持ったホーボーの活躍は、大々的にメディアに取り上げられ、またたくまに人々の間で話題となる。

今まで暴力に怯えて暮らしていた住民も、彼に刺激されて自警団を結成、これでホープタウンの犯罪は一掃されるかと思われた。だが町の平和を望まないドレイクは、スリックとイヴァンにホーボー狩りを命じる。ホーボーvs.犯罪組織の対決は苛烈をきわめ、悪徳の町ホープタウンは血まみれになっていく……。

実はタマタマだったのだが、昨日観た2本の映画(ブリューゲルの動く絵とこれ)のどちらにもホーボーを演じたオランダ出身のルトガー・ハウアーが主役で出演していた。本当にタマタマなのだが、かたや有名な画家を演じ、こちらでは流れ者を演じる等、両極端な役柄だったがどちらも違和感は感じず。
話しは逸れてしまったが、ホーボーというのは名前ではなく「流れ者」を意味するのだが、冒頭の長距離列車の貨物に無賃乗車して勝手にふらっと下車してその町で流れ者としてうろつくのが彼のスタイルで、B級映画の雰囲気がプンプンと漂ってくる。降り立った町の名前が「ホープタウン」(希望の町)というのも捻りが効いていて笑ってしまった。
この町は犯罪組織の親分ドレイク父子が牛耳っていて警察ともつるんでいてヤリタイ放題で、住人は恐怖におののいており、ホーボーが町に降り立った直後にも、息子スリックとイヴァンが中心部で公開処刑をしても誰も文句を言えない光景を見てしまった。

腕に自信のあるホーボーは我慢して見ていたが、遂に弾けてしまい、見るに見かねてショットガンを手に立ち上がった。そんなホーボーを住人達もサポートし一緒に応援するのだが、ドレイクらが黙って見過ごす筈もなく、ホーボーは娼婦のアパートに匿われながら犯罪組織と対峙したが、最後は彼自身が追い詰められ銃弾を浴びるのだが、犯罪組織も壊滅的打撃を受けて、町は平穏を取り戻すことになる?、と思えるのだが社会に根付いている犯罪の欠片がある限り、別の組織が乗り込んで来ないとも限らないが、派手にドンパチしての終わりでした。

シアターNはこの手の作品の上映が多い映画館ですが、まあ、アメリカの場末の映画館(作品としてはカナダ映画です)で唯一の娯楽として3本立てあたりで上映される「グラインドハウス」スタイルであり、元々はフェイク予告編からスタートした映画なので、難しいストーリーは無く麻薬、売春、暴力、銃犯罪というアメリカ社会の暗部が単純に描かれていれば観る方は分かり易いし、結局は銃撃戦を楽しむ、この手の映画はそれで良いと思います。

主役のルトガー・ハウアーはオランダ出身の俳優でしたが、これは製作スタッフが初期段階で思いついたそうだ。



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